問1 ★
から までの整数のうち、,, の少なくとも1つで割り切れるものの個数を求めなさい。
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個
,, の倍数の集合を ,, とします。2つずつの共通部分は、積ではなく最小公倍数 ,, の倍数、3つの共通部分は の倍数です。
- ,( 余り ),
- ( 余り ),,( 余り )
- ( 余り )
目次 / 数検対策(準2級・2級・準1級) / 数検準2級
—— 場合の数と確率 第1〜9章の「集合の要素の個数・順列・組合せ・確率・条件付き確率・期待値」を、数検準2級の出題形式で ——
数検準2級の「場合の数・確率」の類題です。集合の要素の個数と約数の個数、順列・円順列・組合せ・同じものを含む順列、組分けと最短経路、確率の基本と余事象、独立な試行と反復試行、条件付き確率と原因の確率、期待値までを20問にまとめました。2次(数理技能)では、「並べるか選ぶか」を先に決めてから式を立てること、確率の分母(同様に確からしい全体)を最初に宣言すること、場合に分けたら「排反だから足す」「独立だからかける」と根拠を書き添えることを練習します。
この章の問題は、「何を区別し、何を分母にするか」を最初に言葉で決めておくと、式の立て方で迷わなくなります。
難易度マークは ★=基礎、★★=標準、★★★=難問です。★から順に取り組みましょう。
問1 ★
から までの整数のうち、,, の少なくとも1つで割り切れるものの個数を求めなさい。
個
,, の倍数の集合を ,, とします。2つずつの共通部分は、積ではなく最小公倍数 ,, の倍数、3つの共通部分は の倍数です。
問2 ★
の正の約数の個数と、その総和を求めなさい。
個数 個,総和
です。約数は (,,)の形なので、
よって です。
問3 ★
先生1人と生徒 人が円形のテーブルに座ります。生徒 , が先生の両隣に座る座り方は何通りあるか求めなさい。
通り
円順列なので、先生の席を固定して考えます。先生の両隣の2席に , を座らせる方法は 通り、残りの 席に残りの生徒 人を座らせる方法は 通りです。
問4 ★
男子 人と女子 人の中から 人を選びます。男子 人の中には がいます。 を含み、女子を少なくとも1人含む選び方は何通りあるか求めなさい。
通り
を先に選んでおき、残りの 人から 人を選ぶ方法は 通りです。
このうち女子を1人も含まないのは、 以外の男子 人から 人を選ぶ 通りです。
問5 ★
の 文字をすべて使って1列に並べます。(1) 並べ方は全部で何通りあるか求めなさい。(2) 両端がどちらも である並べ方は何通りあるか求めなさい。
(1) 通り (2) 通り
文字は が 個、 が 個、, が 個ずつです。
(1)
(2) 両端に を置くと、間の か所に ,,,, を並べることになるので
問6 ★
大小2個のさいころを同時に投げ、大のさいころの目を 、小のさいころの目を とします。 が整数になる確率を求めなさい。
目の出方は 通りで、これらは同様に確からしいです。 が整数になるのは が の約数のときなので、 ごとに の個数( の約数の個数)を数えます。
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| の個数 | 1 | 2 | 2 | 3 | 2 | 4 |
合計 通りなので、確率は です。
問7 ★
人が1回だけじゃんけんをします。どの人も、グー・チョキ・パーを同様に確からしく出すものとします。あいこになる確率を求めなさい。
手の出し方は 通りで、これらは同様に確からしいです。あいこの余事象は「ちょうど2種類の手が出る(勝負が決まる)」ことです。
2種類の手の選び方は 通り、その2種類だけで出す 通りから「全員が同じ手」の 通りを除いて 通りなので、勝負が決まる出し方は 通りです。
問8 ★
1個のさいころを 回投げるとき、 の倍数の目がちょうど 回出る確率を求めなさい。
1回の試行で の倍数の目(,)が出る確率は です。反復試行の確率より
問9 ★★
組に区別はないものとして、 人を 人ずつ つの組に分けます。(1) 分け方は全部で何通りあるか求めなさい。(2) 人のうち特定の2人 , が同じ組に入る分け方は何通りあるか求めなさい。
(1) 通り (2) 通り
(1) まず組に ,, と名前をつけて分けると
実際は組に区別がないので、3つの組の名前の入れかえ 通りずつを同じものとみなします。人数が同じ組が3つあるので で割って
