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第13章 2級 三角関数
—— 三角比と三角関数 第5〜12章の「弧度法・三角関数の性質とグラフ・方程式と不等式・加法定理・2倍角と半角・合成・積和と和積」を、数検2級の出題形式で ——
数検2級の「三角関数」の類題です。弧度法と扇形、一般角の三角関数の値、グラフの周期と平行移動、方程式・不等式、加法定理・2倍角・合成・積和と和積の計算から、置きかえによる最大・最小、解の個数、三角形の角の関係までを20問にまとめました。2次(数理技能)では、$t = \sin\theta + \cos\theta$ のように置きかえたら $t$ の範囲を最初に書くこと、合成したら「かたまり」の角の範囲を書いてから単位円で読むこと、$t$ の値1つに $\theta$ がいくつ対応するかを数えることを練習します。問13では数と式の分野で学ぶ解と係数の関係を、問19では相加平均と相乗平均の関係を使います。
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未回答 20×× 0○○ 0◎1か月定着 0
出題のポイント
- 1次(計算技能):角は「2π の何周ぶんか」を先に引いてから値を出します。方程式・不等式は、0≦θ<2π の中の解を単位円で1つずつ拾い、端を含むかどうかを最後に確かめます。
- 2次(数理技能):合成や置きかえをしたら、「0≦θ≦π より 4π≦θ+4π≦45π」のように、かたまりの範囲を式で書きます。最大・最小は、そのときの θ の値まで答えます。
- t=sinθ+cosθ=2sin(θ+4π) と置くと、sinθcosθ=2t2−1 で、和と積の入った式が t の2次関数になります。「θ の解の個数」は、t の値1つあたり θ がいくつ対応するか(0≦θ<2π なら、−2<t<2 で2個、t=±2 で1個)を数えて答えます。
- 三角形の角の問題は、A+B+C=π から 2A+B=2π−2C のように角の関係を書きかえ、積和・和積で1つの角の式にまとめます。
この章の問題は、「公式で式を1つの三角関数にまとめる力」と、「まとめたかたまりの角・置きかえた文字の範囲を書き落とさずに、単位円や2次関数のグラフで答えを読む力」の2本柱です。
類題(全20問)
難易度マークは ★=基礎、★★=標準、★★★=難問です。★から順に取り組みましょう。
問1 ★
(1) 225∘ と −72∘ をそれぞれラジアンで表しなさい。
(2) 半径 10、面積 15π の扇形の中心角 θ と弧の長さ l を求めなさい。
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答え
(1) 45π,−52π (2) θ=103π,l=3π
解説
(1) 1∘=180π を掛けます。
225×180π=45π,−72×180π=−52π
(2) S=21r2θ に r=10,S=15π を代入すると 15π=50θ なので θ=103π です。弧の長さは
l=rθ=10×103π=3π
(S=21rl から l=r2S=3π と出してもかまいません。)
自己採点:
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問2 ★
sin619π+cos(−310π)+tan423π の値を求めなさい。
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答え
解説
2π の整数倍を引いて、0 以上 2π 未満(または −2π から 2π)の角に直します。
- sin619π=sin(67π+2π)=sin67π=−21
- cos(−310π)=cos310π=cos(34π+2π)=cos34π=−21
- tan423π=tan(−4π+6π)=tan(−4π)=−1
よって −21−21−1=−2 です。
自己採点:
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問3 ★
23π<θ<2π で sinθ=−32 のとき、cosθ,tanθ および 1−sinθ1+1+sinθ1 の値を求めなさい。
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答え
cosθ=35,tanθ=−525,518
解説
θ の動径は第4象限にあるので cosθ>0 です。
cos2θ=1−94=95cosθ=35
tanθ=cosθsinθ=−32⋅53=−525 です。
最後の式は通分すると
1−sin2θ(1+sinθ)+(1−sinθ)=cos2θ2=2×59=518自己採点:
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問4 ★
関数 y=4sin(3θ−2π)−1 の周期、最大値、最小値を求めなさい。また、このグラフは y=4sin3θ−1 のグラフを θ 軸方向にどれだけ平行移動したものかを求めなさい。
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答え
周期 32π,最大値 3,最小値 −5,θ 軸方向に 6π
解説
sin の中の θ の係数が 3 なので、周期は 32π=32π です。
−1≦sin(3θ−2π)≦1 より −4−1≦y≦4−1 なので、最大値 3,最小値 −5 です。
3 でくくると
3θ−2π=3(θ−6π)
θ を θ−6π に置きかえた形なので、θ 軸方向に 6π だけ平行移動したグラフです(2π ではありません)。
自己採点:
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問5 ★
0≦θ<2π のとき、方程式 2sin2θ−cosθ−1=0 の解を求めなさい。
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答え
