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第18章 2級 増減・最大最小・方程式への応用
—— 微分積分 第4〜6章の範囲を、数検2級の出題形式で ——
数検2級の「微分の応用」の類題です。増減表で極値を求める問題、区間での最大値・最小値、置きかえを使う最大・最小、方程式の実数解の個数、不等式の証明、点から引ける接線の本数までを20問にまとめました。2次(数理技能)の問題では、増減表を書いて何を比べたかを示す答案の書き方も練習します。
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未回答 20×× 0○○ 0◎1か月定着 0
出題のポイント
- 1次(計算技能):答えだけを出す問題です。極値は「どの x で」「極大か極小か」「値はいくつか」の3点をそろえて答えます。閉区間では、区間の端の値を計算し忘れると最大値・最小値を取り違えます。
- 2次(数理技能):増減表が答案の中心です。「f′(x)=0 となる x」「増減表」「何と何を比べたか」を順に書けば、途中で計算を誤っても部分点につながります。
- 係数を決める問題では、f′(a)=0 は極値をとるための必要条件にすぎません。求めた値で増減表を書き、本当に極値になるかを確かめる一文を入れましょう。
- sinθ や 2x を t とおいたときは、t の範囲を先に書きます。範囲を書かずに微分すると、区間の外にある極値を答えてしまいます。
この章の問題は、どれも「増減表を書いて、比べるべき値を比べる」ことに行き着きます。極値だけで決まるのか、区間の端や直線 y=a の高さとも比べるのかを見分けることが、得点の分かれ目です。
類題(全20問)
難易度マークは ★=基礎、★★=標準、★★★=難問です。★から順に取り組みましょう。
問1 ★
関数 f(x)=x3−3x2−24x+4 が増加する区間と減少する区間を求めなさい。
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答え
x≦−2,4≦x で増加,−2≦x≦4 で減少
解説
f′(x)=3x2−6x−24=3(x+2)(x−4)。f′(x)=0 となるのは x=−2, 4 です。
y=f′(x) は下に凸の放物線なので、−2<x<4 で負、それ以外で正になります。
x≦−2, 4≦x で増加,−2≦x≦4 で減少自己採点:
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問2 ★
関数 f(x)=2x3+3x2−36x+10 の極値を求めなさい。
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答え
x=−3 で極大値 91,x=2 で極小値 −34
解説
f′(x)=6x2+6x−36=6(x+3)(x−2) なので、f′(x)=0 となるのは x=−3, 2 です。
f(−3)=−54+27+108+10=91,f(2)=16+12−72+10=−34
x=−3 で極大値 91,x=2 で極小値 −34自己採点:
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問3 ★
関数 f(x)=−x3+6x2−5 の極値を求めなさい。
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答え
x=0 で極小値 −5,x=4 で極大値 27
解説
f′(x)=−3x2+12x=−3x(x−4) なので、f′(x)=0 となるのは x=0, 4 です。
x3 の係数が負なので、f′(x) は 0<x<4 で正、それ以外で負になります。
f(4)=−64+96−5=27 です。
x=0 で極小値 −5,x=4 で極大値 27
係数が負の3次関数は、「減少→増加→減少」の順になります。左にあるほうを極大と決めつけないようにしましょう。
自己採点:
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問4 ★
関数 f(x)=x3−9x2+24x(0≦x≦5)の最大値と最小値を求めなさい。
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答え
x=2, 5 で最大値 20,x=0 で最小値 0
解説
f′(x)=3x2−18x+24=3(x−2)(x−4) なので、f′(x)=0 となるのは x=2, 4 で、どちらも区間の中にあります。
f(0)=0,f(2)=8−36+48=20,f(4)=64−144+96=16,f(5)=125−225+120=20
x=2, 5 で最大値 20,x=0 で最小値 0
右端の値が極大値と同じ 20 になるので、最大値をとる x は2つです。極小値 16 は最小値ではありません。
自己採点:
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問5 ★
方程式 x3+3x2−2=0 の異なる実数解の個数を求めなさい。
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答え
解説
f(x)=x3+3x2−2 とおくと、f′(x)=3x2+6x=3x(x+2) です。