(2) , の組の残り1人を、ほかの 人から選ぶ方法は 通りです。残りの 人を 人ずつ区別のない2組に分ける方法は 通りです。
, の組は「 を含む組」として他の2組と区別できるので、この組の分だけ割る必要はありません。
問10 ★★
東西に 区画、南北に 区画の碁盤の目の道がある街で、南西の角 から北東の角 まで最短の道順で行きます。 から東に 区画、北に 区画進んだ交差点を 、東に 区画、北に 区画進んだ交差点を とします。(1) を通る道順は何通りあるか求めなさい。(2) を通り、 を通らない道順は何通りあるか求めなさい。
(1) 通り (2) 通り
東へ1区画進むことを 、北へ1区画進むことを と書くと、最短の道順は と の並べ方で決まります。
(1) 積の法則より
(2) と をどちらも通る道順は 通りです。(1) からこれを除いて
問11 ★★
男子 人と女子 人の合計 人が1列に並びます。(1) 女子どうしが隣り合わない並び方は何通りあるか求めなさい。(2) 両端が男子で、しかも女子どうしが隣り合わない並び方は何通りあるか求めなさい。
(1) 通り (2) 通り
(1) 先に男子 人を並べます( 通り)。
女子が隣り合わないためには、両端を含む か所のすき間 に、女子を1人ずつ入れればよいです。 か所から か所を選んで女子 人を並べる方法は 通りです。
(2) 両端が男子なので、女子が入れるのは男子と男子の間の か所だけです。この か所に女子 人を1人ずつ並べる方法は 通りなので
問12 ★★
ある問題を ,, の3人がそれぞれ1人で解きます。解ける確率はそれぞれ ,, で、3人が解けるかどうかは互いに影響しないものとします。(1) 少なくとも1人が解ける確率を求めなさい。(2) 2人以上が解ける確率を求めなさい。
(1) (2)
3人の結果は互いに影響しないので、それぞれの確率をかけて計算できます。解けない確率は が 、 が 、 が です。
(1) 余事象は「3人とも解けない」で、その確率は です。よって
(2) 「3人とも解ける」「ちょうど2人が解ける」の場合に分けます。これらは互いに排反なので足せます。
問13 ★★
, の2人が試合をくり返し、先に 勝したほうを優勝とします。1試合で が勝つ確率は 、 が勝つ確率は 、引き分けの確率は で、各試合の結果は互いに影響しないものとします。(1) ちょうど 試合目で が優勝する確率を求めなさい。(2) ちょうど 試合目で が優勝する確率を求めなさい。
(1) (2)
ちょうど 試合目で が優勝するのは、「 試合目までに がちょうど 勝、 が 勝以下」で、「 試合目に が勝つ」ときです。以下、勝ちを ○、負けを ×、引き分けを △ と書きます。
(1) 2試合目までの結果は、○ 1回と × 1回(並び方 通り)か、○ 1回と △ 1回( 通り)です。
3試合目に が勝つので
(2) 3試合目までの結果は、次の2つの場合で、これらは互いに排反です。
合わせて です。4試合目に が勝つので
問14 ★★
ある高校の生徒 人のうち、電車で通学している生徒は 人です。電車で通学している生徒のうち が運動部に入っており、運動部の生徒のうち が電車で通学しています。(1) 人から1人を選ぶとき、その生徒が運動部である確率を求めなさい。(2) 電車で通学していない生徒の中から1人を選ぶとき、その生徒が運動部である確率を求めなさい。
(1) (2)
電車通学で運動部の生徒は 人です。運動部の生徒を 人とすると より です。これで表が埋まります。
| 運動部 | 運動部でない | 計 | |
|---|---|---|---|
| 電車 | |||
| 電車でない | |||
| 計 |
(1)
(2) 電車でない行の計 人のうち、運動部は 人なので
電車通学の行でも です。この学校では、通学方法を知っても運動部である確率は変わりません。
問15 ★★
ある製品は工場 で全体の 、工場 で が作られています。工場 の製品の 、工場 の製品の が不良品です。(1) 全製品から1個を取り出すとき、それが不良品である確率を求めなさい。(2) 取り出した1個が不良品であったとき、それが工場 の製品である確率を求めなさい。
(1) (2)
取り出した製品が工場 の製品である事象を 、不良品である事象を とします。,,, です。
(1) 乗法定理より
2つは排反なので
(2) 求める確率は です。
不良品にたどりつく道( と )の合計が分母になります。
問16 ★★
