問1 ★
を展開した式を求めなさい。
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共通のかたまり を とおくと、 です。
目次 / 数検対策(準2級・2級・準1級) / 数検準2級
—— 数と式 第1〜6章の「式の計算・実数・一次不等式・集合と命題」を、数検準2級の出題形式で ——
数検準2級の「数と式」の類題です。展開と因数分解、分母の有理化と二重根号、絶対値を含む一次不等式、集合の演算、必要条件・十分条件までを20問にまとめました。2次(数理技能)では、おきかえの見通しを書くこと、絶対値を場合分けで外すこと、集合の包含を数直線の端点で比べること、対偶や反例で命題の真偽を示すことを練習します。二次関数と二次不等式は第2・3章で扱います。
この章の問題は、「おきかえ・有理化・場合分けを正確に進める計算力」と、「数直線の端点や対偶・反例で、答案の筋を通す記述力」の2本柱です。
難易度マークは ★=基礎、★★=標準、★★★=難問です。★から順に取り組みましょう。
問1 ★
を展開した式を求めなさい。
共通のかたまり を とおくと、 です。
問2 ★
を因数分解した式を求めなさい。
の係数 、 の係数 としてたすき掛けをすると、 で の係数に一致します。
問3 ★
を因数分解した式を求めなさい。
について整理すると、定数項( を含まない部分)は です。
和が で、 の係数に一致します。
問4 ★
の分母を有理化した式を求めなさい。
とみて、分母と分子に を掛けます。分母は です。
1回目の有理化で分母に が残るので、もう一度有理化します。
問5 ★
の二重根号をはずした式を求めなさい。
として、「和が 、積が 」の2数 , を探します。
なので、大きいほうを前に書きます(逆にすると負の数になってしまいます)。
問6 ★
不等式 の解を求めなさい。
は「 または 」です。
より 、 より 。
問7 ★
全体集合を とし、, とする。 と を求めなさい。
,
, です。
ド・モルガンの法則より で、これは「 の倍数でない偶数」の集合です。
は「 の倍数である偶数」、つまり の倍数です。
問8 ★
は実数とする。 は であるための何条件かを求めなさい。
必要条件であるが十分条件ではない
を解くと より です。
矢印の先にある は、 であるための 必要条件であるが十分条件ではない となります。
問9 ★★
, のとき、 と の値を求めなさい。
,
まず有理化します。
よって , です。
なので
前半の結果をそのまま使えるのが、この順に問われている理由です。
問10 ★★
の整数部分を 、小数部分を とするとき、, と の値を求めなさい。
,,
有理化すると
より なので、,つまり です。
なので
別解: の両辺を2乗すると ,よって です。
問11 ★★
を因数分解した式を求めなさい。
定数項の和が等しくなる組 で掛け合わせます。
なので、与式は
とおくと
を戻すと で、 はさらに因数分解できます。
は、積が で和が になる整数の組がないので、ここで止めます。
問12 ★★
不等式 の解を求めなさい。
中身が になる , で区間を分けます。
(i) のとき , なので
との共通範囲は 。
(ii) のとき , なので
との共通範囲は 。
(iii) のとき で、 はすべて満たします。
(i)〜(iii) を合わせて
問13 ★★
を正の定数とする。不等式 を満たす整数 がちょうど 個となる の値の範囲を求めなさい。
なので、不等式は ,つまり
この範囲は を中心に左右対称なので、含まれる整数も を中心に左右同じ数だけあります。ちょうど 個になるのは、整数 を含み、(と )を含まないときです。
のとき範囲は で、端の , は含まれないので 個です。 のときは で 個になってしまいます。
問14 ★★
全体集合を実数全体とし、 を正の定数とする。, とするとき、 となる の値の範囲を求めなさい。
は と同じ条件です。実際、 なら「 に入らない は にも入らない」ので 、逆も同様に成り立ちます。
より です。 となる条件は、数直線で の両端が の内側にあることなので
それぞれ , です。 の端点は に含まれないので、等号が成り立ってもかまいません( のとき )。 と合わせて
問15 ★★
は実数、 は定数とする。条件 :,: について、 が であるための十分条件となる の値の範囲を求めなさい。また、 が であるための必要条件となるような は存在しないことを示しなさい。
十分条件となる範囲は 。必要条件となる は存在しない(証明は解説)。
, を満たす の集合を , とすると
十分条件 が真 です。 の端点は含まれないので、 の端点 , が の内部にある必要があります。
( のとき で、 が に入らないので不適です。)
必要条件 が であるための必要条件になるのは が真,つまり のときです。そのためには
が必要ですが、これは かつ となり、満たす はありません。幅 の区間 が幅 の区間 に収まらない、ということです。よって、必要条件となる は存在しません。
問16 ★★
濃度 の食塩水 g に濃度 の食塩水を加えて、濃度が 以上 以下の食塩水を作りたい。加える の食塩水の量の範囲を求めなさい。
g 以上 g 以下
加える の食塩水を g()とします。混ぜたあとの食塩の量は (g)、全体の量は (g) です。濃度の条件は
左側の不等式: より ,。
右側の不等式: より ,。
共通範囲は ( も満たします)。
濃度 を加えるほど薄くなるので、「 以下」から下限、「 以上」から上限が出る、という向きも確認しておきましょう。
問17 ★★★
を因数分解した式を求めなさい。
について整理します。
どの項も で割り切れるので、くくり出します。
中かっこの中を、次数の低い について整理すると
よって
と を入れかえると符号だけが変わる式(交代式)なので、答えは の順にそろえて書くと見やすくなります。
問18 ★★★
, は実数とする。条件 :,: について、 は であるための十分条件であることを示しなさい。また、 は であるための必要条件ではないことを、反例をあげて示しなさい。
十分条件であるが必要条件ではない(反例 など。証明は解説)
十分条件であること が成り立つとします。 なので で、両辺に を掛けると
同様に です。辺々を加えて
よって は真で、 は であるための十分条件です。
必要条件でないこと が偽であることを反例で示します。 とすると
で、 は成り立つのに は成り立ちません。よって は であるための必要条件ではありません。
図でみると、 は4点 , を頂点とする正方形の内部と周、 は半径 の円の内部と周で、正方形が円の内側に収まっています。
問19 ★★★
を定数とする。 についての方程式 の実数解の個数を、 の値によって分類して求めなさい。
のとき 個, のとき無数( のすべての実数), のとき 個
左辺を とおき、, で区間を分けて絶対値を外します。
(i) のとき より 。これが を満たす条件は 。
(ii) のとき 方程式は となります。 ならこの区間のすべての が解、 ならこの区間に解はありません。
(iii) のとき より 。これが を満たす条件は 。
まとめると
は「数直線上で から までの距離と、 から までの距離の和」なので、最小値は 点間の距離 です。 で解がないのはこのためです。
問20 ★★★
実数 ,, が ,, を満たすとき、,, の値を求めなさい。
,,
2乗の和 より
3乗の和 次の等式を使います。
4乗の和 なので、先に を求めます。 を展開すると
となるので
の展開で、 のような交差項がまとまって になるところがポイントです。
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