極大値 f(−2)=−8+12−2=2>0,極小値 f(0)=−2<0
極大値が正、極小値が負なので、y=f(x) のグラフは x 軸と3回交わります。よって 3 個。
自己採点:
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問6 ★
関数 f(x)=x3+ax2−9x+1 が x=−1 で極値をとるように、定数 a の値を定めなさい。また、そのときの x=−1 における極値を求めなさい。
つまずいたときは:
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答え
解説
f′(x)=3x2+2ax−9 なので、f′(−1)=3−2a−9=0 より a=−3 です。
このとき f′(x)=3x2−6x−9=3(x+1)(x−3) で、x=−1 の前後で符号が正から負に変わるので、確かに極大になります。
f(−1)=−1−3+9+1=6よってa=−3,極大値 6自己採点:
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問7 ★
関数 f(x)=x4−8x2+3 の最小値と、そのときの x の値を求めなさい。
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答え
x=±2 で最小値 −13
解説
f′(x)=4x3−16x=4x(x+2)(x−2) なので、f′(x)=0 となるのは x=−2, 0, 2 です。
f(±2)=16−32+3=−13 です。2つの極小値が等しいので、どちらも最小値になります。
x=±2 で最小値 −13自己採点:
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問8 ★
関数 f(x)=x3−3x2+k の極小値が −2 であるとき、定数 k の値を求めなさい。また、極大値を求めなさい。
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答え
解説
f′(x)=3x2−6x=3x(x−2) より、x=0 で極大、x=2 で極小になります。
f(2)=8−12+k=k−4=−2よってk=2
極大値は f(0)=k=2 です。
k=2,極大値 2自己採点:
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問9 ★★
関数 f(x)=x3+3ax2+3(a+2)x が極値をもたないような、定数 a の値の範囲を求めなさい。
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答え
−1≦a≦2
解説
f′(x)=3x2+6ax+3(a+2)=3{x2+2ax+(a+2)} です。
f(x) が極値をもたないのは、f′(x) の符号が変わる点がないとき、つまり2次方程式 x2+2ax+(a+2)=0 の判別式 D が D≦0 のときです。
4D=a2−(a+2)=a2−a−2=(a+1)(a−2)≦0
−1≦a≦2
D=0 のときは f′(x)=3(x+a)2≧0 となり、f′(x)=0 の点はあっても符号は変わりません。極値にならないので、等号を含めます。
自己採点:
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問10 ★★
関数 f(x)=x3+ax2+bx+1 が x=1 で極小値 −4 をとるように、定数 a, b の値を定めなさい。また、このとき f(x) の極大値を求めなさい。
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答え
a=3,b=−9,極大値 28
解説
f′(x)=3x2+2ax+b です。x=1 で極値 −4 をとるので
f′(1)=3+2a+b=0,f(1)=2+a+b=−4
2つめから a+b=−6。1つめの 2a+b=−3 から引くと a=3,よって b=−9。
逆に、このとき f(x)=x3+3x2−9x+1,f′(x)=3x2+6x−9=3(x+3)(x−1) です。
x=1 で確かに極小値 −4 をとります。極大値は f(−3)=−27+27+27+1=28。
a=3, b=−9,極大値 28
f′(1)=0 は極値をとるための必要条件なので、「逆に」と書いて増減表で確かめる部分が2次の採点ポイントです。
自己採点:
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問11 ★★
関数 f(x)=−2x3+3x2+12x(−2≦x≦3)の最大値と最小値を求めなさい。
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答え
x=2 で最大値 20,x=−1 で最小値 −7
解説
f′(x)=−6x2+6x+12=−6(x+1)(x−2) なので、f′(x)=0 となるのは x=−1, 2 です。
f(−2)=16+12−24=4,f(−1)=2+3−12=−7,f(2)=−16+12+24=20,f(3)=−54+27+36=9
x=2 で最大値 20,x=−1 で最小値 −7自己採点:
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問12 ★★