θ=3π, π, 35π
解説
sin2θ=1−cos2θ で cosθ だけの式にします。
2(1−cos2θ)−cosθ−1=02cos2θ+cosθ−1=0
(2cosθ−1)(cosθ+1)=0
cosθ=21 より θ=3π, 35π,cosθ=−1 より θ=π です。
よって θ=3π, π, 35π です。
自己採点:
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問6 ★
0≦θ<2π のとき、不等式 −1≦tanθ<3 を満たす θ の値の範囲を求めなさい。
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答え
0≦θ<3π,43π≦θ<34π,47π≦θ<2π
解説
tanθ は周期 π なので、まず 0≦θ<π で考えます(θ=2π は定義されないので除きます)。
- 0≦θ<2π では tanθ≧0 で増加し、tanθ<3 となるのは 0≦θ<3π
- 2π<θ<π では tanθ<0 で増加し、tanθ≧−1 となるのは 43π≦θ<π
これに π を足した範囲 π≦θ<34π,47π≦θ<2π も解です。43π≦θ<π と π≦θ<34π はつながるので
0≦θ<3π,43π≦θ<34π,47π≦θ<2π自己採点:
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問7 ★
2π<α<π,0<β<2π で、tanα=−2,tanβ=31 のとき、tan(α−β),sin2α,cos2α の値を求めなさい。
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答え
tan(α−β)=−7,sin2α=−54,cos2α=−53
解説
tan(α−β)=1+tanαtanβtanα−tanβ=1−32−2−31=31−37=−7
α の動径は第2象限なので cosα<0 です。1+tan2α=cos2α1 より cos2α=51,cosα=−51,sinα=tanαcosα=52 です。
sin2α=2⋅52⋅(−51)=−54,cos2α=51−54=−53 自己採点:
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問8 ★
(1) sin165∘+sin75∘
(2) cos165∘sin75∘
上の各式の値を求めなさい。
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答え
(1) 26 (2) −42+3
解説
(1) 和は和積の公式で積にします。2165∘+75∘=120∘,2165∘−75∘=45∘ なので
sin165∘+sin75∘=2sin120∘cos45∘=2⋅23⋅22=26
(2) 積は次の積和の公式で和にします。
cosαsinβ=21{sin(α+β)−sin(α−β)}
cos165∘sin75∘=21(sin240∘−sin90∘)=21(−23−1)=−42+3自己採点:
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問9 ★★
0≦θ<2π のとき、不等式 cos2θ+3sinθ−2>0 を満たす θ の値の範囲を求めなさい。
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答え
6π<θ<2π,2π<θ<65π
解説
cos2θ=1−2sin2θ を使って sinθ だけの式にします。
1−2sin2θ+3sinθ−2>02sin2θ−3sinθ+1<0
(2sinθ−1)(sinθ−1)<021<sinθ<1
0≦θ<2π で sinθ>21 となるのは 6π<θ<65π です。このうち sinθ=1 となる θ=2π を除いて
6π<θ<2π,2π<θ<65π自己採点:
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問10 ★★
0≦θ≦2π のとき、関数 y=cos2θ+2sinθcosθ−sin2θ の最大値と最小値、およびそのときの θ の値を求めなさい。
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答え
θ=8π で最大値 2,θ=2π で最小値 −1
解説
2倍角の公式で次数を下げます。cos2θ−sin2θ=cos2θ,2sinθcosθ=sin2θ なので
y=sin2θ+cos2θ=2sin(2θ+4π)
0≦θ≦2π より
4π≦2θ+4π≦45π
この範囲で sin(2θ+4π) は、2θ+4π=2π で最大値 1,2θ+4π=45π で最小値 −22 をとります。
- 最大:2θ+4π=2π より θ=8π,y=2
- 最小:2θ+4π=45π より θ=2π,y=2⋅(−22)=−1
よって θ=8π で最大値 2,θ=2π で最小値 −1 です。
自己採点:
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問11 ★★
0≦θ≦π のとき、関数 y=sinθcosθ+sinθ+cosθ について、t=sinθ+cosθ とおきます。t のとりうる値の範囲を求め、y を t の式で表しなさい。また、y の最大値と最小値、およびそのときの θ の値を求めなさい。
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答え
−1≦t≦2,y=21t2+t−21,θ=4π で最大値 21+2,θ=π で最小値 −1
解説
合成すると t=2sin(θ+4π) です。0≦θ≦π より 4π≦θ+4π≦45π なので
−22≦sin(θ+4π)≦1−1≦t≦2
t2=1+2sinθcosθ より sinθcosθ=2t2−1 です。
y=2t2−1+t=21t2+t−21=21(t+1)2−1
