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第10章 2級 式と証明
—— 数と式 第7〜10章の「二項定理・整式の除法・分数式・恒等式・等式と不等式の証明」を、数検2級の出題形式で ——
数検2級の「式と証明」の類題です。二項定理による係数、整式の割り算、分数式の計算と部分分数分解、恒等式、条件つきの等式、不等式の証明と相加平均・相乗平均までを20問にまとめました。2次(数理技能)では、証明を「差をとる → 因数分解や平方の和にする → 0 以上と言い切る」の順で書くこと、相加平均と相乗平均を使ったら等号が本当に成り立つかを確かめることを練習します。剰余の定理・高次方程式は第11章で扱います。
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未回答 20×× 0○○ 0◎1か月定着 0
出題のポイント
- 1次(計算技能):二項定理の係数は、符号((−2)r など)と an−r の係数の累乗を落とさないようにします。割り算の答えは A=BQ+R に戻して確かめられます。
- 2次(数理技能):等式の証明は「(左辺) = … = (右辺)」か「(左辺) − (右辺) =0」のどちらの型で書くかを最初に決めます。条件つきの等式は、条件を使って文字を消すか、条件の式が因数として現れる形にします。
- 不等式の証明では、何が 0 以上(または正)なのかを理由つきで書き、最後に等号が成り立つ条件を添えます。
- 相加平均と相乗平均で最小値を求めるときは、等号が成り立つ x が実際に存在することを必ず確かめます。2回使って掛け合わせると、等号の条件がそろわず誤りになることがあります。
- 二項定理は係数だけでなく、「30−1 のように分けて余りを求める」「(1+2)n の項を捨てて不等式を作る」ときにも使います。
この章の問題は、「二項定理・割り算・分数式を正確に処理する計算力」と、「差をとって 0 以上を示し、等号の条件まで書き切る証明力」の2本柱です。
類題(全20問)
難易度マークは ★=基礎、★★=標準、★★★=難問です。★から順に取り組みましょう。
問1 ★
(3x−2)5 の展開式における x3 の係数を求めなさい。
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答え
解説
一般項は 5Cr(3x)5−r(−2)r です。x3 の項は 5−r=3,つまり r=2 のときです。
5C2⋅33⋅(−2)2=10⋅27⋅4=1080
3x の 3 も 3 乗されることと、(−2)2 の符号に注意します。
自己採点:
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問2 ★
(2x2+x1)6 の展開式における x3 の係数を求めなさい。
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答え
解説
一般項は
6Cr(2x2)6−r(x1)r=6Cr26−rx12−3r
12−3r=3 より r=3 です。
6C3⋅23=20⋅8=160自己採点:
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問3 ★
2x3−3x2+4x−5 を x2−x+2 で割ったときの商と余りを求めなさい。
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答え
商 2x−1,余り −x−3
解説
最高次の項どうしを割って商を1項ずつ立てます。
- 2x3÷x2=2x:2x(x2−x+2)=2x3−2x2+4x を引くと −x2−5
- −x2÷x2=−1:−(x2−x+2)=−x2+x−2 を引くと −x−3
余りの次数が 1 になり、割る式の次数 2 より低いので終わりです。
商 2x−1,余り −x−3
確かめ:(x2−x+2)(2x−1)+(−x−3)=2x3−3x2+4x−5。
自己採点:
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問4 ★
整式 A を 2x−1 で割ると、商が x2+3,余りが −2 である。A を x+1 で割ったときの商と余りを求めなさい。
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答え
商 2x2−3x+9,余り −14
解説
まず A=BQ+R から A を求めます。
A=(2x−1)(x2+3)−2=2x3−x2+6x−5
これを x+1 で割ります。
- 2x3÷x=2x2:2x3+2x2 を引くと −3x2+6x−5
- −3x2÷x=−3x:−3x2−3x を引くと 9x−5
- 9x÷x=9:9x+9 を引くと −14
商 2x2−3x+9,余り −14自己採点:
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問5 ★
x2+x−2x+4−x2−1x+3 を計算した結果を求めなさい。
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答え