0≦θ<2π のとき、関数 y=2sin3θ+3cos2θ の最大値と最小値を求めなさい。また、そのときの θ の値を求めなさい。
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答え
θ=0, π で最大値 3,θ=23π で最小値 −2
解説
cos2θ=1−sin2θ なので、sinθ=t とおくと
y=2t3−3t2+3(−1≦t≦1)
t の範囲は、0≦θ<2π で sinθ がとる値の範囲です。y′=6t2−6t=6t(t−1) より
最大値は t=0 のときの 3 で、sinθ=0 より θ=0, π。
最小値は t=−1 のときの −2 で、sinθ=−1 より θ=23π。
θ=0, π で最大値 3,θ=23π で最小値 −2自己採点:
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問13 ★★
方程式 2x3−3x2−36x−a=0 の異なる実数解の個数を、定数 a の値によって分類して求めなさい。
つまずいたときは:
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答え
a<−81,44<a のとき 1 個,a=−81, 44 のとき 2 個,−81<a<44 のとき 3 個
解説
方程式を 2x3−3x2−36x=a と変形します。実数解の個数は、f(x)=2x3−3x2−36x のグラフと直線 y=a の共有点の個数に等しくなります。
f′(x)=6x2−6x−36=6(x+2)(x−3),f(−2)=−16−12+72=44,f(3)=54−27−108=−81
直線 y=a を上下に動かして共有点を数えると
a<−81, 44<a のとき 1 個a=−81, 44 のとき 2 個−81<a<44 のとき 3 個
2次の答案では「f(x)=2x3−3x2−36x のグラフと直線 y=a の共有点の個数を調べる」と、何を数えるのかを最初に書きます。
自己採点:
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問14 ★★
x≧0 のとき、不等式 x3+16≧12x が成り立つことを示しなさい。また、等号が成り立つときの x の値を求めなさい。
つまずいたときは:
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答え
(証明は解説)等号は x=2 のとき
解説
h(x)=x3+16−12x とおき、x≧0 で h(x)≧0 を示します。
h′(x)=3x2−12=3(x+2)(x−2) なので、x≧0 での増減は次のとおりです。
h(2)=8+16−24=0 より、x≧0 における h(x) の最小値は 0 です。したがって h(x)≧0,すなわち
x3+16≧12x
が成り立ちます。等号は x=2 のときです。
(別解:h(x)=(x−2)2(x+4) と因数分解でき、x≧0 では (x−2)2≧0,x+4>0 なので h(x)≧0 とも示せます。)
自己採点:
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問15 ★★
縦の長さが横の長さの 2 倍である直方体があり、12 本の辺の長さの和は 36 cm である。この直方体の体積の最大値と、そのときの横の長さを求めなさい。
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答え
横 2 cm のとき最大値 24 cm3
解説
横の長さを x cm とすると、縦は 2x cm。高さを h cm とすると、辺の和の条件から
4(x+2x+h)=36すなわちh=9−3x
x>0 かつ h>0 より、x の範囲は 0<x<3 です。体積を V とすると
V=x⋅2x⋅(9−3x)=−6x3+18x2,V′=−18x2+36x=−18x(x−2)
V(2)=−48+72=24 です。0<x<3 で極大値は1つだけなので、これが最大値です。
横 2 cm のとき最大値 24 cm3
(このとき縦 4 cm,高さ 3 cm です。)文章題では、文字の範囲(ここでは 0<x<3)を書いてから微分するのが減点を防ぐコツです。
自己採点:
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問16 ★★
−2≦x≦6 のすべての x について、不等式 x3−3x2−9x≦a が成り立つような定数 a の値の範囲を求めなさい。
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答え
解説
f(x)=x3−3x2−9x とおくと、条件は「区間での f(x) の最大値が a 以下」です。
f′(x)=3x2−6x−9=3(x+1)(x−3)
f(−2)=−8−12+18=−2,f(−1)=−1−3+9=5,f(3)=27−27−27=−27,f(6)=216−108−54=54
最大値は右端の f(6)=54 です。よって a≧54。
極大値 5 だけを見て a≧5 とするのは誤りです。区間の端の値も必ず比べます。
自己採点:
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問17 ★★★
