目次 / 複素数平面と二次曲線 / 数学C

第7章 双曲線

—— 「2つの焦点からの距離の差」が一定な点の集まり ——

第6章では、2つの焦点からの距離の和が一定な点の集まりとして、楕円を学びました。この章では、和を**差**に取りかえます。2つの定点からの距離の差が一定な点の集まりが**双曲線**です。定義から標準形 $\dfrac{x^2}{a^2} - \dfrac{y^2}{b^2} = 1$ を導き、曲線が2つの枝に分かれること、遠くでは2本の直線(**漸近線**)にどこまでも近づくことを確かめます。焦点が $y$ 軸上にある双曲線、中学で学んだ反比例のグラフが実は双曲線であること、焦点までの距離と離心率、2つの円に接する円の中心が双曲線を描くことも学びます。

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双曲線の定義

第6章のまとめで、距離の条件で決まる図形を表にしました。最後に残ったのが、2点からの距離の差が一定になる点の集まりです。

公式1:双曲線の定義

平面上の異なる2点 F\mathrm{F},F′\mathrm{F'} と、00<2a{}< 2a<FF′{}< \mathrm{FF'} を満たす定数 2a2a がある。F\mathrm{F},F′\mathrm{F'} からの距離の差が 2a2a である点 P\mathrm{P} の軌跡を双曲線という。すなわち

∣PF−PF′∣\displaystyle |\mathrm{PF} - \mathrm{PF'}|=2a\displaystyle {}= 2a

を満たす点 P\mathrm{P} の集まりである。

  • 2点 F\mathrm{F},F′\mathrm{F'} を双曲線の焦点、線分 FF′\mathrm{FF'} の中点を双曲線の中心という。
  • 直線 FF′\mathrm{FF'} と双曲線の2つの交点を双曲線の頂点、2つの頂点を結ぶ線分を主軸という。

差には「PF\mathrm{PF} のほうが長い」場合と「PF′\mathrm{PF'} のほうが長い」場合があるので、絶対値をつけています。PF′\mathrm{PF'}−PF{}- \mathrm{PF}=2a{}= 2a を満たす点は F\mathrm{F} に近い側に、PF\mathrm{PF}−PF′{}- \mathrm{PF'}=2a{}= 2a を満たす点は F′\mathrm{F'} に近い側に集まり、双曲線は2つの部分に分かれます。それぞれを双曲線の枝と呼びます。

条件 2a2a<FF′{}< \mathrm{FF'} の意味は、楕円のときと逆向きです。三角形の2辺の差は残りの1辺より短いので、どんな点 P\mathrm{P} でも ∣PF−PF′∣|\mathrm{PF} - \mathrm{PF'}|≦FF′{}\leqq \mathrm{FF'} です。2a2a=FF′{}= \mathrm{FF'} だと、条件を満たすのは、直線 FF′\mathrm{FF'} のうち F\mathrm{F},F′\mathrm{F'} からそれぞれ外へのびる2本の半直線の上の点だけになり、2a2a>FF′{}> \mathrm{FF'} だと条件を満たす点はありません。また 2a2a=0{}= 0 なら、条件は PF\mathrm{PF}=PF′{}= \mathrm{PF'} で、第4章の垂直二等分線です。

主軸の長さは 2a2a です。F\mathrm{F} の側の頂点を A\mathrm{A}、F′\mathrm{F'} の側の頂点を A′\mathrm{A'} とすると、図形は線分 FF′\mathrm{FF'} の垂直二等分線に関して対称なので AF\mathrm{AF}=A′F′{}= \mathrm{A'F'} です。直線上には F′\mathrm{F'},A′\mathrm{A'},A\mathrm{A},F\mathrm{F} の順に点が並ぶので、AF′\mathrm{AF'}−AF{}- \mathrm{AF}=AA′{}= \mathrm{AA'}+A′F′{}+ \mathrm{A'F'}−AF{}- \mathrm{AF}=AA′{}= \mathrm{AA'} で、これが 2a2a に等しくなります。

第4章では、2つの駅のどちらが近いかの境界線が垂直二等分線だと例えました。今度は「A 駅まで歩くと、B 駅まで歩くよりちょうど 400 m 長くかかる地点」を地図に打っていきます。差が 0 なら境界線はまっすぐでしたが、差をつけると、点の並びは B 駅のほうへ曲がって B 駅を抱えこむような曲線になります。これが双曲線の片方の枝です。「B 駅のほうが 400 m 遠い地点」を集めると、A 駅を抱えこむ、もう一方の枝ができます。

x y P(8, 3√3) F(5, 0) F'(−5, 0) O 4 −4 (4, 3) 5 PF = 6 PF' = 14 PF' − PF = 14 − 6 = 8(主軸の長さ) x²/16 − y²/9 = 1 漸近線

双曲線とは、2つの焦点からの距離の差が一定(主軸の長さ 2a2a)になる点の集まりで、どちらの焦点が近いかによって2つの枝に分かれるということです。

例題1:定義から双曲線の方程式を求める

2点 F(3, 0)\mathrm{F}(3,\ 0),F′(−3, 0)\mathrm{F'}(-3,\ 0) からの距離の差が 44 である点 P\mathrm{P} の軌跡の方程式を求めなさい。


【解答】

P(x, y)\mathrm{P}(x,\ y) とし、PF\mathrm{PF}=(x−3)2+y2{}= \sqrt{(x - 3)^2 + y^2},PF′\mathrm{PF'}=(x+3)2+y2{}= \sqrt{(x + 3)^2 + y^2} と書きます。条件は PF′\mathrm{PF'}−PF{}- \mathrm{PF}=±4{}= \pm 4、つまり

PF′\displaystyle \mathrm{PF'}=PF\displaystyle {}= \mathrm{PF}±4\displaystyle {}\pm 4⋯1◯\displaystyle \cdots\textcircled{1}

です(複号同順。以下も同じ)。右辺が 00 以上のとき、両辺を2乗すると PF′2\mathrm{PF'}^2=PF2{}= \mathrm{PF}^2±8 PF{}\pm 8\,\mathrm{PF}+16{}+ 16 です。PF′2\mathrm{PF'}^2−PF2{}- \mathrm{PF}^2=(x+3)2{}= (x + 3)^2−(x−3)2{}- (x - 3)^2=12x{}= 12x なので

12x\displaystyle 12x−16\displaystyle {}- 16=±8 PF\displaystyle {}= \pm 8\,\mathrm{PF}  ⟺  3x\displaystyle {}\iff 3x−4\displaystyle {}- 4=±2 PF\displaystyle {}= \pm 2\,\mathrm{PF}⋯2◯\displaystyle \cdots\textcircled{2}

です。② の複号を両方まとめると (3x−4)2(3x - 4)^2=4 PF2{}= 4\,\mathrm{PF}^2 と同じことなので、2乗して

9x2\displaystyle 9x^2−24x\displaystyle {}- 24x+16\displaystyle {}+ 16=4(x2−6x+9+y2)\displaystyle {}= 4(x^2 - 6x + 9 + y^2)  ⟺  5x2\displaystyle {}\iff 5x^2−4y2\displaystyle {}- 4y^2=20\displaystyle {}= 20

です。両辺を 2020 で割って

x24‾\displaystyle \underline{\rule[-0.686em]{0em}{2.1771em}\frac{x^2}{4}}−y25=1‾\displaystyle \underline{\rule[-0.686em]{0em}{2.1771em}{}- \frac{y^2}{5} = 1}

です。

(逆の確認)この曲線上では x24\dfrac{x^2}{4}≧1{}\geqq 1 より xx≧2{}\geqq 2 または xx≦−2{}\leqq -2 です。xx≧2{}\geqq 2 なら 3x3x−4{}- 4>0{}> 0 なので ② は複号の ++ で成り立ち、① の右辺 PF\mathrm{PF}+4{}+ 4 は正です。xx≦−2{}\leqq -2 なら ② は複号の −- で、PF\mathrm{PF}=4−3x2{}= \dfrac{4 - 3x}{2}≧5{}\geqq 5 なので ① の右辺 PF\mathrm{PF}−4{}- 4 も正です。どちらの場合も変形を逆にたどれるので、この曲線上の点はすべて条件を満たします。

(確かめ)頂点 (2, 0)(2,\ 0) では PF\mathrm{PF}=1{}= 1,PF′\mathrm{PF'}=5{}= 5 で、差は 44 です。

双曲線の標準形

例題1 の計算を文字で行います。cc>a{}> a>0{}> 0 として、焦点を F(c, 0)\mathrm{F}(c,\ 0),F′(−c, 0)\mathrm{F'}(-c,\ 0)、距離の差を 2a2a とします。PF′2\mathrm{PF'}^2−PF2{}- \mathrm{PF}^2=4cx{}= 4cx を使って同じように2回2乗すると

(cx−a2)2\displaystyle (cx - a^2)^2=a2 PF2\displaystyle {}= a^2\,\mathrm{PF}^2⟹(c2−a2)x2\displaystyle {}\Longrightarrow\quad (c^2 - a^2)x^2−a2y2\displaystyle {}- a^2y^2=a2(c2−a2)\displaystyle {}= a^2(c^2 - a^2)

となります。今度は cc>a{}> a なので c2c^2−a2{}- a^2>0{}> 0 です。bb=c2−a2{}= \sqrt{c^2 - a^2}(bb>0{}> 0)とおくと、b2x2b^2x^2−a2y2{}- a^2y^2=a2b2{}= a^2b^2 で、両辺を a2b2a^2b^2 で割って次の式が得られます。

公式2:双曲線の標準形(焦点が x 軸上)

aa>0{}> 0,bb>0{}> 0 とする。双曲線

x2a2\displaystyle \frac{x^2}{a^2}−y2b2\displaystyle {}- \frac{y^2}{b^2}=1\displaystyle {}= 1

について

  • 焦点は F(a2+b2, 0)\mathrm{F}\left(\sqrt{a^2 + b^2},\ 0\right),F′(−a2+b2, 0)\mathrm{F'}\left(-\sqrt{a^2 + b^2},\ 0\right)
  • 双曲線上の点から2つの焦点までの距離の差は 2a2a
  • 中心は原点、頂点は (±a, 0)(\pm a,\ 0)、主軸の長さは 2a2a

である。これを双曲線の標準形という。以下、cc=a2+b2{}= \sqrt{a^2 + b^2} と書くことが多い。

楕円との違いを3つ確かめておきます。

  1. 楕円では c2c^2=a2{}= a^2−b2{}- b^2 でしたが、双曲線では c2c^2=a2{}= a^2+b2{}+ b^2 です。
  2. 楕円の式では aa>b{}> b と決めましたが、双曲線では aa と bb の大小に決まりはありません。焦点の位置を決めるのは、分母の大小ではなく符号です(公式4 で確かめます)。
  3. yy 軸との交点はありません。xx=0{}= 0 とすると −y2b2-\dfrac{y^2}{b^2}=1{}= 1 となり、これを満たす実数 yy はないからです。x2a2\dfrac{x^2}{a^2}=1{}= 1+y2b2{}+ \dfrac{y^2}{b^2}≧1{}\geqq 1 なので、曲線は xx≧a{}\geqq a の部分(右の枝)と xx≦−a{}\leqq -a の部分(左の枝)に分かれます。

式の xx を −x-x に、yy を −y-y に取りかえても変わらないので、双曲線も xx 軸・yy 軸・原点に関して対称です。

c2c^2=a2{}= a^2+b2{}+ b^2 は、4 点 (±a, ±b)(\pm a,\ \pm b) を頂点とする長方形で見ると覚えやすくなります。この長方形の中心から角までの長さ(対角線の半分)が a2+b2\sqrt{a^2 + b^2}=c{}= c です。楕円では cc が直角三角形のいちばん短い辺でしたが、双曲線では cc が斜辺になります。

家の壁の骨組みに、四角い枠の対角に斜めの木材を渡す「筋交い(すじかい)」があります。筋交いは、枠の縦の辺よりも横の辺よりも長くなります。横 2a2a・縦 2b2b の枠の筋交いの半分の長さが、双曲線の焦点までの距離 cc です。焦点は頂点より外側、つまりいつも曲線の「内側」に入りこんだ位置にあります。

x2a2\dfrac{x^2}{a^2}−y2b2{}- \dfrac{y^2}{b^2}=1{}= 1 は、焦点 (±c, 0)(\pm c,\ 0)、頂点 (±a, 0)(\pm a,\ 0)、距離の差 2a2a の双曲線で、c2c^2=a2{}= a^2+b2{}+ b^2 が aa,bb,cc をつなぐということです。

例題2:標準形と焦点・頂点

(1) 双曲線 9x29x^2−16y2{}- 16y^2=144{}= 144 の焦点と頂点の座標を求めなさい。

(2) 2点 (5, 0)(5,\ 0),(−5, 0)(-5,\ 0) を焦点とし、点 (42, 3)\left(4\sqrt{2},\ 3\right) を通る双曲線の方程式を求めなさい。


【解答】

(1) 両辺を 144144 で割ると x216\dfrac{x^2}{16}−y29{}- \dfrac{y^2}{9}=1{}= 1 です。aa=4{}= 4,bb=3{}= 3 で、cc=16+9{}= \sqrt{16 + 9}=5{}= 5 です。よって 焦点 (5, 0),(−5, 0)‾\underline{\text{焦点 } (5,\ 0)\text{,}(-5,\ 0)},頂点 (4, 0),(−4, 0)‾\underline{\text{頂点 } (4,\ 0)\text{,}(-4,\ 0)} です。

(2) 方程式を x2a2\dfrac{x^2}{a^2}−y2b2{}- \dfrac{y^2}{b^2}=1{}= 1 とおき、AA=a2{}= a^2 とすると、cc=5{}= 5 より b2b^2=25{}= 25−A{}- A(00<A{}< A<25{}< 25)です。点 (42, 3)\left(4\sqrt{2},\ 3\right) を代入して

32A\displaystyle \frac{32}{A}−925−A\displaystyle {}- \frac{9}{25 - A}=1\displaystyle {}= 1

分母を払うと 32(25−A)32(25 - A)−9A{}- 9A=A(25−A){}= A(25 - A)、整理して

A2\displaystyle A^2−66A\displaystyle {}- 66A+800\displaystyle {}+ 800=0\displaystyle {}= 0  ⟺  (A−16)(A−50)\displaystyle {}\iff (A - 16)(A - 50)=0\displaystyle {}= 0

です。00<A{}< A<25{}< 25 なので AA=16{}= 16、b2b^2=9{}= 9 です。よって

x216‾\displaystyle \underline{\rule[-0.686em]{0em}{2.1771em}\frac{x^2}{16}}−y29=1‾\displaystyle \underline{\rule[-0.686em]{0em}{2.1771em}{}- \frac{y^2}{9} = 1}

です。AA=50{}= 50 は b2b^2=−25{}= -25 となるので捨てます。

(確かめ)2つの焦点までの距離は (42−5)2+9\sqrt{\left(4\sqrt{2} - 5\right)^2 + 9}=66−402{}= \sqrt{66 - 40\sqrt{2}}=52{}= 5\sqrt{2}−4{}- 4 と (42+5)2+9\sqrt{\left(4\sqrt{2} + 5\right)^2 + 9}=52{}= 5\sqrt{2}+4{}+ 4 で、差は 88=2a{}= 2a です((52−4)2\left(5\sqrt{2} - 4\right)^2=66{}= 66−402{}- 40\sqrt{2} です)。