−(x−1)(x+1)(x+2)2
解説
分母を因数分解すると x2+x−2=(x−1)(x+2),x2−1=(x−1)(x+1) です。共通の分母 (x−1)(x+1)(x+2) で通分すると、分子は
(x+4)(x+1)−(x+3)(x+2)=(x2+5x+4)−(x2+5x+6)=−2
になります。
−(x−1)(x+1)(x+2)2自己採点:
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問6 ★
等式 (x−1)(x+2)5x+1=x−1a+x+2b が x についての恒等式となるように、定数 a,b の値を定めなさい。
つまずいたときは:
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答え
a=2,b=3
解説
両辺に (x−1)(x+2) を掛けると
5x+1=a(x+2)+b(x−1)
これも恒等式です。x=1 を代入すると 6=3a より a=2,x=−2 を代入すると −9=−3b より b=3。
逆に a=2,b=3 のとき右辺は 2(x+2)+3(x−1)=5x+1 となり、恒等式です。
a=2, b=3自己採点:
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問7 ★
x>0,y>0,xy=12 のとき、3x+y の最小値と、そのときの x,y の値を求めなさい。
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答え
x=2,y=6 のとき最小値 12
解説
3x>0,y>0 なので、相加平均と相乗平均の大小関係より
3x+y≧23xy=236=12
等号は 3x=y のときで、xy=12 と合わせると 3x2=12,x=2,y=6 です。
x=2, y=6 のとき最小値 12自己採点:
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問8 ★
n を2以上の整数とする。(1+2x)n の展開式における x2 の係数が 60 であるとき、n の値を求めなさい。
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答え
解説
x2 の項は nC2(2x)2=4nC2x2 です。
4⋅2n(n−1)=60⟺n(n−1)=30⟺(n−6)(n+5)=0
n≧2 より n=6。
自己採点:
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問9 ★★
a+b+c=0 のとき、等式 a2−bc=b2−ca=c2−ab が成り立つことを示しなさい。
つまずいたときは:
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答え
(a2−bc)−(b2−ca)=(a−b)(a+b+c)=0 など(証明は解説)
解説
2つずつ差をとり、a+b+c が因数として出てくる形にします。
(a2−bc)−(b2−ca)=(a2−b2)+c(a−b)=(a−b)(a+b)+c(a−b)=(a−b)(a+b+c)
a+b+c=0 より、これは 0 です。よって a2−bc=b2−ca。
同じように
(b2−ca)−(c2−ab)=(b2−c2)+a(b−c)=(b−c)(a+b+c)=0
よって b2−ca=c2−ab。以上から a2−bc=b2−ca=c2−ab が成り立ちます。(証明終)
別解として c=−a−b を代入し、3つの式がすべて a2+ab+b2 になることを示してもかまいません。
自己採点:
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問10 ★★
5x+y=6y+z=7z+x=0 のとき、x:y:z を求めなさい。また、xyx2+y2−z2 の値を求めなさい。
つまずいたときは:
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答え
x:y:z=3:2:4,xyx2+y2−z2=−21
解説
比例式の値を k(k=0)とおくと
x+y=5k,y+z=6k,z+x=7k
3式を足すと 2(x+y+z)=18k,つまり x+y+z=9k です。ここから各式を引くと
z=9k−5k=4k,x=9k−6k=3k,y=9k−7k=2k
よって x:y:z=3:2:4。
これを代入します(k=0 なので xy=6k2=0)。
xyx2+y2−z2=6k29k2+4k2−16k2=6k2−3k2=−21自己採点:
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問11 ★★
整式 x4+ax2+b が x2−2x+3 で割り切れるように、定数 a,b の値を定めなさい。
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答え
a=2,b=9
解説
実際に割り算をします。
- x4÷x2=x2:x4−2x3+3x2 を引くと 2x3+(a−3)x2+b