点 A(1, a) から曲線 y=x3+3x2 に異なる3本の接線が引けるような、定数 a の値の範囲を求めなさい。
つまずいたときは:
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答え
解説
接点を (t, t3+3t2) とおきます。y′=3x2+6x より、接線は
y−(t3+3t2)=(3t2+6t)(x−t)すなわちy=(3t2+6t)x−2t3−3t2
これが点 A(1, a) を通るので
a=3t2+6t−2t3−3t2=−2t3+6t
3次関数のグラフでは、接点が異なれば接線も異なります。したがって、接線の本数は t の方程式 −2t3+6t=a の異なる実数解の個数に等しくなります。
g(t)=−2t3+6t とおくと、g′(t)=−6t2+6=−6(t+1)(t−1) です。
y=g(t) のグラフと直線 y=a が3点で交わる条件なので
−4<a<4
「接線の本数=接点 t の個数」と言いかえる一文が、この問題の要です。
自己採点:
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問18 ★★★
a>0 とする。関数 f(x)=x3−6x2+9x(0≦x≦a)の最大値を、a の値によって場合分けして求めなさい。
つまずいたときは:
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答え
0<a<1,4<a のとき a3−6a2+9a,1≦a≦4 のとき 4
解説
f′(x)=3x2−12x+9=3(x−1)(x−3) より、f(x) は x=1 で極大値 f(1)=4,x=3 で極小値 f(3)=0 をとります。
x>3 で f(x) は増え続けるので、極大値と同じ値 4 に戻る点を求めておきます。f(x)=4 は x=1 で接しているので、(x−1)2 で割り切れます。
x3−6x2+9x−4=(x−1)2(x−4)=0よってx=1, 4
右端 x=a の位置で場合分けします。
- 0<a<1 のとき、区間で増加するので、最大値は f(a)=a3−6a2+9a
- 1≦a≦4 のとき、区間に x=1 を含み、f(a)≦4 なので、最大値は 4
- 4<a のとき、f(a)>4 なので、最大値は f(a)=a3−6a2+9a
まとめると
- 0<a<1,4<a のとき 最大値 a3−6a2+9a
- 1≦a≦4 のとき 最大値 4
境目の a=4 を見つけるには、「極大値と同じ高さの点」を探す一手間が必要です。
自己採点:
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問19 ★★★
x≧0 のすべての x について、不等式 x3−3a2x+2≧0 が成り立つような定数 a の値の範囲を求めなさい。
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答え
−1≦a≦1
解説
g(x)=x3−3a2x+2 とおき、x≧0 における最小値が 0 以上となる条件を求めます。
g′(x)=3x2−3a2=3(x+∣a∣)(x−∣a∣)
(a2=∣a∣2 を使いました。a の符号によらず、x≧0 で考えやすくなります。)
(i) a=0 のとき g(x)=x3+2≧2>0 なので、つねに成り立ちます。
(ii) a=0 のとき ∣a∣>0 で、x≧0 での増減は次のとおりです。
最小値は
g(∣a∣)=∣a∣3−3a2∣a∣+2=2−2∣a∣3
これが 0 以上となる条件は ∣a∣3≦1,すなわち 0<∣a∣≦1 です。
(i),(ii) を合わせて
−1≦a≦1
a>0 と決めつけて x=a で最小と書くと、a<0 の場合を落とします。∣a∣ を使うか、a>0,a=0,a<0 に分けて調べましょう。
自己採点:
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問20 ★★★
方程式 x3−3ax2+4a=0 が異なる3つの実数解をもつような、定数 a の値の範囲を求めなさい。
つまずいたときは:
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答え
a<−1,1<a
解説
f(x)=x3−3ax2+4a とおきます。この方程式は a を右辺に分離しにくい形なので、y=f(x) のグラフと x 軸の共有点で考えます。
異なる3つの実数解をもつ条件は、f(x) が極大値と極小値をもち、それらが異符号になることです。
f′(x)=3x2−6ax=3x(x−2a)
極値をもつには 0=2a,つまり a=0 が必要です。このとき極値は
f(0)=4a,f(2a)=8a3−12a3+4a=4a(1−a2)
異符号である条件は
f(0)⋅f(2a)=16a2(1−a2)<0
a=0 より 16a2>0 なので、1−a2<0,すなわち a2>1。
a<−1, 1<a
(検算:a=2 のとき f(x)=x3−6x2+8 で、f(0)=8>0,f(4)=−24<0 となり、3つの実数解をもちます。)
どちらが極大かは a の符号で入れかわりますが、「積が負」とまとめれば場合分けせずに済みます。
自己採点:
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