漸近線

双曲線の式を yy について解くと、yy=±bax2−a2{}= \pm\dfrac{b}{a}\sqrt{x^2 - a^2} です。xx が大きくなると、x2−a2\sqrt{x^2 - a^2} は xx とほとんど同じ大きさになります。実際、xx>a{}> a のとき

x\displaystyle x−x2−a2\displaystyle {}- \sqrt{x^2 - a^2}=x2−(x2−a2)x+x2−a2\displaystyle {}= \frac{x^2 - (x^2 - a^2)}{x + \sqrt{x^2 - a^2}}=a2x+x2−a2\displaystyle {}= \frac{a^2}{x + \sqrt{x^2 - a^2}}

で、右辺は xx を大きくするといくらでも 00 に近づきます。つまり、第1象限の部分 yy=bax2−a2{}= \dfrac{b}{a}\sqrt{x^2 - a^2} は、直線 yy=bax{}= \dfrac{b}{a}x のすぐ下を、差を縮めながら進みます。

公式3:漸近線

双曲線 x2a2\dfrac{x^2}{a^2}−y2b2{}- \dfrac{y^2}{b^2}=1{}= 1 は、原点から遠ざかるにつれて、2直線

y\displaystyle y=bax,\displaystyle {}= \frac{b}{a}x,y\displaystyle y=−bax\displaystyle {}= -\frac{b}{a}x

にいくらでも近づく。この2直線を双曲線の漸近線という。漸近線の式は、標準形の右辺の 11 を 00 に変えた x2a2\dfrac{x^2}{a^2}−y2b2{}- \dfrac{y^2}{b^2}=0{}= 0 をまとめて表すことができる。

x2a2\dfrac{x^2}{a^2}−y2b2{}- \dfrac{y^2}{b^2}=0{}= 0 は (xa−yb)(xa+yb)\left(\dfrac{x}{a} - \dfrac{y}{b}\right)\left(\dfrac{x}{a} + \dfrac{y}{b}\right)=0{}= 0 と因数分解でき、2直線 yy=±bax{}= \pm\dfrac{b}{a}x を表します。漸近線は、公式2 のところで考えた長方形(4 点 (±a, ±b)(\pm a,\ \pm b) が頂点)の対角線を延ばした直線です。双曲線をかくときは、次の順に進めると形が整います。

  1. 長方形をかき、対角線を延ばして漸近線を引く。
  2. 頂点 (±a, 0)(\pm a,\ 0) を打つ(長方形の左右の辺の中点)。
  3. 頂点から、漸近線に近づくように両側へ曲線をのばす。

飛行機の窓から地上を見下ろす場面を思い浮かべてください。離陸して高度が上がるほど、見える範囲は広がり、細かな曲がり具合は見えなくなります。双曲線も、原点から遠く離れて広い範囲を見渡すと、頂点付近の丸みは点のように小さくなり、2本の漸近線が交わった「×」の形とほとんど区別がつかなくなります。ただし、どれほど遠くまで行っても、曲線が漸近線に触れることはありません(厳密定義のページで確かめます)。

双曲線 x2a2\dfrac{x^2}{a^2}−y2b2{}- \dfrac{y^2}{b^2}=1{}= 1 は、遠くで2直線 yy=±bax{}= \pm\dfrac{b}{a}x に近づき、この漸近線は右辺の 11 を 00 にした式で表せるということです。

例題3:漸近線

(1) 双曲線 x216\dfrac{x^2}{16}−y29{}- \dfrac{y^2}{9}=1{}= 1 の漸近線の方程式を求めなさい。

(2) 2点 (5, 0)(5,\ 0),(−5, 0)(-5,\ 0) を焦点とし、2直線 yy=±2x{}= \pm 2x を漸近線とする双曲線の方程式を求めなさい。


【解答】

(1) x216\dfrac{x^2}{16}−y29{}- \dfrac{y^2}{9}=0{}= 0 より y2y^2=916x2{}= \dfrac{9}{16}x^2 なので、y=34x,‾\underline{\rule[-0.686em]{0em}{2.0074em}y = \dfrac{3}{4}x,} y=−34x‾\underline{\rule[-0.686em]{0em}{2.0074em}\ y = -\dfrac{3}{4}x} です。

(2) 焦点が xx 軸上なので x2a2\dfrac{x^2}{a^2}−y2b2{}- \dfrac{y^2}{b^2}=1{}= 1 とおけます。漸近線の傾きから ba\dfrac{b}{a}=2{}= 2、つまり bb=2a{}= 2a です。cc=5{}= 5 より a2a^2+b2{}+ b^2=25{}= 25 で、a2a^2+4a2{}+ 4a^2=25{}= 25 から a2a^2=5{}= 5、b2b^2=20{}= 20 です。よって

x25‾\displaystyle \underline{\rule[-0.686em]{0em}{2.1771em}\frac{x^2}{5}}−y220=1‾\displaystyle \underline{\rule[-0.686em]{0em}{2.1771em}{}- \frac{y^2}{20} = 1}

です。(確かめ)漸近線は y2y^2=205x2{}= \dfrac{20}{5}x^2=4x2{}= 4x^2 で yy=±2x{}= \pm 2x、焦点は (±5+20, 0)\left(\pm\sqrt{5 + 20},\ 0\right)=(±5, 0){}= (\pm 5,\ 0) です。

焦点が y 軸上にある双曲線

右辺の 11 を −1-1 に変えると、xx と yy の役割が入れかわります。

公式4:焦点が y 軸上にある双曲線

aa>0{}> 0,bb>0{}> 0 とする。双曲線

x2a2\displaystyle \frac{x^2}{a^2}−y2b2\displaystyle {}- \frac{y^2}{b^2}=−1\displaystyle {}= -1

の焦点は (0, a2+b2)\left(0,\ \sqrt{a^2 + b^2}\right),(0, −a2+b2)\left(0,\ -\sqrt{a^2 + b^2}\right) で、双曲線上の点から2つの焦点までの距離の差は 2b2b である。頂点は (0, ±b)(0,\ \pm b)、主軸は yy 軸上にあってその長さは 2b2b、漸近線は yy=±bax{}= \pm\dfrac{b}{a}x である。

この式は y2b2\dfrac{y^2}{b^2}−x2a2{}- \dfrac{x^2}{a^2}=1{}= 1 と書いても同じです。公式2 の xx と yy(aa と bb)を入れかえた形なので、焦点も頂点も yy 軸上に移ります。y2b2\dfrac{y^2}{b^2}=1{}= 1+x2a2{}+ \dfrac{x^2}{a^2}≧1{}\geqq 1 なので、曲線は yy≧b{}\geqq b の部分(上の枝)と yy≦−b{}\leqq -b の部分(下の枝)に分かれます。

公式2・公式4 をまとめると、標準形の双曲線は次の手順で読み取れます。

  1. x2x^2 の項と y2y^2 の項の差の形にして、右辺を 11 にそろえる。
  2. 符号が ++ の項の文字の座標軸の上に、焦点と頂点がある。
  3. 中心から焦点までの距離は (分母)+(分母)\sqrt{(\text{分母}) + (\text{分母})}。漸近線は、右辺を 00 にした式。

x2a2\dfrac{x^2}{a^2}−y2b2{}- \dfrac{y^2}{b^2}=1{}= 1 と x2a2\dfrac{x^2}{a^2}−y2b2{}- \dfrac{y^2}{b^2}=−1{}= -1 は、漸近線が同じです。2本の道路が X 字形に交わって、土地を東・西・南・北の4つの区画に分けているところを想像してください。右辺が 11 の双曲線は東と西の区画に、右辺が −1-1 の双曲線は北と南の区画に建っています。道路(漸近線)は共通で、どちらの区画を使うかだけが違います。この2つの双曲線は、たがいに共役な双曲線と呼ばれます。

x y (√13, 0) (−√13, 0) (0, √13) (0, −√13) O x²/9 − y²/4 = 1(焦点は x 軸上) x²/9 − y²/4 = −1(y 軸上) 共通の漸近線 y = ±(2/3)x

右辺を 11 にそろえたとき、符号が ++ の項の軸の上に焦点と頂点があり、右辺が ±1\pm 1 の2つの双曲線は漸近線を共有するということです。

例題4:焦点が y 軸上にある双曲線

(1) 双曲線 4x24x^2−9y2{}- 9y^2=−36{}= -36 の焦点と頂点の座標、漸近線の方程式を求めなさい。

(2) 2点 (0, 3)(0,\ 3),(0, −3)(0,\ -3) を焦点とし、2直線 yy=±2 x{}= \pm\sqrt{2}\,x を漸近線とする双曲線の方程式を求めなさい。


【解答】

(1) 両辺を 3636 で割ると x29\dfrac{x^2}{9}−y24{}- \dfrac{y^2}{4}=−1{}= -1 です。右辺が −1-1 なので焦点は yy 軸上にあり、aa=3{}= 3,bb=2{}= 2,cc=9+4{}= \sqrt{9 + 4}=13{}= \sqrt{13} です。漸近線は x29\dfrac{x^2}{9}−y24{}- \dfrac{y^2}{4}=0{}= 0 から求めます。よって 焦点 (0, 13),(0, −13)‾\underline{\text{焦点 } \left(0,\ \sqrt{13}\right)\text{,}\left(0,\ -\sqrt{13}\right)},頂点 (0, 2),(0, −2)‾\underline{\text{頂点 } (0,\ 2)\text{,}(0,\ -2)},漸近線 y=±23x‾\underline{\text{漸近線 } y = \pm\dfrac{2}{3}x} です。y2y^2 の分母 44 は x2x^2 の分母 99 より小さいのに、焦点は yy 軸上にあります。楕円と違って、分母の大小では決まりません。

(2) 方程式は x2a2\dfrac{x^2}{a^2}−y2b2{}- \dfrac{y^2}{b^2}=−1{}= -1 とおけます。漸近線の傾きから ba\dfrac{b}{a}=2{}= \sqrt{2}、つまり b2b^2=2a2{}= 2a^2 です。a2a^2+b2{}+ b^2=9{}= 9 より 3a23a^2=9{}= 9 で、a2a^2=3{}= 3,b2b^2=6{}= 6 です。よって

x23‾\displaystyle \underline{\rule[-0.686em]{0em}{2.1771em}\frac{x^2}{3}}−y26=−1‾\displaystyle \underline{\rule[-0.686em]{0em}{2.1771em}{}- \frac{y^2}{6} = -1}

です。(確かめ)上の頂点 (0, 6)\left(0,\ \sqrt{6}\right) から2つの焦点までの距離は 33−6{}- \sqrt{6} と 33+6{}+ \sqrt{6} で、差は 262\sqrt{6}=2b{}= 2b です。

直角双曲線と反比例のグラフ

aa=b{}= b のとき、双曲線 x2x^2−y2{}- y^2=a2{}= a^2 の漸近線は yy=x{}= x と yy=−x{}= -x で、たがいに垂直です。このように、2本の漸近線が垂直に交わる双曲線を直角双曲線といいます。

中学で学んだ反比例のグラフ yy=kx{}= \dfrac{k}{x} も「双曲線」と呼ばれていました。xx 軸と yy 軸にどこまでも近づき、2つの部分に分かれる形は、たしかに漸近線が垂直な双曲線に見えます。第2章で学んだ回転を使うと、これが本当に双曲線であることを確かめられます。

公式5:直角双曲線と反比例のグラフ

① 双曲線 x2x^2−y2{}- y^2=a2{}= a^2(aa>0{}> 0)は、漸近線 yy=±x{}= \pm x がたがいに垂直な直角双曲線で、焦点は (±2 a, 0)\left(\pm\sqrt{2}\,a,\ 0\right) である。

② kk>0{}> 0 のとき、曲線 xyxy=k{}= k(反比例のグラフ yy=kx{}= \dfrac{k}{x})は、直角双曲線 x2x^2−y2{}- y^2=2k{}= 2k を原点のまわりに π4\dfrac{\pi}{4} だけ回転したものである。焦点は (2k, 2k)\left(\sqrt{2k},\ \sqrt{2k}\right),(−2k, −2k)\left(-\sqrt{2k},\ -\sqrt{2k}\right)、頂点は (k, k)\left(\sqrt{k},\ \sqrt{k}\right),(−k, −k)\left(-\sqrt{k},\ -\sqrt{k}\right)、焦点からの距離の差は 22k2\sqrt{2k}、漸近線は xx 軸と yy 軸である。

②を確かめます。座標平面の点 (X, Y)(X,\ Y) を複素数 XX+Yi{}+ Yi とみます。原点のまわりに π4\dfrac{\pi}{4} 回転するには、cos⁡π4\cos\dfrac{\pi}{4}+isin⁡π4{}+ i\sin\dfrac{\pi}{4}=1+i2{}= \dfrac{1 + i}{\sqrt{2}} をかければよいので(第2章 公式5)、移った先を xx+yi{}+ yi とすると

x\displaystyle x+yi\displaystyle {}+ yi=(X+Yi)⋅1+i2\displaystyle {}= (X + Yi) \cdot \frac{1 + i}{\sqrt{2}}=X−Y2\displaystyle {}= \frac{X - Y}{\sqrt{2}}+X+Y2 i\displaystyle {}+ \frac{X + Y}{\sqrt{2}}\,i

です。したがって

xy\displaystyle xy=X−Y2⋅X+Y2\displaystyle {}= \frac{X - Y}{\sqrt{2}} \cdot \frac{X + Y}{\sqrt{2}}=X2−Y22\displaystyle {}= \frac{X^2 - Y^2}{2}

となり、X2X^2−Y2{}- Y^2=2k{}= 2k のとき、またそのときに限り xyxy=k{}= k です(逆向きの回転 −π4-\dfrac{\pi}{4} を考えれば、xyxy=k{}= k の点はすべて X2X^2−Y2{}- Y^2=2k{}= 2k の点から移ってきたものと分かります)。

x2x^2−y2{}- y^2=2k{}= 2k の焦点は (±2k, 0)\left(\pm 2\sqrt{k},\ 0\right)、頂点は (±2k, 0)\left(\pm\sqrt{2k},\ 0\right) です。これを π4\dfrac{\pi}{4} 回転すると、点 (r, 0)(r,\ 0) は (r2, r2)\left(\dfrac{r}{\sqrt{2}},\ \dfrac{r}{\sqrt{2}}\right) に移るので、焦点は (±2k, ±2k)\left(\pm\sqrt{2k},\ \pm\sqrt{2k}\right)、頂点は (±k, ±k)\left(\pm\sqrt{k},\ \pm\sqrt{k}\right)(どちらも複号同順)です。回転しても距離は変わらないので、距離の差 22k2\sqrt{2k} もそのまま受けつがれます。漸近線 yy=±x{}= \pm x は、π4\dfrac{\pi}{4} 回転してそれぞれ yy 軸と xx 軸になります。