- 2x3÷x2=2x:2x3−4x2+6x を引くと (a+1)x2−6x+b
- (a+1)x2÷x2=a+1:(a+1)x2−2(a+1)x+3(a+1) を引くと
余り=(2a−4)x+(b−3a−3)
割り切れるのは、余りが x についての恒等式として 0 になるときです。
2a−4=0,b−3a−3=0
よって a=2, b=9。このとき商は x2+2x+3 で、実際に
(x2−2x+3)(x2+2x+3)=(x2+3)2−(2x)2=x4+2x2+9
となります。(別解:x4+ax2+b を (x2−2x+3)(x2+px+q) とおいて係数を比べても求められます。)
自己採点:
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問12 ★★
a>0,b>0 のとき、不等式 a3+b3≧a2b+ab2 を証明しなさい。また、等号が成り立つのはどのようなときかを求めなさい。
つまずいたときは:
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答え
差 =(a−b)2(a+b)≧0。等号は a=b のとき。
解説
(左辺) − (右辺) を因数分解します。
(a3+b3)−(a2b+ab2)=a2(a−b)−b2(a−b)=(a−b)(a2−b2)=(a−b)2(a+b)
(a−b)2≧0 であり、a>0,b>0 より a+b>0 なので
(a−b)2(a+b)≧0
よって a3+b3≧a2b+ab2。(証明終)
等号が成り立つのは (a−b)2=0,つまり a=b のときです。
自己採点:
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問13 ★★
x,y が実数のとき、不等式 x2+2xy+2y2−2y+1≧0 を証明しなさい。また、等号が成り立つときの x,y の値を求めなさい。
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答え
左辺 =(x+y)2+(y−1)2≧0。等号は x=−1,y=1 のとき。
解説
x について平方完成し、残りを y について平方完成します。
x2+2xy+2y2−2y+1=(x+y)2−y2+2y2−2y+1=(x+y)2+(y2−2y+1)=(x+y)2+(y−1)2
x+y,y−1 は実数なので (x+y)2≧0,(y−1)2≧0 で、その和も 0 以上です。よって不等式が成り立ちます。(証明終)
等号が成り立つのは x+y=0 かつ y−1=0 のときなので
x=−1, y=1自己採点:
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問14 ★★
a>b>0 のとき、不等式 a−b<a−b が成り立つことを示しなさい。
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答え
両辺とも正で、(a−b)2−(a−b)2=2b(a−b)>0(証明は解説)
解説
a>b>0 より a>b なので a−b>0,また a−b>0 です。両辺とも正なので、2乗の大小を比べれば十分です。
(a−b)2−(a−b)2=(a−b)−(a−2ab+b)=2ab−2b=2b(a−b)
b>0,a−b>0 なので、これは正です。よって (a−b)2<(a−b)2 で、両辺が正であることから
a−b<a−b
が成り立ちます。(証明終)
「両辺が正」を書かずに2乗して比べると減点されやすいので、最初に必ず確かめます。
自己採点:
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問15 ★★
x>0,y>0,xy=4 のとき、(x+1)(y+4) の最小値と、そのときの x,y の値を求めなさい。
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答え
x=1,y=4 のとき最小値 16
解説
展開して xy=4 を使います。
(x+1)(y+4)=xy+4x+y+4=4x+y+8
4x>0,y>0 なので、相加平均と相乗平均の大小関係より
4x+y≧24xy=216=8
よって (x+1)(y+4)≧16 です。
等号は 4x=y のときで、xy=4 と合わせると 4x2=4,x>0 より x=1,y=4。この値は条件を満たすので、最小値は実際にとります。
x=1, y=4 のとき最小値 16自己採点:
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問16 ★★
n を3以上の整数とする。二項定理を用いて、不等式 3n>2n2+1 が成り立つことを示しなさい。
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答え
3n=(1+2)n を展開し、第4項までで評価する(証明は解説)
解説
3n=(1+2)n として二項定理で展開します。
3n=nC0+nC1⋅2+nC2⋅22+nC3⋅23+⋯+nCn⋅2n
右辺の各項はすべて正です。n≧3 なので nC3⋅23 の項が存在し、正なので、初めの3項だけを残すと