袋の中に赤玉 個と白玉 個が入っています。この袋から玉を1個ずつ、元に戻さずに取り出し、赤玉を 個とも取り出した時点でやめます。取り出した玉の個数を とするとき、 の期待値を求めなさい。
個
途中でやめても、5個すべてを取り出したと考えて玉の並び方を数えます。赤玉の位置の選び方は 通りで、これらは同様に確からしいです。
となるのは、2個目の赤玉が 番目にあり、1個目の赤玉が 〜 番目のどこかにあるときなので 通りです。 のとりうる値は ,,, です。
| 計 | |||||
|---|---|---|---|---|---|
| 確率 |
分子の合計は です。
問17 ★★★
正方形 の頂点 に点 があります。さいころを1回投げるごとに、 は出た目の数だけ の向きに頂点を移動します。(1) さいころを 回投げたあと、 が にある確率を求めなさい。(2) さいころを 回投げたあと、 が にある確率を求めなさい。
(1) (2)
は4つ進むと に戻るので、 が にあるのは、出た目の和が の倍数のときです。
(1) 目の出方は 通りで、同様に確からしいです。和が ,, になる出方は
合計 通りなので
(2) 目の出方は 通りです。3回の和は 〜 なので、和が ,,, の場合を数えます。()の解の個数を、1回目の目 で分けて数えると
合計 通りなので
別解:2回目までに ,,, にある確率を出し、3回目にちょうど に着く目の出方を数えても求められます。
問18 ★★★
1個のさいころを 回投げます。(1) 出た目の最大値が である確率を求めなさい。(2) 出た目の最大値が で、最小値が である確率を求めなさい。
(1) (2)
目の出方は 通りで、これらは同様に確からしいです。
(1) 「最大値が 」は「すべて 以下」から「すべて 以下」を除いたものです。
(2) 4回とも 以上 以下で、 と がどちらも少なくとも1回出る場合です。目がすべて に入る出方 通りを全体とし、
とすると、 です。求める出方は 通りなので
問19 ★★★
袋 には赤玉 個と白玉 個、袋 には赤玉 個と白玉 個が入っています。袋 から玉を 個同時に取り出して袋 に入れ、よく混ぜてから袋 から玉を1個取り出します。(1) 袋 から取り出した玉が赤玉である確率を求めなさい。(2) 袋 から取り出した玉が赤玉であったとき、袋 から移した 個が同じ色である確率を求めなさい。
(1) (2)
袋 から 個を取り出す方法は 通りで、同様に確からしいです。移す玉の色で場合を分けます。
| 移す2個 | 確率 | 移したあとの袋 | から赤玉の確率 | 積 |
|---|---|---|---|---|
| 赤2個 | 赤3・白2 | |||
| 赤1個・白1個 | 赤2・白3 | |||
| 白2個 | 赤1・白4 |
(1) 3つの場合は互いに排反なので、積の列を足して
(2) 赤玉を取り出したという結果にたどりつく道の合計 が分母で、そのうち移した2個が同じ色(赤2個または白2個)の道は です。
問20 ★★★
参加料を払って、次のゲームを1回行います。硬貨を表が出るまで投げ続け、 回目に初めて表が出たら 円を受け取ります。ただし、硬貨を投げるのは最大 回までとし、 回とも裏なら何も受け取れません。(1) 、参加料が 円のとき、受け取る金額の期待値を求め、このゲームに参加するのが有利か不利かを確かめなさい。(2) 参加料が 円のとき、受け取る金額の期待値が参加料より大きくなるような のうち、最小のものを求めなさい。
(1) 期待値 円で、参加料より大きいので有利 (2)
回目に初めて表が出るのは、 回続けて裏が出たあとに表が出るときです。各回の結果は互いに影響しないので、その確率は です。
(1) のとき、受け取る金額の確率分布は次のとおりです。
| 金額(円) | 計 | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 確率 |
分子の合計は です。期待値は、金額と確率の分子の積を合計して で割ります。
期待値は で、参加料 円より大きいので です。
(2) 最大 回のとき、 回目に初めて表が出る場合の「金額 × 確率」は
で、 によらず です。 の 個を足すので、期待値は 円です( 回とも裏の場合は金額 で、期待値に加わりません)。
より なので、最小の は です。
では期待値 円で参加料に届かず、 で 円になります。
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