たとえば花壇の面積を 12 m212\ \mathrm{m^2} と決めて、縦と横の長さを変えていくと、(縦)×\times(横)=12= 12 の組は反比例のグラフの上に並びます。横を長くすれば縦はいくらでも短くできますが、00 にはなりません。この「どこまでも座標軸に近づくが触れない」性質が、座標軸を漸近線とする双曲線の姿です。

x y P(1, 2) F(2, 2) F'(−2, −2) (√2, √2) (−√2, −√2) O 1 5 y = x xy = 2 PF' − PF = 5 − 1 = 4 (どの点でも 4)

漸近線が垂直な双曲線を直角双曲線といい、反比例のグラフ xyxy=k{}= k は直角双曲線 x2x^2−y2{}- y^2=2k{}= 2k を π4\dfrac{\pi}{4} 回転した双曲線だということです。

例題5:直角双曲線と反比例のグラフ

(1) 直角双曲線 x2x^2−y2{}- y^2=8{}= 8 の焦点の座標を求めなさい。

(2) 曲線 xyxy=4{}= 4 の焦点と頂点の座標を求めなさい。また、曲線上の点 P(1, 4)\mathrm{P}(1,\ 4) について、2つの焦点からの距離の差が 22k2\sqrt{2k} になっていることを確かめなさい。


【解答】

(1) a2a^2=b2{}= b^2=8{}= 8 なので cc=8+8{}= \sqrt{8 + 8}=4{}= 4 で、焦点 (4, 0),(−4, 0)‾\underline{\text{焦点 } (4,\ 0)\text{,}(-4,\ 0)} です。公式5 ① の 2 a\sqrt{2}\,a=2⋅22{}= \sqrt{2} \cdot 2\sqrt{2}=4{}= 4 と一致します。

(2) 公式5 ② で kk=4{}= 4 です。2k\sqrt{2k}=22{}= 2\sqrt{2},k\sqrt{k}=2{}= 2 なので 焦点 (22, 22)‾\underline{\text{焦点 } \left(2\sqrt{2},\ 2\sqrt{2}\right)},(−22, −22)‾\underline{\left(-2\sqrt{2},\ -2\sqrt{2}\right)},頂点 (2, 2),(−2, −2)‾\underline{\text{頂点 } (2,\ 2)\text{,}(-2,\ -2)} です。これは (1) の双曲線を π4\dfrac{\pi}{4} 回転したものです。

焦点を F(22, 22)\mathrm{F}\left(2\sqrt{2},\ 2\sqrt{2}\right),F′(−22, −22)\mathrm{F'}\left(-2\sqrt{2},\ -2\sqrt{2}\right) とすると

PF2\displaystyle \mathrm{PF}^2=(1−22)2\displaystyle {}= \left(1 - 2\sqrt{2}\right)^2+(4−22)2\displaystyle {}+ \left(4 - 2\sqrt{2}\right)^2=(9−42)\displaystyle {}= \left(9 - 4\sqrt{2}\right)+(24−162)\displaystyle {}+ \left(24 - 16\sqrt{2}\right)=33\displaystyle {}= 33−202\displaystyle {}- 20\sqrt{2}

です。(5−22)2\left(5 - 2\sqrt{2}\right)^2=33{}= 33−202{}- 20\sqrt{2} なので PF\mathrm{PF}=5{}= 5−22{}- 2\sqrt{2} です。同様に PF′2\mathrm{PF'}^2=33{}= 33+202{}+ 20\sqrt{2} で PF′\mathrm{PF'}=5{}= 5+22{}+ 2\sqrt{2} です。よって

PF′\displaystyle \mathrm{PF'}−PF\displaystyle {}- \mathrm{PF}=42\displaystyle {}= 4\sqrt{2}=22⋅4\displaystyle {}= 2\sqrt{2 \cdot 4}

となり、たしかに 22k2\sqrt{2k} に一致します。

焦点までの距離と離心率

楕円と同じ方法で、焦点までの距離を xx 座標で表します。双曲線 x2a2\dfrac{x^2}{a^2}−y2b2{}- \dfrac{y^2}{b^2}=1{}= 1 上の点 P(x1, y1)\mathrm{P}(x_1,\ y_1) について、やはり

PF′2\displaystyle \mathrm{PF'}^2−PF2\displaystyle {}- \mathrm{PF}^2=4cx1\displaystyle {}= 4cx_1

です。右の枝(x1x_1≧a{}\geqq a)の点は F\mathrm{F} に近いので PF′\mathrm{PF'}−PF{}- \mathrm{PF}=2a{}= 2a で、左辺を因数分解すると PF′\mathrm{PF'}+PF{}+ \mathrm{PF}=4cx12a{}= \dfrac{4cx_1}{2a}=2cax1{}= \dfrac{2c}{a}x_1 です。今度は差が分かっていて和が求まり、そこから2つの距離が決まります。左の枝(x1x_1≦−a{}\leqq -a)では PF\mathrm{PF}−PF′{}- \mathrm{PF'}=2a{}= 2a で、同じ計算になります。

公式6:焦点までの距離と離心率

双曲線 x2a2\dfrac{x^2}{a^2}−y2b2{}- \dfrac{y^2}{b^2}=1{}= 1 の焦点を F(c, 0)\mathrm{F}(c,\ 0),F′(−c, 0)\mathrm{F'}(-c,\ 0)(cc=a2+b2{}= \sqrt{a^2 + b^2})とし、ee=ca{}= \dfrac{c}{a} とおく。ee をこの双曲線の離心率という(ee>1{}> 1)。

① 双曲線上の点 P(x1, y1)\mathrm{P}(x_1,\ y_1) について

PF\displaystyle \mathrm{PF}=∣ex1−a∣,\displaystyle {}= |ex_1 - a|,PF′\displaystyle \mathrm{PF'}=∣ex1+a∣\displaystyle {}= |ex_1 + a|

とくに、右の枝(x1x_1≧a{}\geqq a)では PF\mathrm{PF}=ex1{}= ex_1−a{}- a,PF′\mathrm{PF'}=ex1{}= ex_1+a{}+ a、左の枝(x1x_1≦−a{}\leqq -a)では PF\mathrm{PF}=a{}= a−ex1{}- ex_1,PF′\mathrm{PF'}=−ex1{}= -ex_1−a{}- a である。

② 双曲線上の点と焦点 F\mathrm{F} の距離は、P\mathrm{P} が頂点 (a, 0)(a,\ 0) のとき最小値 cc−a{}- a をとる。

焦点が yy 軸上にある双曲線(公式4)の離心率は、同じく「中心から焦点までの距離 ÷\div 中心から頂点までの距離」で、ee=a2+b2b{}= \dfrac{\sqrt{a^2 + b^2}}{b} です。

②は、右の枝では ex1ex_1−a{}- a が x1x_1=a{}= a で最小値 cc−a{}- a をとり、左の枝では aa−ex1{}- ex_1≧a{}\geqq a+ea{}+ ea=a{}= a+c{}+ c であることから分かります。焦点 F\mathrm{F} にいちばん近いのは、F\mathrm{F} の側の頂点です。

離心率は、双曲線の開き具合を表します。漸近線の傾きは ba\dfrac{b}{a}=e2−1{}= \sqrt{e^2 - 1} なので、ee が 11 に近いほど漸近線は xx 軸に近く、枝は細く閉じた形になります。ee が大きいほど枝は大きく開き、yy 軸と平行な2本の直線に近い形になります。直角双曲線では ba\dfrac{b}{a}=1{}= 1 なので、ee=2{}= \sqrt{2} です。

年の差が 3 つの兄弟を思い浮かべてください。2人とも1年に1つずつ年をとるので、何年たっても差は 3 のままです。右の枝の点では、PF\mathrm{PF} と PF′\mathrm{PF'} がどちらも ex1ex_1 に比例して同じ割合で増えていき、差はいつも 2a2a に保たれます。楕円では片方が増えると片方が減りましたが、双曲線では2つの距離がそろって増えるのです。

双曲線上の点から焦点までの距離は ∣ex1∓a∣|ex_1 \mp a| と xx 座標で書け、離心率 ee=ca{}= \dfrac{c}{a} は 11 より大きく、双曲線の開き具合を表すということです。

例題6:焦点までの距離

双曲線 x24\dfrac{x^2}{4}−y212{}- \dfrac{y^2}{12}=1{}= 1 の焦点のうち、xx 座標が正のものを F\mathrm{F}、負のものを F′\mathrm{F'} とします。

(1) この双曲線の離心率を求めなさい。

(2) 双曲線上の点 P\mathrm{P} で、PF\mathrm{PF}=6{}= 6 となるものの座標を、すべて求めなさい。


【解答】

aa=2{}= 2,bb=23{}= 2\sqrt{3},cc=4+12{}= \sqrt{4 + 12}=4{}= 4 で、F(4, 0)\mathrm{F}(4,\ 0),F′(−4, 0)\mathrm{F'}(-4,\ 0) です。

(1) ee=42{}= \dfrac{4}{2}=2‾{}= \underline{2} です。

(2) P(x1, y1)\mathrm{P}(x_1,\ y_1) とします。枝ごとに調べます。

右の枝(x1x_1≧2{}\geqq 2)では PF\mathrm{PF}=2x1{}= 2x_1−2{}- 2 です。2x12x_1−2{}- 2=6{}= 6 から x1x_1=4{}= 4 で、y12y_1^2=12(164−1){}= 12\left(\dfrac{16}{4} - 1\right)=36{}= 36 より y1y_1=±6{}= \pm 6 です。

左の枝(x1x_1≦−2{}\leqq -2)では PF\mathrm{PF}=2{}= 2−2x1{}- 2x_1 です。22−2x1{}- 2x_1=6{}= 6 から x1x_1=−2{}= -2 で、y12y_1^2=12(1−1){}= 12(1 - 1)=0{}= 0 より y1y_1=0{}= 0 です。これは左の頂点です。

よって

P(4, 6),‾\displaystyle \underline{\rule[-0.25em]{0em}{1.0000em}\mathrm{P}(4,\ 6),} (4, −6),‾\displaystyle \underline{\rule[-0.25em]{0em}{1.0000em}\ (4,\ -6),} (−2, 0)‾\displaystyle \underline{\rule[-0.25em]{0em}{1.0000em}\ (-2,\ 0)}

です。(確かめ)(4, ±6)(4,\ \pm 6) は F(4, 0)\mathrm{F}(4,\ 0) の真上と真下で、距離は 66 です。(−2, 0)(-2,\ 0) と F(4, 0)\mathrm{F}(4,\ 0) の距離も 66 です。右の枝だけを調べると、左の頂点を見落とします。

双曲線になる軌跡

第6章では、2つの接する条件を足して半径を消し、楕円を見つけました。2つの条件を引いて半径を消すと、今度は双曲線が現れます。

公式7:双曲線になる軌跡

① 円 CC(中心 F′\mathrm{F'}、半径 RR)の外部に点 F\mathrm{F} があるとする。F\mathrm{F} を通り、CC に外接する円の中心 P\mathrm{P} は PF′\mathrm{PF'}−PF{}- \mathrm{PF}=R{}= R を満たし、その軌跡は F\mathrm{F},F′\mathrm{F'} を焦点とし、主軸の長さが RR の双曲線の、F\mathrm{F} に近いほうの枝である。

② 2つの円 C1C_1(中心 F\mathrm{F}、半径 r1r_1)、C2C_2(中心 F′\mathrm{F'}、半径 r2r_2)がたがいに外部にあり、r1r_1>r2{}> r_2 とする。C1C_1,C2C_2 の両方に外接する円の中心 P\mathrm{P} は PF\mathrm{PF}−PF′{}- \mathrm{PF'}=r1{}= r_1−r2{}- r_2 を満たし、その軌跡は F\mathrm{F},F′\mathrm{F'} を焦点とし、主軸の長さが r1r_1−r2{}- r_2 の双曲線の、F′\mathrm{F'} に近いほうの枝である。

①は、求める円の半径を rr とすると、「F\mathrm{F} を通る」が PF\mathrm{PF}=r{}= r、「CC に外接する」が PF′\mathrm{PF'}=r{}= r+R{}+ R です。引くと rr が消えて PF′\mathrm{PF'}−PF{}- \mathrm{PF}=R{}= R になります。F\mathrm{F} が CC の外部にあるので RR<FF′{}< \mathrm{FF'} で、公式1 の条件を満たしています。

②も同じで、PF\mathrm{PF}=r{}= r+r1{}+ r_1,PF′\mathrm{PF'}=r{}= r+r2{}+ r_2 を引くと PF\mathrm{PF}−PF′{}- \mathrm{PF'}=r1{}= r_1−r2{}- r_2 です。半径の大きい円から遠い側、つまり小さい円の側の枝になります。r1r_1=r2{}= r_2 なら差が 00 で、軌跡は垂直二等分線です。

大きさの違う2つの丸い島が海に浮かんでいて、船がどちらの島の海岸線からも同じ距離だけ離れて進むとします。船から島の中心までの距離は「海岸線までの距離+島の半径」なので、2つの中心までの距離の差は、いつも半径の差に等しくなります。船は、小さい島を抱えこむ双曲線の枝の上を進むことになります。

2つの接する条件を引いて半径を消し、「2定点からの距離の差が一定」の形になれば、その軌跡は双曲線(の枝)だということです。

例題7:2つの円に外接する円の中心の軌跡

2つの円 C1:(x+5)2C_1 : (x + 5)^2+y2{}+ y^2=9{}= 9,C2:(x−5)2C_2 : (x - 5)^2+y2{}+ y^2=1{}= 1 の両方に外接する円の中心 P\mathrm{P} の軌跡を求めなさい。


【解答】

C1C_1 の中心を B(−5, 0)\mathrm{B}(-5,\ 0)(半径 33)、C2C_2 の中心を A(5, 0)\mathrm{A}(5,\ 0)(半径 11)とします。AB\mathrm{AB}=10{}= 10>3{}> 3+1{}+ 1 なので、2円はたがいに外部にあります。求める円の半径を rr とすると

PB\displaystyle \mathrm{PB}=r\displaystyle {}= r+3,\displaystyle {}+ 3,PA\displaystyle \mathrm{PA}=r\displaystyle {}= r+1\displaystyle {}+ 1

で、引くと PB\mathrm{PB}−PA{}- \mathrm{PA}=2{}= 2 です。P\mathrm{P} は A\mathrm{A},B\mathrm{B} を焦点とし、距離の差が 22 の双曲線の、A\mathrm{A} に近いほうの枝の上にあります。aa=1{}= 1,cc=5{}= 5 より b2b^2=25{}= 25−1{}- 1=24{}= 24 で、方程式は x2x^2−y224{}- \dfrac{y^2}{24}=1{}= 1、A\mathrm{A} に近いのは右の枝(xx≧1{}\geqq 1)です。

逆に、右の枝の点 P(x, y)\mathrm{P}(x,\ y) をとります。ee=5{}= 5 なので、公式6 ① より PA\mathrm{PA}=5x{}= 5x−1{}- 1,PB\mathrm{PB}=5x{}= 5x+1{}+ 1 です。rr=5x{}= 5x−2{}- 2 とおくと、xx≧1{}\geqq 1 より rr≧3{}\geqq 3>0{}> 0 で、PA\mathrm{PA}=r{}= r+1{}+ 1,PB\mathrm{PB}=r{}= r+3{}+ 3 です。よって、P\mathrm{P} を中心とする半径 rr の円は C1C_1,C2C_2 の両方に外接します。したがって、軌跡は