3n>1+2n+4⋅2n(n−1)=1+2n+2n2−2n=2n2+1
よって 3n>2n2+1。(証明終)
n=2 のときは 32=9=2⋅22+1 で等号になります。「n≧3 だから4項目以降が残る」ことが不等号 > の理由です。
自己採点:
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問17 ★★★
x>0 のとき、(x+x2)(2x+x9) の最小値と、そのときの x の値を求めなさい。
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答え
x=3 のとき最小値 25
解説
よくある誤り x+x2≧22,2x+x9≧218=62 を掛けて「最小値 24」とするのは誤りです。前者の等号は x=2,後者の等号は x=23 のときで、同時には成り立たないので、積が 24 になる x はありません。
正しい解き方 展開してから相加平均と相乗平均を1回だけ使います。
(x+x2)(2x+x9)=2x2+9+4+x218=2x2+x218+13
2x2>0,x218>0 なので
2x2+x218≧22x2⋅x218=236=12
よって与式 ≧25。等号は 2x2=x218,つまり x4=9 のときで、x>0 より x=3 です。この x は実際に存在するので
x=3 のとき最小値 25自己採点:
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問18 ★★★
二項定理を用いて、2920 を 900 で割ったときの余りを求めなさい。
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答え
解説
900=302 なので、29=30−1 として展開します。
2920=(−1+30)20=k=0∑2020Ck(−1)20−k30k
k≧2 の項はすべて 302=900 の倍数です。残る k=0,1 の項は
20C0(−1)20+20C1(−1)19⋅30=1−600=−599
よって、ある整数 M を用いて 2920=900M−599 と表せます。余りは 0 以上 900 未満にしなければならないので、900 を1つ借りて
2920=900(M−1)+301
0≦301<900 なので、余りは 301 です。
−599 をそのまま余りと答えないことが要点です。
自己採点:
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問19 ★★★
実数 x,y,z が x+2y+2z=9 を満たすとき、x2+y2+z2 の最小値と、そのときの x,y,z の値を求めなさい。
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答え
x=1,y=2,z=2 のとき最小値 9
解説
コーシー・シュワルツの不等式
(12+22+22)(x2+y2+z2)≧(1⋅x+2⋅y+2⋅z)2
に x+2y+2z=9 を代入すると
9(x2+y2+z2)≧81⟺x2+y2+z2≧9
等号は (1, 2, 2) と (x, y, z) が比例するとき、つまり x=k,y=2k,z=2k と表せるときです。条件に代入すると k+4k+4k=9 より k=1 なので、x=1,y=2,z=2。このとき x2+y2+z2=1+4+4=9 となり、最小値を実際にとります。
x=1, y=2, z=2 のとき最小値 9
不等式の証明は、(左辺) − (右辺) =(2x−y)2+(2x−z)2+(2y−2z)2≧0 と平方の和にしても示せます。
自己採点:
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問20 ★★★
実数 a,b,c が a+b+c=3,ab+bc+ca=3 を満たすとき、a=b=c=1 であることを示しなさい。
つまずいたときは:
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答え
a2+b2+c2=3 から (a−b)2+(b−c)2+(c−a)2=0 を導く(証明は解説)
解説
まず a2+b2+c2 を求めます。
a2+b2+c2=(a+b+c)2−2(ab+bc+ca)=9−6=3
次に、次の等式を使います(展開すると確かめられます)。
(a−b)2+(b−c)2+(c−a)2=2{(a2+b2+c2)−(ab+bc+ca)}
右辺は 2(3−3)=0 なので
(a−b)2+(b−c)2+(c−a)2=0
a,b,c は実数なので、3つの2乗はどれも 0 以上です。0 以上の数の和が 0 になるのは、すべてが 0 のときに限ります。よって
a−b=0,b−c=0,c−a=0つまりa=b=c
a+b+c=3 より 3a=3,a=1。したがって a=b=c=1 です。(証明終)
「実数だから2乗が 0 以上」という理由が要になります(虚数を許すとこの議論は成り立ちません)。
自己採点:
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