軸 t=−1 は区間の左端なので、−1≦t≦2 で y は増加します。
- 最小:t=−1 のとき y=−1。sin(θ+4π)=−22 で、範囲内では θ+4π=45π,すなわち θ=π
- 最大:t=2 のとき y=21(2+1)2−1=21+2。θ+4π=2π より θ=4π
よって θ=4π で最大値 21+2,θ=π で最小値 −1 です。
自己採点:
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問12 ★★
0≦θ<2π のとき、方程式 sinθ−sin2θ+sin3θ=0 の解を求めなさい。
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答え
θ=0, 3π, 2π, π, 23π, 35π
解説
sin3θ+sinθ を和積の公式で積にすると、sin2θ が共通因数として現れます。
sin3θ+sinθ=2sin23θ+θcos23θ−θ=2sin2θcosθ
よって方程式は
2sin2θcosθ−sin2θ=0sin2θ(2cosθ−1)=0
- sin2θ=0:0≦2θ<4π より 2θ=0, π, 2π, 3π,すなわち θ=0, 2π, π, 23π
- cosθ=21:θ=3π, 35π
よって θ=0, 3π, 2π, π, 23π, 35π です。
自己採点:
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問13 ★★
0<α<2π,0<β<2π で、tanα,tanβ が2次方程式 2x2−6x+1=0 の2つの解であるとき、tan(α+β) と sin(α+β) の値を求めなさい。
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答え
tan(α+β)=6,sin(α+β)=37637
解説
解と係数の関係より
tanα+tanβ=3,tanαtanβ=21
加法定理より
tan(α+β)=1−tanαtanβtanα+tanβ=1−213=6
次に α+β の範囲を調べます。0<α+β<π で tan(α+β)=6>0 なので、0<α+β<2π です。よって cos(α+β)>0,sin(α+β)>0 です。
cos2(α+β)=1+621=371cos(α+β)=371
sin(α+β)=tan(α+β)cos(α+β)=376=37637自己採点:
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問14 ★★
cosθ(sinθ+cosθ)=0 のとき、次の等式が成り立つことを示しなさい。
1+sin2θ+cos2θ1+sin2θ−cos2θ=tanθ
また、この等式を用いて tan8π の値を求めなさい。
つまずいたときは:
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答え
(証明は解説を参照)tan8π=2−1
解説
2倍角の公式 1−cos2θ=2sin2θ,1+cos2θ=2cos2θ,sin2θ=2sinθcosθ で、分子・分母の「1」を消します。
(分子)=2sin2θ+2sinθcosθ=2sinθ(sinθ+cosθ)
(分母)=2cos2θ+2sinθcosθ=2cosθ(sinθ+cosθ)
仮定より分母は 0 でないので、sinθ+cosθ で約分できて
(左辺)=2cosθ(sinθ+cosθ)2sinθ(sinθ+cosθ)=cosθsinθ=tanθ=(右辺)
次に θ=8π とおきます(cos8π>0,sin8π+cos8π>0 で仮定を満たします)。2θ=4π なので sin2θ=cos2θ=22 です。
tan8π=1+22+221+22−22=1+21=2−1自己採点:
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問15 ★★
関数 y=2sinθcosθ+3(cos2θ−sin2θ) を rsin(2θ+α)(r>0,−π<α≦π)の形で表しなさい。また、0≦θ<π のとき、不等式 y≦−1 を満たす θ の値の範囲を求めなさい。
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答え
y=2sin(2θ+3π),125π≦θ≦43π
解説
2倍角の公式より y=sin2θ+3cos2θ です。点 (1, 3) は原点からの距離が 2、偏角が 3π なので
y=2sin(2θ+3π)
不等式は sin(2θ+3π)≦−21 です。0≦θ<π より
3π≦2θ+3π<37π
この範囲で sinx≦−21(x=2θ+3π)となるのは、単位円の下側の弧 67π≦x≦611π です。
67π≦2θ+3π≦611π65π≦2θ≦23π
よって 125π≦θ≦43π です。
自己採点:
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問16 ★★
A=3π である三角形 ABC について、sinBsinC のとりうる値の範囲を求めなさい。
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答え
0<sinBsinC≦43(最大は B=C=3π のとき)
解説
A+B+C=π より B+C=32π です。積和の公式で和にします。
sinBsinC=−21{cos(B+C)−cos(B−C)}=−21{−21−cos(B−C)}=41+21cos(B−C)
C=32π−B で、B>0,C>0 より 0<B<32π なので
B−C=2B−32π,−32π<B−C<32π
この範囲で −21<cos(B−C)≦1(等号は B−C=0 のとき)です。よって
41−41<sinBsinC≦41+210<sinBsinC≦43
最大値 43 をとるのは B=C=3π(正三角形)のときです。
自己採点:
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問17 ★★★
a を定数とします。0≦θ<2π のとき、関数 y=sin2θ−2a(sinθ+cosθ) の最小値を a を用いて表しなさい。
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答え
a<−2 のとき 22a+1,−2≦a≦2 のとき −a2−1,a>2 のとき −22a+1
解説
t=sinθ+cosθ=2sin(θ+4π) とおきます。0≦θ<2π では θ+4π が1周するので
−2≦t≦2
t2=1+sin2θ より sin2θ=t2−1 なので
y=t2−1−2at=(t−a)2−a2−1
これを f(t) とします。軸 t=a と区間 −2≦t≦2 の位置で場合分けします。
- a<−2 のとき:区間で f(t) は増加するので、最小値は f(−2)=2+22a−1=22a+1
- −2≦a≦2 のとき:軸が区間内にあるので、最小値は f(a)=−a2−1
- a>2 のとき:区間で f(t) は減少するので、最小値は f(2)=2−22a−1=−22a+1
よって最小値は
⎩⎨⎧22a+1(a<−2)−a2−1(−2≦a≦2)−22a+1(a>2)
(a=±2 では、となりの式の値 −3 と一致しています。)
自己採点:
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問18 ★★★
0≦θ<2π のとき、θ の方程式 2sinθcosθ+sinθ+cosθ=k が異なる4個の解をもつような定数 k の値の範囲を求めなさい。また、異なる3個の解をもつような k の値を求めなさい。
つまずいたときは:
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答え
4個:−45<k<1−2,3個:k=1−2
解説
t=sinθ+cosθ=2sin(θ+4π) とおくと、−2≦t≦2,2sinθcosθ=t2−1 です。方程式は
t2+t−1=k
t と θ の対応:0≦θ<2π のとき、θ+4π は 4π から1周します。t の値1つに対して、−2<t<2 なら θ は2個、t=±2 なら θ は1個です。
f(t)=t2+t−1=(t+21)2−45 のグラフ(−2≦t≦2)と直線 y=k の共有点を調べます。端の値は
f(−2)=2−2−1=1−2,f(2)=1+2
で、−45<1−2<1+2 です。
- θ が4個 ⇔ −2<t<2 に t が2個。グラフの頂点より上で、左端の値より下にあるときなので −45<k<1−2
- k=1−2 のとき、t2+t−2+2=0 の解は t=−2 と t=2−1(解の和が −1)です。t=−2 から θ が1個、−2<2−1<2 から θ が2個で、合わせて3個です。
ほかの k では、k=−45 で2個、1−2<k<1+2 で2個、k=1+2 で1個、それ以外は0個なので、3個になるのは k=1−2 だけです。
自己採点:
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問19 ★★★
座標平面上に2点 A(0, 1),B(0, 4) があり、点 P(x, 0)(x>0)を x 軸の正の部分で動かします。∠APB=θ とするとき、tanθ を x の式で表しなさい。また、θ が最大になるときの x の値と、そのときの tanθ の値を求めなさい。
つまずいたときは:
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答え
tanθ=x2+43x,x=2 のとき最大で tanθ=43
解説
原点を O とし、∠OPB=β,∠OPA=α とおきます。直角三角形 OPB,OPA より
tanβ=x4,tanα=x1
θ=β−α なので、加法定理より
tanθ=1+x4⋅x1x4−x1=x2x2+4x3=x2+43x
分母・分子を x で割ると tanθ=x+x43 です。x>0 なので、相加平均と相乗平均の関係より
x+x4≧2x⋅x4=4
等号は x=x4,すなわち x=2 のときです。よって tanθ≦43 です。
0<θ<2π で tanθ は増加するので、tanθ が最大のとき θ も最大です。したがって x=2 のとき θ は最大で,tanθ=43 です。
自己採点:
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問20 ★★★
三角形 ABC において、不等式 cosA+cosB+cosC≦23 が成り立つことを示しなさい。また、等号が成り立つときの A,B,C を求めなさい。
つまずいたときは:
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答え
(証明は解説を参照)等号は A=B=C=3π のとき
解説
A+B+C=π より 2A+B=2π−2C なので、cos2A+B=sin2C です。和積の公式より
cosA+cosB=2cos2A+Bcos2A−B=2sin2Ccos2A−B
0<2C<2π より sin2C>0,また cos2A−B≦1 なので
cosA+cosB≦2sin2C
等号は cos2A−B=1,すなわち A=B のときです(−2π<2A−B<2π のため)。
さらに半角の公式から cosC=1−2sin22C です。s=sin2C とおくと
cosA+cosB+cosC≦2s+1−2s2=−2(s−21)2+23≦23
よって cosA+cosB+cosC≦23 が成り立ちます。
等号は A=B かつ s=21 のときです。0<2C<2π で sin2C=21 より C=3π,すると A=B=3π です。したがって等号は A=B=C=3π(正三角形)のときに成り立ちます。
自己採点:
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