双曲線 x2‾\displaystyle \underline{\rule[-0.686em]{0em}{2.1771em}\text{双曲線 } x^2}−y224=1 の x>0 の部分‾\displaystyle \underline{\rule[-0.686em]{0em}{2.1771em}{}- \frac{y^2}{24} = 1 \text{ の } x > 0 \text{ の部分}}

です。

この章のまとめ

双曲線x2a2−y2b2=1\dfrac{x^2}{a^2} - \dfrac{y^2}{b^2} = 1x2a2−y2b2=−1\dfrac{x^2}{a^2} - \dfrac{y^2}{b^2} = -1
焦点(±a2+b2, 0)\left(\pm\sqrt{a^2 + b^2},\ 0\right)(0, ±a2+b2)\left(0,\ \pm\sqrt{a^2 + b^2}\right)
頂点(±a, 0)(\pm a,\ 0)(0, ±b)(0,\ \pm b)
距離の差2a2a2b2b
漸近線y=±baxy = \pm\dfrac{b}{a}xy=±baxy = \pm\dfrac{b}{a}x
双曲線xy=kxy = k(k>0k > 0)
焦点(±2k, ±2k)\left(\pm\sqrt{2k},\ \pm\sqrt{2k}\right)
頂点(±k, ±k)\left(\pm\sqrt{k},\ \pm\sqrt{k}\right)
距離の差22k2\sqrt{2k}
漸近線xx 軸,yy 軸

(xyxy=k{}= k の行の複号は同順)

楕円と並べると、違いがはっきりします。

楕円双曲線
定義距離の和が 2a2a距離の差が 2a2a
aa,bb,cc の関係c2=a2−b2c^2 = a^2 - b^2c2=a2+b2c^2 = a^2 + b^2
焦点の軸の決め方分母の大きいほう符号が ++ のほう
焦点までの距離a∓ex1a \mp ex_1∣ex1∓a∣\lvert ex_1 \mp a \rvert
離心率0<e<10 < e < 1e>1e > 1
接する円の中心の軌跡条件を足す条件を引く

これで、放物線・楕円・双曲線の3つがそろいました。第5〜7章では、どれも中心(放物線は頂点)が原点にある場合だけを考えてきました。次の第8章では、曲線を平行移動して中心を原点からずらした式と、二次曲線と直線の共有点・接線を学びます。

基礎確認問題(全5問)

まずは公式をそのまま使う、ごく簡単な問題で確認しましょう。

問1

双曲線 x29\dfrac{x^2}{9}−y216{}- \dfrac{y^2}{16}=1{}= 1 の焦点と頂点の座標を求めなさい。

つまずいたときは:
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答え

焦点 (5, 0)(5,\ 0),(−5, 0)(-5,\ 0),頂点 (3, 0)(3,\ 0),(−3, 0)(-3,\ 0)(cc=9+16{}= \sqrt{9 + 16}=5{}= 5)

自己採点:
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問2

双曲線 x24\dfrac{x^2}{4}−y29{}- \dfrac{y^2}{9}=1{}= 1 の漸近線の方程式を求めなさい。

つまずいたときは:
答えを見る
答え

yy=32x{}= \dfrac{3}{2}x,yy=−32x{}= -\dfrac{3}{2}x(x24\dfrac{x^2}{4}−y29{}- \dfrac{y^2}{9}=0{}= 0 より y2y^2=94x2{}= \dfrac{9}{4}x^2)

自己採点:
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問3

2点 (3, 0)(3,\ 0),(−3, 0)(-3,\ 0) を焦点とし、焦点からの距離の差が 22 である双曲線の方程式を求めなさい。

つまずいたときは:
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答え

x2x^2−y28{}- \dfrac{y^2}{8}=1{}= 1(aa=1{}= 1,b2b^2=9{}= 9−1{}- 1=8{}= 8)

自己採点:
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問4

双曲線 x216\dfrac{x^2}{16}−y29{}- \dfrac{y^2}{9}=−1{}= -1 の焦点の座標を求めなさい。

つまずいたときは:
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答え

(0, 5)(0,\ 5),(0, −5)(0,\ -5)(右辺が −1-1 なので yy 軸上、16+9\sqrt{16 + 9}=5{}= 5)

自己採点:
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問5

直角双曲線 x2x^2−y2{}- y^2=18{}= 18 の焦点の座標と離心率を求めなさい。

つまずいたときは:
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答え

焦点 (6, 0)(6,\ 0),(−6, 0)(-6,\ 0),離心率 2\sqrt{2}(cc=18+18{}= \sqrt{18 + 18}=6{}= 6,ee=632{}= \dfrac{6}{3\sqrt{2}}=2{}= \sqrt{2})

自己採点:
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実践問題(全20問)

難易度マークは ★=基礎、★★=標準、★★★=入試レベルです。★から順に取り組みましょう。

問1 ★

(1) x225\dfrac{x^2}{25}−y211{}- \dfrac{y^2}{11}=1{}= 1 (2) x24\dfrac{x^2}{4}−y25{}- \dfrac{y^2}{5}=−1{}= -1 (3) 9x29x^2−4y2{}- 4y^2=36{}= 36 (4) x2x^2−3y2{}- 3y^2=−3{}= -3

上の (1)〜(4) の双曲線について、焦点と頂点の座標、漸近線の方程式を、それぞれ求めなさい。

つまずいたときは:
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答え

(1) 焦点 (6, 0)(6,\ 0),(−6, 0)(-6,\ 0),頂点 (5, 0)(5,\ 0),(−5, 0)(-5,\ 0),漸近線 yy=±115x{}= \pm\dfrac{\sqrt{11}}{5}x (2) 焦点 (0, 3)(0,\ 3),(0, −3)(0,\ -3),頂点 (0, 5)\left(0,\ \sqrt{5}\right),(0, −5)\left(0,\ -\sqrt{5}\right),漸近線 yy=±52x{}= \pm\dfrac{\sqrt{5}}{2}x (3) 焦点 (13, 0)\left(\sqrt{13},\ 0\right),(−13, 0)\left(-\sqrt{13},\ 0\right),頂点 (2, 0)(2,\ 0),(−2, 0)(-2,\ 0),漸近線 yy=±32x{}= \pm\dfrac{3}{2}x (4) 焦点 (0, 2)(0,\ 2),(0, −2)(0,\ -2),頂点 (0, 1)(0,\ 1),(0, −1)(0,\ -1),漸近線 yy=±33x{}= \pm\dfrac{\sqrt{3}}{3}x

解説

右辺を ±1\pm 1 にそろえ、右辺が 11 なら xx 軸上、−1-1 なら yy 軸上に焦点と頂点がある、と読みます。中心から焦点までの距離は (分母)+(分母)\sqrt{(\text{分母}) + (\text{分母})} です。

(1) a2a^2=25{}= 25,b2b^2=11{}= 11 で、cc=25+11{}= \sqrt{25 + 11}=6{}= 6 です。焦点 (6, 0),(−6, 0)‾\underline{\text{焦点 } (6,\ 0)\text{,}(-6,\ 0)}、頂点 (5, 0),(−5, 0)‾\underline{\text{頂点 } (5,\ 0)\text{,}(-5,\ 0)} です。漸近線は y2y^2=1125x2{}= \dfrac{11}{25}x^2 より y=±115x‾\underline{y = \pm\dfrac{\sqrt{11}}{5}x} です。

(2) 右辺が −1-1 なので yy 軸上です。cc=4+5{}= \sqrt{4 + 5}=3{}= 3 より 焦点 (0, 3),(0, −3)‾\underline{\text{焦点 } (0,\ 3)\text{,}(0,\ -3)}、bb=5{}= \sqrt{5} より 頂点 (0, 5),(0, −5)‾\underline{\text{頂点 } \left(0,\ \sqrt{5}\right)\text{,}\left(0,\ -\sqrt{5}\right)} です。漸近線は y2y^2=54x2{}= \dfrac{5}{4}x^2 より y=±52x‾\underline{y = \pm\dfrac{\sqrt{5}}{2}x} です。

(3) 両辺を 3636 で割ると x24\dfrac{x^2}{4}−y29{}- \dfrac{y^2}{9}=1{}= 1 です。cc=4+9{}= \sqrt{4 + 9}=13{}= \sqrt{13} より 焦点 (13, 0),(−13, 0)‾\underline{\text{焦点 } \left(\sqrt{13},\ 0\right)\text{,}\left(-\sqrt{13},\ 0\right)}、頂点 (2, 0),(−2, 0)‾\underline{\text{頂点 } (2,\ 0)\text{,}(-2,\ 0)}、漸近線は y=±32x‾\underline{y = \pm\dfrac{3}{2}x} です。

(4) 両辺を 33 で割ると x23\dfrac{x^2}{3}−y21{}- \dfrac{y^2}{1}=−1{}= -1 です。yy 軸上で、cc=3+1{}= \sqrt{3 + 1}=2{}= 2 より 焦点 (0, 2),(0, −2)‾\underline{\text{焦点 } (0,\ 2)\text{,}(0,\ -2)}、bb=1{}= 1 より 頂点 (0, 1),(0, −1)‾\underline{\text{頂点 } (0,\ 1)\text{,}(0,\ -1)} です。漸近線は y2y^2=13x2{}= \dfrac{1}{3}x^2 より yy=±13x{}= \pm\dfrac{1}{\sqrt{3}}x、分母を有理化して y=±33x‾\underline{y = \pm\dfrac{\sqrt{3}}{3}x} です。

(2) では y2y^2 の分母 55 が x2x^2 の分母 44 より大きく、(4) では小さくなっていますが、どちらも焦点は yy 軸上です。決め手は分母の大小ではなく、右辺(項の符号)です。

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問2 ★

(1) 2点 (2, 0)(2,\ 0),(−2, 0)(-2,\ 0) を焦点とし、2点 (1, 0)(1,\ 0),(−1, 0)(-1,\ 0) を頂点とする双曲線

(2) 2点 (0, 5)(0,\ 5),(0, −5)(0,\ -5) を焦点とし、焦点からの距離の差が 88 である双曲線

(3) 2点 (8, 0)(8,\ 0),(−8, 0)(-8,\ 0) を頂点とし、2直線 yy=±34x{}= \pm\dfrac{3}{4}x を漸近線とする双曲線

上の (1)〜(3) の双曲線の方程式を、それぞれ求めなさい。

つまずいたときは:
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答え

(1) x2x^2−y23{}- \dfrac{y^2}{3}=1{}= 1 (2) x29\dfrac{x^2}{9}−y216{}- \dfrac{y^2}{16}=−1{}= -1 (3) x264\dfrac{x^2}{64}−y236{}- \dfrac{y^2}{36}=1{}= 1

解説

(1) 焦点が xx 軸上なので x2a2\dfrac{x^2}{a^2}−y2b2{}- \dfrac{y^2}{b^2}=1{}= 1 とおけます。頂点から aa=1{}= 1、焦点から cc=2{}= 2 で、b2b^2=c2{}= c^2−a2{}- a^2=3{}= 3 です。よって x2‾\underline{\rule[-0.686em]{0em}{2.1771em}x^2}−y23=1‾\underline{\rule[-0.686em]{0em}{2.1771em}{}- \dfrac{y^2}{3} = 1} です。

(2) 焦点が yy 軸上なので x2a2\dfrac{x^2}{a^2}−y2b2{}- \dfrac{y^2}{b^2}=−1{}= -1 とおけます。このとき距離の差は 2b2b なので、2b2b=8{}= 8 より bb=4{}= 4 です。a2a^2+b2{}+ b^2=25{}= 25 から a2a^2=9{}= 9 です。よって x29‾\underline{\rule[-0.686em]{0em}{2.1771em}\dfrac{x^2}{9}}−y216=−1‾\underline{\rule[-0.686em]{0em}{2.1771em}{}- \dfrac{y^2}{16} = -1} です。

(3) 頂点が xx 軸上なので x2a2\dfrac{x^2}{a^2}−y2b2{}- \dfrac{y^2}{b^2}=1{}= 1 とおけて、aa=8{}= 8 です。漸近線の傾きから ba\dfrac{b}{a}=34{}= \dfrac{3}{4} で、bb=6{}= 6 です。よって x264‾\underline{\rule[-0.686em]{0em}{2.1771em}\dfrac{x^2}{64}}−y236=1‾\underline{\rule[-0.686em]{0em}{2.1771em}{}- \dfrac{y^2}{36} = 1} です。

(確かめ)(2) の上の頂点 (0, 4)(0,\ 4) から焦点までの距離は 11 と 99 で、差は 88 です。(3) の焦点は (±64+36, 0)\left(\pm\sqrt{64 + 36},\ 0\right)=(±10, 0){}= (\pm 10,\ 0) で、4 点 (±8, ±6)(\pm 8,\ \pm 6) を頂点とする長方形の対角線の半分 1010 に一致します。

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問3 ★

2点 F(0, 5)\mathrm{F}(0,\ 5),F′(0, −5)\mathrm{F'}(0,\ -5) からの距離の差が 66 である点 P\mathrm{P} の軌跡の方程式を、定義に従って計算することで求めなさい。

つまずいたときは:
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答え

x216\dfrac{x^2}{16}−y29{}- \dfrac{y^2}{9}=−1{}= -1

解説

P(x, y)\mathrm{P}(x,\ y) とし、PF\mathrm{PF}=x2+(y−5)2{}= \sqrt{x^2 + (y - 5)^2},PF′\mathrm{PF'}=x2+(y+5)2{}= \sqrt{x^2 + (y + 5)^2} とします。条件は

PF′\displaystyle \mathrm{PF'}=PF\displaystyle {}= \mathrm{PF}±6\displaystyle {}\pm 6⋯1◯\displaystyle \cdots\textcircled{1}

です(複号同順)。右辺が 00 以上のとき、両辺を2乗すると PF′2\mathrm{PF'}^2=PF2{}= \mathrm{PF}^2±12 PF{}\pm 12\,\mathrm{PF}+36{}+ 36 で、PF′2\mathrm{PF'}^2−PF2{}- \mathrm{PF}^2=(y+5)2{}= (y + 5)^2−(y−5)2{}- (y - 5)^2=20y{}= 20y なので

20y\displaystyle 20y−36\displaystyle {}- 36=±12 PF\displaystyle {}= \pm 12\,\mathrm{PF}  ⟺  5y\displaystyle {}\iff 5y−9\displaystyle {}- 9=±3 PF\displaystyle {}= \pm 3\,\mathrm{PF}⋯2◯\displaystyle \cdots\textcircled{2}

です。複号をまとめて2乗すると (5y−9)2(5y - 9)^2=9 PF2{}= 9\,\mathrm{PF}^2 で

25y2\displaystyle 25y^2−90y\displaystyle {}- 90y+81\displaystyle {}+ 81=9(x2+y2−10y+25)\displaystyle {}= 9(x^2 + y^2 - 10y + 25)  ⟺  16y2\displaystyle {}\iff 16y^2−9x2\displaystyle {}- 9x^2=144\displaystyle {}= 144

です。両辺を −144-144 で割って

x216‾\displaystyle \underline{\rule[-0.686em]{0em}{2.1771em}\frac{x^2}{16}}−y29=−1‾\displaystyle \underline{\rule[-0.686em]{0em}{2.1771em}{}- \frac{y^2}{9} = -1}

です。

(逆の確認)この曲線上では y29\dfrac{y^2}{9}=1{}= 1+x216{}+ \dfrac{x^2}{16}≧1{}\geqq 1 より yy≧3{}\geqq 3 または yy≦−3{}\leqq -3 です。yy≧3{}\geqq 3 なら 5y5y−9{}- 9>0{}> 0 で ② は複号の ++、① の右辺 PF\mathrm{PF}+6{}+ 6 は正です。yy≦−3{}\leqq -3 なら ② は複号の −- で、PF\mathrm{PF}=9−5y3{}= \dfrac{9 - 5y}{3}≧8{}\geqq 8 なので ① の右辺 PF\mathrm{PF}−6{}- 6 も正です。よって変形は逆にたどれます。

公式4 で aa=4{}= 4,bb=3{}= 3 とすると、焦点は (0, ±16+9)\left(0,\ \pm\sqrt{16 + 9}\right)=(0, ±5){}= (0,\ \pm 5)、距離の差は 2b2b=6{}= 6 で、条件と一致しています。

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問4 ★

中心が原点で、焦点が座標軸上にある双曲線が、2点 (2, 3)(2,\ 3),(6, 5)(6,\ 5) を通ります。この双曲線の方程式と、焦点の座標を求めなさい。

つまずいたときは:
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答え

x214\dfrac{x^2}{14}−y27{}- \dfrac{y^2}{7}=−1{}= -1,焦点 (0, 21)\left(0,\ \sqrt{21}\right),(0, −21)\left(0,\ -\sqrt{21}\right)

解説

焦点が xx 軸上か yy 軸上かは、まだ分かりません。どちらの場合も、方程式は Ax2Ax^2+By2{}+ By^2=1{}= 1(AA と BB は符号が異なる 00 でない数)の形に書けます。2点を代入して

4A\displaystyle 4A+9B\displaystyle {}+ 9B=1,\displaystyle {}= 1,36A\displaystyle 36A+25B\displaystyle {}+ 25B=1\displaystyle {}= 1

です。1つ目を 99 倍した 36A36A+81B{}+ 81B=9{}= 9 から2つ目を引くと、56B56B=8{}= 8 より BB=17{}= \dfrac{1}{7} です。1つ目に戻して 4A4A=1{}= 1−97{}- \dfrac{9}{7}=−27{}= -\dfrac{2}{7}、AA=−114{}= -\dfrac{1}{14} です。

よって −x214-\dfrac{x^2}{14}+y27{}+ \dfrac{y^2}{7}=1{}= 1、つまり x214‾\underline{\rule[-0.686em]{0em}{2.1771em}\dfrac{x^2}{14}}−y27=−1‾\underline{\rule[-0.686em]{0em}{2.1771em}{}- \dfrac{y^2}{7} = -1} です。右辺が −1-1 なので焦点は yy 軸上にあり、14+7\sqrt{14 + 7}=21{}= \sqrt{21} より 焦点 (0, 21),(0, −21)‾\underline{\text{焦点 } \left(0,\ \sqrt{21}\right)\text{,}\left(0,\ -\sqrt{21}\right)} です。

(確かめ)(2, 3)(2,\ 3):−414-\dfrac{4}{14}+97{}+ \dfrac{9}{7}=−27{}= -\dfrac{2}{7}+97{}+ \dfrac{9}{7}=1{}= 1、(6, 5)(6,\ 5):−3614-\dfrac{36}{14}+257{}+ \dfrac{25}{7}=−187{}= -\dfrac{18}{7}+257{}+ \dfrac{25}{7}=1{}= 1 です。

焦点が xx 軸上か yy 軸上かを先に決めつけず、AA,BB を求めてから符号で判断するのがコツです。

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問5 ★

(1) 2直線 yy=±12x{}= \pm\dfrac{1}{2}x を漸近線とし、点 (4, 1)(4,\ 1) を通る双曲線

(2) 2直線 yy=±12x{}= \pm\dfrac{1}{2}x を漸近線とし、点 (2, 3)(2,\ 3) を通る双曲線

どちらも中心は原点で、焦点は座標軸上にあるものとします。上の (1)(2) の双曲線の方程式を、それぞれ求めなさい。

つまずいたときは:
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答え

(1) x212\dfrac{x^2}{12}−y23{}- \dfrac{y^2}{3}=1{}= 1 (2) x232\dfrac{x^2}{32}−y28{}- \dfrac{y^2}{8}=−1{}= -1

解説

漸近線が yy=±12x{}= \pm\dfrac{1}{2}x なら、焦点が xx 軸上でも yy 軸上でも ba\dfrac{b}{a}=12{}= \dfrac{1}{2}、つまり aa=2b{}= 2b です。x24b2\dfrac{x^2}{4b^2}−y2b2{}- \dfrac{y^2}{b^2}=±1{}= \pm 1 の両辺に 4b24b^2 をかけると

x2\displaystyle x^2−4y2\displaystyle {}- 4y^2=k\displaystyle {}= k(k≠0)\displaystyle (k \neq 0)

の形になります(kk>0{}> 0 なら焦点は xx 軸上、kk<0{}< 0 なら yy 軸上)。漸近線の式 x2x^2−4y2{}- 4y^2=0{}= 0 の右辺を kk に変えた形です。

(1) (4, 1)(4,\ 1) を代入して kk=16{}= 16−4{}- 4=12{}= 12 です。x2x^2−4y2{}- 4y^2=12{}= 12 の両辺を 1212 で割って x212‾\underline{\rule[-0.686em]{0em}{2.1771em}\dfrac{x^2}{12}}−y23=1‾\underline{\rule[-0.686em]{0em}{2.1771em}{}- \dfrac{y^2}{3} = 1} です。

(2) (2, 3)(2,\ 3) を代入して kk=4{}= 4−36{}- 36=−32{}= -32 です。x2x^2−4y2{}- 4y^2=−32{}= -32 の両辺を 3232 で割って x232‾\underline{\rule[-0.686em]{0em}{2.1771em}\dfrac{x^2}{32}}−y28=−1‾\underline{\rule[-0.686em]{0em}{2.1771em}{}- \dfrac{y^2}{8} = -1} です。

(確かめ)(1) は ba\dfrac{b}{a}=312{}= \dfrac{\sqrt{3}}{\sqrt{12}}=12{}= \dfrac{1}{2}、(2) は ba\dfrac{b}{a}=832{}= \dfrac{\sqrt{8}}{\sqrt{32}}=12{}= \dfrac{1}{2} で、漸近線はどちらも yy=±12x{}= \pm\dfrac{1}{2}x です。

点 (4, 1)(4,\ 1) は漸近線で区切られた東の区画に、点 (2, 3)(2,\ 3) は北の区画にあります。通る点がどの区画にあるかで、焦点の軸が決まるのです。

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問6 ★

曲線 xyxy=2{}= 2 の焦点と頂点の座標、および曲線上の点から2つの焦点までの距離の差を求めなさい。

つまずいたときは:
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答え

焦点 (2, 2)(2,\ 2),(−2, −2)(-2,\ -2),頂点 (2, 2)\left(\sqrt{2},\ \sqrt{2}\right),(−2, −2)\left(-\sqrt{2},\ -\sqrt{2}\right),距離の差 44

解説

公式5 ② で kk=2{}= 2 です。2k\sqrt{2k}=2{}= 2,k\sqrt{k}=2{}= \sqrt{2} なので 焦点 (2, 2),(−2, −2)‾\underline{\text{焦点 } (2,\ 2)\text{,}(-2,\ -2)},頂点 (2, 2),(−2, −2)‾\underline{\text{頂点 } \left(\sqrt{2},\ \sqrt{2}\right)\text{,}\left(-\sqrt{2},\ -\sqrt{2}\right)} で、距離の差は 22k2\sqrt{2k}=4‾{}= \underline{4} です。

曲線 xyxy=2{}= 2 は、直角双曲線 x2x^2−y2{}- y^2=4{}= 4(焦点 (±22, 0)\left(\pm 2\sqrt{2},\ 0\right)、頂点 (±2, 0)(\pm 2,\ 0))を原点のまわりに π4\dfrac{\pi}{4} 回転したものです。点 (r, 0)(r,\ 0) は (r2, r2)\left(\dfrac{r}{\sqrt{2}},\ \dfrac{r}{\sqrt{2}}\right) に移るので、rr=22{}= 2\sqrt{2} で焦点 (2, 2)(2,\ 2)、rr=2{}= 2 で頂点 (2, 2)\left(\sqrt{2},\ \sqrt{2}\right) となります。

(確かめ)曲線上の点 (1, 2)(1,\ 2) から F(2, 2)\mathrm{F}(2,\ 2) までの距離は 11、F′(−2, −2)\mathrm{F'}(-2,\ -2) までの距離は 9+16\sqrt{9 + 16}=5{}= 5 で、差は 44 です。

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問7 ★

双曲線 x29\dfrac{x^2}{9}−y216{}- \dfrac{y^2}{16}=1{}= 1 の焦点のうち、xx 座標が正のものを F\mathrm{F}、負のものを F′\mathrm{F'} とします。この双曲線上の点 P\mathrm{P} の xx 座標が 66 のとき、PF\mathrm{PF} と PF′\mathrm{PF'} を求めなさい。

つまずいたときは:
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答え

PF\mathrm{PF}=7{}= 7,PF′\mathrm{PF'}=13{}= 13

解説

aa=3{}= 3,cc=9+16{}= \sqrt{9 + 16}=5{}= 5 で、離心率は ee=53{}= \dfrac{5}{3} です。x1x_1=6{}= 6≧3{}\geqq 3 なので P\mathrm{P} は右の枝にあり、公式6 ① より

PF\displaystyle \mathrm{PF}=53⋅6\displaystyle {}= \frac{5}{3} \cdot 6−3\displaystyle {}- 3=7‾,\displaystyle {}= \underline{7},PF′\displaystyle \mathrm{PF'}=53⋅6\displaystyle {}= \frac{5}{3} \cdot 6+3\displaystyle {}+ 3=13‾\displaystyle {}= \underline{13}

です。

(確かめ)y12y_1^2=16(369−1){}= 16\left(\dfrac{36}{9} - 1\right)=48{}= 48 です。F(5, 0)\mathrm{F}(5,\ 0) との距離は 1+48\sqrt{1 + 48}=7{}= 7、F′(−5, 0)\mathrm{F'}(-5,\ 0) との距離は 121+48\sqrt{121 + 48}=13{}= 13 で、一致します。差は 1313−7{}- 7=6{}= 6=2a{}= 2a です。

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問8 ★

(1) x24\dfrac{x^2}{4}−y25{}- \dfrac{y^2}{5}=1{}= 1 (2) x2x^2−y2{}- y^2=3{}= 3 (3) x29\dfrac{x^2}{9}−y216{}- \dfrac{y^2}{16}=−1{}= -1 (4) 焦点が xx 軸上にあり、2直線 yy=±2x{}= \pm 2x を漸近線とする双曲線

上の (1)〜(4) の双曲線の離心率を、それぞれ求めなさい。

つまずいたときは:
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答え

(1) 32\dfrac{3}{2} (2) 2\sqrt{2} (3) 54\dfrac{5}{4} (4) 5\sqrt{5}

解説

離心率は(中心から焦点までの距離)÷\div(中心から頂点までの距離)です。

(1) cc=4+5{}= \sqrt{4 + 5}=3{}= 3,aa=2{}= 2 なので ee=32‾{}= \underline{\dfrac{3}{2}} です。

(2) 直角双曲線で、aa=3{}= \sqrt{3},cc=3+3{}= \sqrt{3 + 3}=6{}= \sqrt{6} なので ee=63{}= \dfrac{\sqrt{6}}{\sqrt{3}}=2‾{}= \underline{\sqrt{2}} です。直角双曲線の離心率は、大きさによらずいつも 2\sqrt{2} です。

(3) 右辺が −1-1 なので焦点・頂点は yy 軸上です。cc=9+16{}= \sqrt{9 + 16}=5{}= 5、頂点までの距離は bb=4{}= 4 なので ee=54‾{}= \underline{\dfrac{5}{4}} です。ca\dfrac{c}{a}=53{}= \dfrac{5}{3} としないよう注意します。

(4) ba\dfrac{b}{a}=2{}= 2 なので bb=2a{}= 2a で、cc=a2+4a2{}= \sqrt{a^2 + 4a^2}=5 a{}= \sqrt{5}\,a です。ee=ca{}= \dfrac{c}{a}=5‾{}= \underline{\sqrt{5}} です。aa の値が分からなくても、離心率は漸近線の傾きだけで決まります(ee=1+(ba)2{}= \sqrt{1 + \left(\dfrac{b}{a}\right)^2})。

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問9 ★★

双曲線 x24\dfrac{x^2}{4}−y2{}- y^2=1{}= 1 上の点 P\mathrm{P} から、この双曲線の2本の漸近線に下ろした垂線の長さの積は、P\mathrm{P} の位置によらず一定であることを示し、その値を求めなさい。

つまずいたときは:
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答え

45\dfrac{4}{5}

解説

漸近線は x24\dfrac{x^2}{4}−y2{}- y^2=0{}= 0 より yy=±12x{}= \pm\dfrac{1}{2}x、一般形で書くと

x\displaystyle x−2y\displaystyle {}- 2y=0,\displaystyle {}= 0,x\displaystyle x+2y\displaystyle {}+ 2y=0\displaystyle {}= 0

です。P(x1, y1)\mathrm{P}(x_1,\ y_1) から2直線までの距離は、点と直線の距離の公式より

d1\displaystyle d_1=∣x1−2y1∣1+4,\displaystyle {}= \frac{|x_1 - 2y_1|}{\sqrt{1 + 4}},d2\displaystyle d_2=∣x1+2y1∣1+4\displaystyle {}= \frac{|x_1 + 2y_1|}{\sqrt{1 + 4}}

です。積をとると

d1d2\displaystyle d_1 d_2=∣(x1−2y1)(x1+2y1)∣5\displaystyle {}= \frac{|(x_1 - 2y_1)(x_1 + 2y_1)|}{5}=∣x12−4y12∣5\displaystyle {}= \frac{|x_1^2 - 4y_1^2|}{5}

です。P\mathrm{P} は双曲線上にあるので、x124\dfrac{x_1^2}{4}−y12{}- y_1^2=1{}= 1 の両辺を 44 倍して x12x_1^2−4y12{}- 4y_1^2=4{}= 4 です。よって

d1d2\displaystyle d_1 d_2=45\displaystyle {}= \frac{4}{5}

となり、P\mathrm{P} によらず一定で、その値は 45‾\underline{\dfrac{4}{5}} です。

一般に、x2a2\dfrac{x^2}{a^2}−y2b2{}- \dfrac{y^2}{b^2}=1{}= 1 では同じ計算で d1d2d_1 d_2=a2b2a2+b2{}= \dfrac{a^2b^2}{a^2 + b^2} になります。片方の距離が 00 に近づけば、もう片方はいくらでも大きくなります。遠くで一方の漸近線に近づく様子が、この式からも読み取れます。

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問10 ★★

双曲線 x29\dfrac{x^2}{9}−y216{}- \dfrac{y^2}{16}=1{}= 1 の2つの焦点を F\mathrm{F},F′\mathrm{F'} とします。双曲線上の点 P\mathrm{P} が PF\mathrm{PF}⊥PF′{}\perp \mathrm{PF'} を満たすとき、△PFF′\triangle\mathrm{PFF'} の面積と、点 P\mathrm{P} の座標をすべて求めなさい。

つまずいたときは:
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答え

面積 1616,P(±3415, ±165)\mathrm{P}\left(\pm\dfrac{3\sqrt{41}}{5},\ \pm\dfrac{16}{5}\right)(複号任意の4点)

解説

aa=3{}= 3,cc=5{}= 5 で、FF′\mathrm{FF'}=10{}= 10 です。PF\mathrm{PF}=m{}= m,PF′\mathrm{PF'}=n{}= n とおくと、双曲線の定義から ∣m−n∣|m - n|=6{}= 6、∠FPF′\angle\mathrm{FPF'} が直角なので三平方の定理から m2m^2+n2{}+ n^2=100{}= 100 です。

(m−n)2(m - n)^2=m2{}= m^2+n2{}+ n^2−2mn{}- 2mn に代入して

36\displaystyle 36=100\displaystyle {}= 100−2mn\displaystyle {}- 2mn  ⟺  mn\displaystyle {}\iff mn=32\displaystyle {}= 32

です。よって面積は

△PFF′\displaystyle \triangle\mathrm{PFF'}=12mn\displaystyle {}= \frac{1}{2}mn=16‾\displaystyle {}= \underline{16}

です。

次に P(x, y)\mathrm{P}(x,\ y) とします。底辺 FF′\mathrm{FF'}=10{}= 10、高さ ∣y∣|y| として面積を表すと 12⋅10⋅∣y∣\dfrac{1}{2} \cdot 10 \cdot |y|=16{}= 16 なので、∣y∣|y|=165{}= \dfrac{16}{5} です。双曲線の式から

x2\displaystyle x^2=9(1+y216)\displaystyle {}= 9\left(1 + \frac{y^2}{16}\right)=9(1+1625)\displaystyle {}= 9\left(1 + \frac{16}{25}\right)=36925\displaystyle {}= \frac{369}{25}

で、xx=±3415{}= \pm\dfrac{3\sqrt{41}}{5} です。よって P(±3415, ±165)‾\underline{\mathrm{P}\left(\pm\dfrac{3\sqrt{41}}{5},\ \pm\dfrac{16}{5}\right)}(複号任意の4点)です。

(確かめ)x2x^2+y2{}+ y^2=36925{}= \dfrac{369}{25}+25625{}+ \dfrac{256}{25}=25{}= 25 で、P\mathrm{P} は FF′\mathrm{FF'} を直径とする円 x2x^2+y2{}+ y^2=25{}= 25 の上にあります。これは ∠FPF′\angle\mathrm{FPF'} が直角であることと合っています。

一般に mnmn=(2c)2−(2a)22{}= \dfrac{(2c)^2 - (2a)^2}{2}=2b2{}= 2b^2 なので、面積は b2b^2 になります。第6章の楕円でも、同じ条件の三角形の面積は b2b^2 でした。

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問11 ★★

点 A(4, 0)\mathrm{A}(4,\ 0) を通り、円 C:(x+4)2C : (x + 4)^2+y2{}+ y^2=4{}= 4 に外接する円の中心 P\mathrm{P} の軌跡を求めなさい。

つまずいたときは:
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答え

双曲線 x2x^2−y215{}- \dfrac{y^2}{15}=1{}= 1 の xx>0{}> 0 の部分

解説

円 CC の中心を B(−4, 0)\mathrm{B}(-4,\ 0) とすると、半径は 22 です。AB\mathrm{AB}=8{}= 8>2{}> 2 なので、A\mathrm{A} は CC の外部にあります。求める円の半径を rr とすると

PA\displaystyle \mathrm{PA}=r,\displaystyle {}= r,PB\displaystyle \mathrm{PB}=r\displaystyle {}= r+2\displaystyle {}+ 2

で、引くと PB\mathrm{PB}−PA{}- \mathrm{PA}=2{}= 2 です。P\mathrm{P} は A\mathrm{A},B\mathrm{B} を焦点とし、距離の差が 22 の双曲線の、A\mathrm{A} に近いほうの枝の上にあります。aa=1{}= 1,cc=4{}= 4 より b2b^2=16{}= 16−1{}- 1=15{}= 15 で、方程式は x2x^2−y215{}- \dfrac{y^2}{15}=1{}= 1、A\mathrm{A} に近いのは右の枝(xx≧1{}\geqq 1)です。

逆に、右の枝の点 P(x, y)\mathrm{P}(x,\ y) をとります。ee=4{}= 4 なので、公式6 ① より PA\mathrm{PA}=4x{}= 4x−1{}- 1,PB\mathrm{PB}=4x{}= 4x+1{}+ 1 です。rr=4x{}= 4x−1{}- 1 とおくと xx≧1{}\geqq 1 より rr≧3{}\geqq 3>0{}> 0 で、PB\mathrm{PB}=r{}= r+2{}+ 2 です。よって、P\mathrm{P} を中心とする半径 rr の円は A\mathrm{A} を通り、CC に外接します。

したがって、軌跡は

双曲線 x2‾\displaystyle \underline{\rule[-0.686em]{0em}{2.1771em}\text{双曲線 } x^2}−y215=1 の x>0 の部分‾\displaystyle \underline{\rule[-0.686em]{0em}{2.1771em}{}- \frac{y^2}{15} = 1 \text{ の } x > 0 \text{ の部分}}

です。左の枝の点は PA\mathrm{PA}−PB{}- \mathrm{PB}=2{}= 2 を満たし、「CC に外接」の条件に合いません。

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問12 ★★

(1) ∣z+2∣|z + 2|−∣z−2∣{}- |z - 2|=2{}= 2

(2) ∣∣z\bigl||z−5i∣−∣z{}- 5i| - |z+5i∣∣{}+ 5i|\bigr|=8{}= 8

複素数平面上の点 xx+yi{}+ yi を座標平面上の点 (x, y)(x,\ y) とみます。上の (1)(2) を満たす点 zz 全体は、それぞれどのような図形か求めなさい。

つまずいたときは:
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答え

(1) 双曲線 x2x^2−y23{}- \dfrac{y^2}{3}=1{}= 1 の xx>0{}> 0 の部分 (2) 双曲線 x29\dfrac{x^2}{9}−y216{}- \dfrac{y^2}{16}=−1{}= -1

解説

第1章で学んだとおり、∣z−α∣|z - \alpha| は点 zz と点 α\alpha の距離です。

(1) 点 zz を P\mathrm{P}、点 22 を F(2, 0)\mathrm{F}(2,\ 0)、点 −2-2 を F′(−2, 0)\mathrm{F'}(-2,\ 0) とすると、条件は PF′\mathrm{PF'}−PF{}- \mathrm{PF}=2{}= 2 です。F\mathrm{F},F′\mathrm{F'} を焦点とし、距離の差が 22 の双曲線は、aa=1{}= 1,cc=2{}= 2,b2b^2=4{}= 4−1{}- 1=3{}= 3 より x2x^2−y23{}- \dfrac{y^2}{3}=1{}= 1 です。条件は絶対値のない「PF′\mathrm{PF'} のほうが 22 長い」なので、F\mathrm{F} に近い右の枝だけが当てはまります。よって

双曲線 x2‾\displaystyle \underline{\rule[-0.686em]{0em}{2.1771em}\text{双曲線 } x^2}−y23=1 の x>0 の部分‾\displaystyle \underline{\rule[-0.686em]{0em}{2.1771em}{}- \frac{y^2}{3} = 1 \text{ の } x > 0 \text{ の部分}}

です。(確かめ)頂点 zz=1{}= 1 では ∣3∣|3|−∣−1∣{}- |-1|=2{}= 2 です。左の頂点 zz=−1{}= -1 では ∣1∣|1|−∣−3∣{}- |-3|=−2{}= -2 となり、条件を満たしません。

(2) 点 5i5i,−5i-5i を (0, 5)(0,\ 5),(0, −5)(0,\ -5) とみると、条件は「2つの焦点 (0, ±5)(0,\ \pm 5) からの距離の差が 88」です。焦点が yy 軸上なので x2a2\dfrac{x^2}{a^2}−y2b2{}- \dfrac{y^2}{b^2}=−1{}= -1 とおけて、2b2b=8{}= 8 より bb=4{}= 4、a2a^2=25{}= 25−16{}- 16=9{}= 9 です。絶対値がついているので両方の枝が当てはまり

双曲線 x29‾\displaystyle \underline{\rule[-0.686em]{0em}{2.1771em}\text{双曲線 } \frac{x^2}{9}}−y216=−1‾\displaystyle \underline{\rule[-0.686em]{0em}{2.1771em}{}- \frac{y^2}{16} = -1}

です。

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問13 ★★

曲線 xyxy=1{}= 1 の焦点を F(2, 2)\mathrm{F}\left(\sqrt{2},\ \sqrt{2}\right),F′(−2, −2)\mathrm{F'}\left(-\sqrt{2},\ -\sqrt{2}\right) とします。曲線上の点 P(t, 1t)\mathrm{P}\left(t,\ \dfrac{1}{t}\right)(tt>0{}> 0)について ss=t{}= t+1t{}+ \dfrac{1}{t} とおきます。PF\mathrm{PF},PF′\mathrm{PF'} を ss を用いて表し、PF\mathrm{PF} の最小値と、そのときの点 P\mathrm{P} の座標を求めなさい。

つまずいたときは:
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答え

PF\mathrm{PF}=s{}= s−2{}- \sqrt{2},PF′\mathrm{PF'}=s{}= s+2{}+ \sqrt{2},最小値 22−2{}- \sqrt{2}(P(1, 1)\mathrm{P}(1,\ 1))

解説

t2t^2+1t2{}+ \dfrac{1}{t^2}=(t+1t)2{}= \left(t + \dfrac{1}{t}\right)^2−2{}- 2=s2{}= s^2−2{}- 2 を使います。

PF2\displaystyle \mathrm{PF}^2=(t−2)2\displaystyle {}= \left(t - \sqrt{2}\right)^2+(1t−2)2\displaystyle {}+ \left(\frac{1}{t} - \sqrt{2}\right)^2=t2\displaystyle {}= t^2+1t2\displaystyle {}+ \frac{1}{t^2}−22(t+1t)\displaystyle {}- 2\sqrt{2}\left(t + \frac{1}{t}\right)+4\displaystyle {}+ 4=s2\displaystyle {}= s^2−22 s\displaystyle {}- 2\sqrt{2}\,s+2\displaystyle {}+ 2=(s−2)2\displaystyle {}= \left(s - \sqrt{2}\right)^2

です。ここで tt>0{}> 0 より

s\displaystyle s−2\displaystyle {}- 2=t\displaystyle {}= t−2\displaystyle {}- 2+1t\displaystyle {}+ \frac{1}{t}=(t−1t)2\displaystyle {}= \left(\sqrt{t} - \frac{1}{\sqrt{t}}\right)^2≧0\displaystyle {}\geqq 0

なので ss≧2{}\geqq 2 で、ss−2{}- \sqrt{2}>0{}> 0 です。よって PF=s‾\underline{\rule[-0.1328em]{0em}{1.0400em}\mathrm{PF} = s}−2‾\underline{\rule[-0.1328em]{0em}{1.0400em}{}- \sqrt{2}} です。

同様に PF′2\mathrm{PF'}^2=s2{}= s^2+22 s{}+ 2\sqrt{2}\,s+2{}+ 2=(s+2)2{}= \left(s + \sqrt{2}\right)^2 で、PF′=s‾\underline{\rule[-0.1328em]{0em}{1.0400em}\mathrm{PF'} = s}+2‾\underline{\rule[-0.1328em]{0em}{1.0400em}{}+ \sqrt{2}} です。

PF′\mathrm{PF'}−PF{}- \mathrm{PF}=22{}= 2\sqrt{2} で、tt によらず一定です。これは公式5 ② の距離の差 22k2\sqrt{2k}(kk=1{}= 1)に一致します。

ss の最小値は 22 で、等号は t\sqrt{t}=1t{}= \dfrac{1}{\sqrt{t}}、つまり tt=1{}= 1 のときです。よって PF\mathrm{PF} の最小値は 2‾\underline{\rule[-0.1328em]{0em}{1.0400em}2}−2‾\underline{\rule[-0.1328em]{0em}{1.0400em}{}- \sqrt{2}} で、そのとき P(1, 1)‾\underline{\mathrm{P}(1,\ 1)} です。(1, 1)(1,\ 1) は頂点で、最小値は公式6 ② の「cc−a{}- a」(cc=2{}= 2,aa=2{}= \sqrt{2})と一致します。

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問14 ★★

双曲線 x216\dfrac{x^2}{16}−y29{}- \dfrac{y^2}{9}=1{}= 1 の焦点のうち、xx 座標が正のものを F\mathrm{F}、負のものを F′\mathrm{F'} とします。この双曲線上の点 P\mathrm{P} で、PF′\mathrm{PF'}=2 PF{}= 2\,\mathrm{PF} となるものの座標を、すべて求めなさい。

つまずいたときは:
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答え

P(485, 31195)\mathrm{P}\left(\dfrac{48}{5},\ \dfrac{3\sqrt{119}}{5}\right),(485, −31195)\left(\dfrac{48}{5},\ -\dfrac{3\sqrt{119}}{5}\right)

解説

aa=4{}= 4,cc=5{}= 5,ee=54{}= \dfrac{5}{4} です。枝ごとに調べます。

右の枝では PF′\mathrm{PF'}−PF{}- \mathrm{PF}=8{}= 8 です。PF′\mathrm{PF'}=2 PF{}= 2\,\mathrm{PF} を代入すると PF\mathrm{PF}=8{}= 8,PF′\mathrm{PF'}=16{}= 16 です。公式6 ① より 54x\dfrac{5}{4}x−4{}- 4=8{}= 8 で、xx=485{}= \dfrac{48}{5} です。

y2\displaystyle y^2=9(x216−1)\displaystyle {}= 9\left(\frac{x^2}{16} - 1\right)=9(14425−1)\displaystyle {}= 9\left(\frac{144}{25} - 1\right)=107125\displaystyle {}= \frac{1071}{25}

で、10711071=9×119{}= 9 \times 119 より yy=±31195{}= \pm\dfrac{3\sqrt{119}}{5} です。

左の枝では PF\mathrm{PF}−PF′{}- \mathrm{PF'}=8{}= 8 です。PF′\mathrm{PF'}=2 PF{}= 2\,\mathrm{PF} を代入すると −PF-\mathrm{PF}=8{}= 8 となり、PF\mathrm{PF}>0{}> 0 に反します。左の枝の点はいつも F′\mathrm{F'} のほうが近いので、PF′\mathrm{PF'} が PF\mathrm{PF} の 22 倍になることはありません。

よって

P(485, 31195),‾\displaystyle \underline{\rule[-1.25em]{0em}{3.0000em}\mathrm{P}\left(\frac{48}{5},\ \frac{3\sqrt{119}}{5}\right),} (485, −31195)‾\displaystyle \underline{\rule[-1.25em]{0em}{3.0000em}\ \left(\frac{48}{5},\ -\frac{3\sqrt{119}}{5}\right)}

です。

(確かめ)PF2\mathrm{PF}^2=(485−5)2{}= \left(\dfrac{48}{5} - 5\right)^2+107125{}+ \dfrac{1071}{25}=529+107125{}= \dfrac{529 + 1071}{25}=64{}= 64 で、PF\mathrm{PF}=8{}= 8 です。

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問15 ★★

双曲線 x24\dfrac{x^2}{4}−y2{}- y^2=1{}= 1 上の点 P\mathrm{P} と、点 A(4, 0)\mathrm{A}(4,\ 0) の距離の最小値と、そのときの点 P\mathrm{P} の座標を求めなさい。

つまずいたときは:
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答え

最小値 555\dfrac{\sqrt{55}}{5},P(165, ±395)\mathrm{P}\left(\dfrac{16}{5},\ \pm\dfrac{\sqrt{39}}{5}\right)

解説

P(x, y)\mathrm{P}(x,\ y) とすると、y2y^2=x24{}= \dfrac{x^2}{4}−1{}- 1 で、xx の変域は xx≧2{}\geqq 2 または xx≦−2{}\leqq -2 です。

AP2\displaystyle \mathrm{AP}^2=(x−4)2\displaystyle {}= (x - 4)^2+y2\displaystyle {}+ y^2=x2\displaystyle {}= x^2−8x\displaystyle {}- 8x+16\displaystyle {}+ 16+x24\displaystyle {}+ \frac{x^2}{4}−1\displaystyle {}- 1=54x2\displaystyle {}= \frac{5}{4}x^2−8x\displaystyle {}- 8x+15\displaystyle {}+ 15

平方完成すると

AP2\displaystyle \mathrm{AP}^2=54(x−165)2\displaystyle {}= \frac{5}{4}\left(x - \frac{16}{5}\right)^2+115\displaystyle {}+ \frac{11}{5}

です。軸 xx=165{}= \dfrac{16}{5} は変域 xx≧2{}\geqq 2 に含まれるので、右の枝では xx=165{}= \dfrac{16}{5} のとき最小値 115\dfrac{11}{5} をとります。左の枝(xx≦−2{}\leqq -2)では AP2\mathrm{AP}^2 は xx が大きいほど小さく、xx=−2{}= -2 のとき最小で AP2\mathrm{AP}^2=36{}= 36 です。115\dfrac{11}{5}<36{}< 36 なので、全体の最小値は AP2\mathrm{AP}^2=115{}= \dfrac{11}{5} です。

AP\mathrm{AP}=115{}= \sqrt{\dfrac{11}{5}}=555{}= \dfrac{\sqrt{55}}{5} で、このとき y2y^2=14⋅25625{}= \dfrac{1}{4} \cdot \dfrac{256}{25}−1{}- 1=3925{}= \dfrac{39}{25} です。よって

最小値 555,P(165, 395),‾\displaystyle \underline{\rule[-1.25em]{0em}{3.0000em}\text{最小値 } \frac{\sqrt{55}}{5}\text{,}\mathrm{P}\left(\frac{16}{5},\ \frac{\sqrt{39}}{5}\right),} (165, −395)‾\displaystyle \underline{\rule[-1.25em]{0em}{3.0000em}\ \left(\frac{16}{5},\ -\frac{\sqrt{39}}{5}\right)}

です。

いちばん近い点は、頂点 (2, 0)(2,\ 0) ではありません。xx の変域が「xx≧2{}\geqq 2 または xx≦−2{}\leqq -2」と2つに分かれていることを忘れずに、軸が変域に入るかを確かめます。

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問16 ★★

kk を実数の定数とします。直線 yy=12x{}= \dfrac{1}{2}x+k{}+ k と双曲線 x24\dfrac{x^2}{4}−y2{}- y^2=1{}= 1 の共有点の個数を、kk の値で場合分けして求めなさい。

つまずいたときは:
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答え

kk≠0{}\neq 0 のとき 11 個,kk=0{}= 0 のとき 00 個

解説

直線の式を双曲線の式に代入すると

x24\displaystyle \frac{x^2}{4}−(14x2+kx+k2)\displaystyle {}- \left(\frac{1}{4}x^2 + kx + k^2\right)=1\displaystyle {}= 1  ⟺  kx\displaystyle {}\iff kx=−(1+k2)\displaystyle {}= -(1 + k^2)

です。x2x^2 の項が消えて、xx の1次方程式になりました。

kk≠0{}\neq 0 のとき、xx=−1+k2k{}= -\dfrac{1 + k^2}{k} がただ1つ決まり、yy も直線の式から1つ決まるので、共有点は 1 個‾\underline{1\ \text{個}} です。

kk=0{}= 0 のとき、式は 00=−1{}= -1 となり、成り立つ xx はありません。共有点は 0 個‾\underline{0\ \text{個}} です。

直線 yy=12x{}= \dfrac{1}{2}x+k{}+ k は、漸近線 yy=12x{}= \dfrac{1}{2}x に平行な直線です。kk=0{}= 0 は漸近線そのもので、双曲線とは交わりません。kk≠0{}\neq 0 の直線は、双曲線と1点だけを共有しますが、そこで双曲線を横切っていて、接しているわけではありません。たとえば kk=1{}= 1 では共有点は (−2, 0)\left(-2,\ 0\right)(左の頂点)で、直線はここで、左の枝に囲まれた側(焦点 F′\mathrm{F'} のある側)から枝の外へ通りぬけます。「共有点が1個」でも接線とは限らないことは、厳密定義のページで詳しく扱います。

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問17 ★★★

双曲線 x29\dfrac{x^2}{9}−y216{}- \dfrac{y^2}{16}=1{}= 1 の焦点を F(5, 0)\mathrm{F}(5,\ 0),F′(−5, 0)\mathrm{F'}(-5,\ 0) とします。右の枝の上にあって xx 軸上にない点 P\mathrm{P} について、△PFF′\triangle\mathrm{PFF'} の内接円が辺 FF′\mathrm{FF'} に接する点は、P\mathrm{P} の位置によらず双曲線の頂点 (3, 0)(3,\ 0) であることを示しなさい。

つまずいたときは:
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答え

接点 T について F′T\mathrm{F'T}−FT{}- \mathrm{FT}=PF′{}= \mathrm{PF'}−PF{}- \mathrm{PF}=6{}= 6,F′T\mathrm{F'T}+FT{}+ \mathrm{FT}=10{}= 10 より F′T\mathrm{F'T}=8{}= 8,T(3, 0)\mathrm{T}(3,\ 0)(証明は解説)

解説

内接円が辺 PF\mathrm{PF},PF′\mathrm{PF'},FF′\mathrm{FF'} に接する点を、それぞれ Q\mathrm{Q},R\mathrm{R},T\mathrm{T} とします。円の外の点から引いた2本の接線の長さは等しいので

PQ\displaystyle \mathrm{PQ}=PR,\displaystyle {}= \mathrm{PR},FQ\displaystyle \mathrm{FQ}=FT,\displaystyle {}= \mathrm{FT},F′R\displaystyle \mathrm{F'R}=F′T\displaystyle {}= \mathrm{F'T}

です。これを使うと

F′T\displaystyle \mathrm{F'T}−FT\displaystyle {}- \mathrm{FT}=F′R\displaystyle {}= \mathrm{F'R}−FQ\displaystyle {}- \mathrm{FQ}=(PF′−PR)\displaystyle {}= (\mathrm{PF'} - \mathrm{PR})−(PF−PQ)\displaystyle {}- (\mathrm{PF} - \mathrm{PQ})=PF′\displaystyle {}= \mathrm{PF'}−PF\displaystyle {}- \mathrm{PF}

です。P\mathrm{P} は右の枝の上にあるので PF′\mathrm{PF'}−PF{}- \mathrm{PF}=2a{}= 2a=6{}= 6 です。また、T\mathrm{T} は辺 FF′\mathrm{FF'} 上にあるので F′T\mathrm{F'T}+FT{}+ \mathrm{FT}=FF′{}= \mathrm{FF'}=10{}= 10 です。2式から

F′T\displaystyle \mathrm{F'T}=8,\displaystyle {}= 8,FT\displaystyle \mathrm{FT}=2\displaystyle {}= 2

です。T\mathrm{T} は F′(−5, 0)\mathrm{F'}(-5,\ 0) から xx 軸の正の向きに 88 だけ進んだ点なので、T(3, 0)\mathrm{T}(3,\ 0) です。これは P\mathrm{P} によらず、双曲線の右の頂点です。(証明終)

P\mathrm{P} がどこにあっても、内接円は頂点で xx 軸に接します。つまり、右の枝の点を1つ選んで三角形を作ると、その内接円の中心は、いつも直線 xx=3{}= 3 の上にあります。

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問18 ★★★

複素数平面上の点 zz=x{}= x+yi{}+ yi(xx,yy は実数)について、次の2つの図形を考えます。ただし、複素数平面上の点 xx+yi{}+ yi を座標平面上の点 (x, y)(x,\ y) とみます。

(1) z2z^2 の実部が 44 となる点 zz 全体の図形 H1H_1

(2) z2z^2 の虚部が 44 となる点 zz 全体の図形 H2H_2

H1H_1,H2H_2 の方程式と焦点の座標を、それぞれ求めなさい。また、H2H_2 は H1H_1 を原点のまわりに π4\dfrac{\pi}{4} だけ回転した図形であることを示しなさい。

つまずいたときは:
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答え

H1:x2H_1 : x^2−y2{}- y^2=4{}= 4,焦点 (22, 0)\left(2\sqrt{2},\ 0\right),(−22, 0)\left(-2\sqrt{2},\ 0\right) H2:xyH_2 : xy=2{}= 2,焦点 (2, 2)(2,\ 2),(−2, −2)(-2,\ -2)(回転の証明は解説)

解説

z2z^2=(x+yi)2{}= (x + yi)^2=(x2−y2){}= (x^2 - y^2)+2xyi{}+ 2xyi です。

(1) 実部が 44 なので H1:x2‾\underline{\rule[-0.1944em]{0em}{1.0085em}H_1 : x^2}−y2=4‾\underline{\rule[-0.1944em]{0em}{1.0085em}{}- y^2 = 4} で、直角双曲線です。cc=4+4{}= \sqrt{4 + 4}=22{}= 2\sqrt{2} より 焦点 (22, 0),(−22, 0)‾\underline{\text{焦点 } \left(2\sqrt{2},\ 0\right)\text{,}\left(-2\sqrt{2},\ 0\right)} です。

(2) 虚部が 44 なので 2xy2xy=4{}= 4、つまり H2:xy=2‾\underline{H_2 : xy = 2} です。公式5 ② で kk=2{}= 2 として 焦点 (2, 2),(−2, −2)‾\underline{\text{焦点 } (2,\ 2)\text{,}(-2,\ -2)} です。

(回転の証明)β\beta=cos⁡π4{}= \cos\dfrac{\pi}{4}+isin⁡π4{}+ i\sin\dfrac{\pi}{4} とおくと、ド・モアブルの定理より β2\beta^2=cos⁡π2{}= \cos\dfrac{\pi}{2}+isin⁡π2{}+ i\sin\dfrac{\pi}{2}=i{}= i です。

点 zz が H1H_1 上にあるとし、z2z^2=4{}= 4+mi{}+ mi(mm は実数)と書きます。zz を π4\dfrac{\pi}{4} 回転した点 z′z'=βz{}= \beta z について

z′2\displaystyle z'^2=β2z2\displaystyle {}= \beta^2 z^2=i(4+mi)\displaystyle {}= i(4 + mi)=−m\displaystyle {}= -m+4i\displaystyle {}+ 4i

なので、z′2z'^2 の虚部は 44 で、z′z' は H2H_2 上にあります。

逆に、点 ww が H2H_2 上にあるとし、w2w^2=n{}= n+4i{}+ 4i(nn は実数)と書きます。ww を −π4-\dfrac{\pi}{4} 回転した点 zz=wβ{}= \dfrac{w}{\beta} について、1β2\dfrac{1}{\beta^2}=1i{}= \dfrac{1}{i}=−i{}= -i より

z2\displaystyle z^2=−i(n+4i)\displaystyle {}= -i(n + 4i)=4\displaystyle {}= 4−ni\displaystyle {}- ni

なので、zz は H1H_1 上にあり、ww=βz{}= \beta z です。

以上から、H1H_1 の点を π4\dfrac{\pi}{4} 回転すると H2H_2 の点になり、H2H_2 のどの点もそのようにして得られます。よって H2H_2 は H1H_1 を原点のまわりに π4\dfrac{\pi}{4} 回転した図形です。(証明終)

焦点も、(22, 0)\left(2\sqrt{2},\ 0\right) を π4\dfrac{\pi}{4} 回転すると (2, 2)(2,\ 2) になり、(1)(2) の答えと合っています。公式5 ② の回転を、「z2z^2 に ii をかけると実部と虚部が入れかわる」という見方で言いかえたものです。

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問19 ★★★

楕円 E:x225E : \dfrac{x^2}{25}+y29{}+ \dfrac{y^2}{9}=1{}= 1 と双曲線 H:x24H : \dfrac{x^2}{4}−y212{}- \dfrac{y^2}{12}=1{}= 1 について、次のことを行いなさい。

(1) EE と HH の焦点が一致することを確かめ、EE と HH の共有点の座標をすべて求めなさい。

(2) (1) の共有点のうち第1象限にあるものを P\mathrm{P} とし、焦点のうち xx 座標が正のものを F\mathrm{F}、負のものを F′\mathrm{F'} とします。PF\mathrm{PF},PF′\mathrm{PF'} と cos⁡∠FPF′\cos\angle\mathrm{FPF'} の値を求めなさい。

つまずいたときは:
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答え

(1) 焦点はともに (4, 0)(4,\ 0),(−4, 0)(-4,\ 0),共有点 (±52, ±332)\left(\pm\dfrac{5}{2},\ \pm\dfrac{3\sqrt{3}}{2}\right)(複号任意の4点) (2) PF\mathrm{PF}=3{}= 3,PF′\mathrm{PF'}=7{}= 7,cos⁡∠FPF′\cos\angle\mathrm{FPF'}=−17{}= -\dfrac{1}{7}

解説

(1) EE の焦点は (±25−9, 0)\left(\pm\sqrt{25 - 9},\ 0\right)=(±4, 0){}= (\pm 4,\ 0)、HH の焦点は (±4+12, 0)\left(\pm\sqrt{4 + 12},\ 0\right)=(±4, 0){}= (\pm 4,\ 0) で、一致します。

HH の式の両辺を 1212 倍すると 3x23x^2−y2{}- y^2=12{}= 12 なので、y2y^2=3x2{}= 3x^2−12{}- 12 です。EE の式の両辺を 225225 倍した 9x29x^2+25y2{}+ 25y^2=225{}= 225 に代入して

9x2\displaystyle 9x^2+25(3x2−12)\displaystyle {}+ 25(3x^2 - 12)=225\displaystyle {}= 225  ⟺  84x2\displaystyle {}\iff 84x^2=525\displaystyle {}= 525  ⟺  x2\displaystyle {}\iff x^2=254\displaystyle {}= \frac{25}{4}

です。y2y^2=754{}= \dfrac{75}{4}−12{}- 12=274{}= \dfrac{27}{4} なので (±52, ±332)‾\underline{\left(\pm\dfrac{5}{2},\ \pm\dfrac{3\sqrt{3}}{2}\right)}(複号任意の4点)です。

(2) P(52, 332)\mathrm{P}\left(\dfrac{5}{2},\ \dfrac{3\sqrt{3}}{2}\right) は EE 上にあるので PF\mathrm{PF}+PF′{}+ \mathrm{PF'}=10{}= 10、HH の右の枝の上にあるので PF′\mathrm{PF'}−PF{}- \mathrm{PF}=4{}= 4 です。2式から

PF=3,‾\displaystyle \underline{\rule[-0.1944em]{0em}{0.9963em}\mathrm{PF} = 3,}PF′=7‾\displaystyle \underline{\rule[-0.1944em]{0em}{0.9963em}\quad \mathrm{PF'} = 7}

です。(確かめ)第6章 公式5 では PF\mathrm{PF}=5{}= 5−45⋅52{}- \dfrac{4}{5} \cdot \dfrac{5}{2}=3{}= 3、本章 公式6 では PF\mathrm{PF}=2⋅52{}= 2 \cdot \dfrac{5}{2}−2{}- 2=3{}= 3 で、どちらの式からも同じ値になります。

△PFF′\triangle\mathrm{PFF'} で FF′\mathrm{FF'}=8{}= 8 なので、余弦定理より

cos⁡∠FPF′\displaystyle \cos\angle\mathrm{FPF'}=32+72−822⋅3⋅7\displaystyle {}= \frac{3^2 + 7^2 - 8^2}{2 \cdot 3 \cdot 7}=−642\displaystyle {}= \frac{-6}{42}=−17‾\displaystyle {}= \underline{-\frac{1}{7}}

です。

焦点が同じ楕円と双曲線を「共焦点」の二次曲線といいます。共有点では、楕円の「和」と双曲線の「差」が同時に分かるので、2つの距離が足し算・引き算だけで決まります。

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問20 ★★★

複素数平面上の点 ww=u{}= u+vi{}+ vi(uu,vv は実数)を、座標平面上の点 (u, v)(u,\ v) とみます。点 zz が

z\displaystyle z=r(cos⁡π3+isin⁡π3)\displaystyle {}= r\left(\cos\frac{\pi}{3} + i\sin\frac{\pi}{3}\right)(r>0)\displaystyle (r > 0)

を満たして動くとき、ww=z{}= z+1z{}+ \dfrac{1}{z} が描く図形と、その図形の焦点を求めなさい。

つまずいたときは:
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答え

双曲線 u2u^2−v23{}- \dfrac{v^2}{3}=1{}= 1 の uu>0{}> 0 の部分,焦点 (2, 0)(2,\ 0),(−2, 0)(-2,\ 0)

解説

第2章 公式4 より 1z\dfrac{1}{z}=1r(cos⁡π3−isin⁡π3){}= \dfrac{1}{r}\left(\cos\dfrac{\pi}{3} - i\sin\dfrac{\pi}{3}\right) なので

w\displaystyle w=(r+1r)cos⁡π3\displaystyle {}= \left(r + \frac{1}{r}\right)\cos\frac{\pi}{3}+(r−1r)isin⁡π3\displaystyle {}+ \left(r - \frac{1}{r}\right)i\sin\frac{\pi}{3}

です。よって

u\displaystyle u=12(r+1r),\displaystyle {}= \frac{1}{2}\left(r + \frac{1}{r}\right),v\displaystyle v=32(r−1r)\displaystyle {}= \frac{\sqrt{3}}{2}\left(r - \frac{1}{r}\right)

です。rr を消去します。2u2u=r{}= r+1r{}+ \dfrac{1}{r},2v3\dfrac{2v}{\sqrt{3}}=r{}= r−1r{}- \dfrac{1}{r} を2乗して引くと

4u2\displaystyle 4u^2−4v23\displaystyle {}- \frac{4v^2}{3}=(r+1r)2\displaystyle {}= \left(r + \frac{1}{r}\right)^2−(r−1r)2\displaystyle {}- \left(r - \frac{1}{r}\right)^2=4\displaystyle {}= 4

なので、u2u^2−v23{}- \dfrac{v^2}{3}=1{}= 1 です。また、rr>0{}> 0 より rr+1r{}+ \dfrac{1}{r}>0{}> 0 なので uu>0{}> 0 です。したがって、ww は双曲線 u2u^2−v23{}- \dfrac{v^2}{3}=1{}= 1 の右の枝の上にあります。

逆に、右の枝の点 (u, v)(u,\ v)(uu>0{}> 0,u2u^2=1{}= 1+v23{}+ \dfrac{v^2}{3})をとり、mm=2v3{}= \dfrac{2v}{\sqrt{3}} とおきます。2次方程式 r2r^2−mr{}- mr−1{}- 1=0{}= 0 は、解の積が −1-1<0{}< 0 なので正の解を1つもちます。その正の解 rr について rr−1r{}- \dfrac{1}{r}=m{}= m です。さらに

(r+1r)2\displaystyle \left(r + \frac{1}{r}\right)^2=(r−1r)2\displaystyle {}= \left(r - \frac{1}{r}\right)^2+4\displaystyle {}+ 4=m2\displaystyle {}= m^2+4\displaystyle {}+ 4=4(1+v23)\displaystyle {}= 4\left(1 + \frac{v^2}{3}\right)=4u2\displaystyle {}= 4u^2

で、rr+1r{}+ \dfrac{1}{r}>0{}> 0,uu>0{}> 0 より rr+1r{}+ \dfrac{1}{r}=2u{}= 2u です。よって、この rr に対する ww が点 (u, v)(u,\ v) になり、右の枝の点はすべて描かれます。

以上から、ww が描く図形は

双曲線 u2‾\displaystyle \underline{\rule[-0.686em]{0em}{2.1771em}\text{双曲線 } u^2}−v23=1 の u>0 の部分‾\displaystyle \underline{\rule[-0.686em]{0em}{2.1771em}{}- \frac{v^2}{3} = 1 \text{ の } u > 0 \text{ の部分}}

で、cc=1+3{}= \sqrt{1 + 3}=2{}= 2 より 焦点 (2, 0),(−2, 0)‾\underline{\text{焦点 } (2,\ 0)\text{,}(-2,\ 0)} です。

第6章の実践 問18 では、∣z∣|z|=2{}= 2 の円を ww=z{}= z+1z{}+ \dfrac{1}{z} で写すと、焦点が ±2\pm 2 の楕円になりました。原点からのびる半直線を写すと、同じ焦点 ±2\pm 2 をもつ双曲線の枝になります。ww=z{}= z+1z{}+ \dfrac{1}{z} は、原点を中心とする円を楕円に、原点からの半直線を双曲線の枝に写し、どれも焦点 ±2\pm 2 を共有しています。

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数学小話コーナー

宇宙望遠鏡の小さな鏡——双曲面の出番

第5章の小話で、放物線の鏡は軸に平行に入った光を焦点に集める、と紹介しました。大きな反射望遠鏡の主役は、この放物面(に近い形)の大きな鏡です。ところが、焦点に集めた光をそのまま観測しようとすると、困ったことが起きます。焦点は鏡の手前、つまり筒の中の空中にあるので、そこにカメラや観測者を置くと、入ってくる光をさえぎってしまうのです。

双曲線の反射の性質

そこで活躍するのが双曲線です。双曲線には、楕円とよく似た反射の性質があります。

  • 楕円の鏡:一方の焦点から出た光は、反射して他方の焦点に集まる(第6章の小話)。
  • 双曲線の鏡:一方の焦点 F\mathrm{F} に向かって進む光は、枝の外側(ふくらんだ面)で反射すると、他方の焦点 F′\mathrm{F'} に向かう。

この性質を使った望遠鏡が、1672年にフランスで発表されたカセグレン式です(考案者カセグレンの経歴は、よく分かっていません ※)。

  1. 大きな主鏡(放物面)が、星の光を焦点 F\mathrm{F} に向けて集める。
  2. F\mathrm{F} に届く手前に、ふくらんだ小さな副鏡(双曲面)を置く。副鏡の焦点の1つを、主鏡の焦点 F\mathrm{F} に重ねておく。
  3. F\mathrm{F} に向かっていた光は副鏡で反射し、副鏡のもう1つの焦点 F′\mathrm{F'} に向かう。F′\mathrm{F'} を主鏡の中央にあけた穴の後ろに置けば、光は筒の外まで導かれる。

光の通り道を筒の中で折り返すので、望遠鏡の筒を短くできるのも利点です。

ハッブル宇宙望遠鏡の2枚の鏡

1990年に打ち上げられたハッブル宇宙望遠鏡は、直径 2.4 m2.4\ \mathrm{m} の主鏡をもつカセグレン式の仲間です。20世紀の初めにリッチーとクレチアンが考えた改良型(リッチー・クレチアン式)で、主鏡も副鏡もどちらも双曲面になっています。主鏡を放物面にすると、視野の中心から外れた星の像がゆがみます。2枚とも双曲面にして形を細かく調整すると、広い視野にわたって星をくっきり写せるのです。

豆知識

打ち上げ直後のハッブルの写真は、ぼやけていました。主鏡の形が、設計よりも髪の毛の太さの 50 分の 1 ほど(約 2 μm2\ \mathrm{\mu m} ※)平たく削られていたためです。1993年、宇宙飛行士が「めがね」にあたる補正光学装置を取りつけて、ようやく鮮明な像が得られるようになりました。二次曲線の鏡は、それほど正確な形が求められます。

電波の「時間差」で位置を知る——双曲線航法

海の真ん中や夜空の上で、自分がどこにいるかを知るのは簡単ではありません。GPS が普及する前、船や飛行機が頼りにした方法の1つに、双曲線を使う双曲線航法があります。第二次世界大戦中にアメリカで実用化された「ロラン(LORAN)」が代表例です。

時間差は距離の差

海岸に2つの送信局 A\mathrm{A},B\mathrm{B} を置き、同じ瞬間に電波を出します。船は2つの電波を受信して、届いた時刻の差をはかります。電波の速さは秒速約 3030 万 km なので

(Aまでの距離)\displaystyle (\text{Aまでの距離})−(Bまでの距離)\displaystyle {}- (\text{Bまでの距離})=30万 km/秒×(時刻の差)\displaystyle {}= 30\text{万 km/秒} \times (\text{時刻の差})

です。たとえば、A の電波が B の電波より 0.00020.0002 秒遅れて届いたなら、船は A から B より 60 km60\ \mathrm{km} 遠い位置にいます。

「2点 A,B からの距離の差が 60 km60\ \mathrm{km}」を満たす点の集まりは、A,B を焦点とする双曲線(のうち、B に近い側の枝)です。つまり、時刻の差を1回はかるだけで、船は1本の双曲線の上にいると分かります。実際の海図には、時刻の差ごとの双曲線があらかじめ何本も印刷されていました。

2本の双曲線の交点

1本の双曲線だけでは、その上のどこにいるかまでは決まりません。そこで、もう1組の送信局 A\mathrm{A},C\mathrm{C} の電波でも時刻の差をはかります。2本の双曲線の交点が、船の位置です。円の交点で位置を決める方法では、電波を出した時刻を船の側でも正確に知っている必要があります。双曲線航法は、局どうしの時刻さえそろっていれば、船の時計が多少ずれていても使えるのが強みでした。

豆知識

同じ考え方は、今も身近なところで使われています。雷が出す電波を離れた何か所ものアンテナで受け、届いた時刻の差から落雷の位置を割り出すしくみがあります。

私たちの耳も、左右の耳に音が届く時間のわずかな差(最大でも1000分の1秒に満たない ※)から、音の方向を感じとっています。音源が遠くにあると、双曲線は漸近線とほとんど区別がつかなくなるので、時間差から分かるのは「距離」ではなく「方向」です。漸近線の傾きが、音の来る向きを教えてくれるのです。

まっすぐな棒で曲面を作る——双曲面の塔

神戸港にある神戸ポートタワー(1963年完成)は、真ん中がくびれた鼓(つづみ)のような形をしています。発電所の冷却塔にも、同じようにくびれた形がよく見られます。この曲面は、双曲線を回転させてできる回転双曲面です。驚くことに、このなめらかな曲面は、まっすぐな棒を並べるだけで作れます。

2つの輪と糸で試す

同じ大きさの輪を2つ、上下に離して置き、上の輪と下の輪を、真上どうしの位置で何本ものまっすぐな糸で結びます。これは円柱です。次に、上の輪だけを少しひねって回すと、糸はどれもまっすぐなまま斜めに傾き、全体の形は真ん中がくびれた鼓形に変わります。糸は1本も曲がっていないのに、できあがった面は曲がっています。

式で確かめる

空間の座標で、zz 軸のまわりに回した面を考えます。双曲線 x2x^2−z2{}- z^2=1{}= 1(xzxz 平面上)を zz 軸のまわりに回転すると、高さ zz での切り口は半径 1+z2\sqrt{1 + z^2} の円になるので、曲面の式は

x2\displaystyle x^2+y2\displaystyle {}+ y^2−z2\displaystyle {}- z^2=1\displaystyle {}= 1

です。この曲面の上に、次の点の列があります(tt は定数、ss が動きます)。

x\displaystyle x=cos⁡t\displaystyle {}= \cos t−ssin⁡t,\displaystyle {}- s\sin t,y\displaystyle y=sin⁡t\displaystyle {}= \sin t+scos⁡t,\displaystyle {}+ s\cos t,z\displaystyle z=s\displaystyle {}= s

実際に代入すると

x2\displaystyle x^2+y2\displaystyle {}+ y^2=(cos⁡2t+sin⁡2t)\displaystyle {}= (\cos^2 t + \sin^2 t)+s2(sin⁡2t+cos⁡2t)\displaystyle {}+ s^2(\sin^2 t + \cos^2 t)=1\displaystyle {}= 1+s2\displaystyle {}+ s^2

で(ss を含む交差項は打ち消し合います)、x2x^2+y2{}+ y^2−z2{}- z^2=1{}= 1 を満たします。この点の列は、点 (cos⁡t, sin⁡t, 0)(\cos t,\ \sin t,\ 0) を通り、向き (−sin⁡t, cos⁡t, 1)(-\sin t,\ \cos t,\ 1) に進む直線です。tt を変えれば、くびれの円のどの点からも1本ずつ直線が出ています。回転双曲面は、直線を並べて作れる曲面なのです。

豆知識

ロシアの技師シューホフは、1896年ごろから、この性質を使った鉄骨の塔を次々に建てました ※。まっすぐな鋼材を斜めに組むだけで、軽くて丈夫な塔ができます。冷却塔がこの形をしているのも、まっすぐな部材で強い曲面を作れること、くびれによって空気の流れが生まれやすいことなどが理由といわれます ※。

厳密定義(発展)

※ここは発展ページです。本文では、定義から標準形を導き、漸近線に「いくらでも近づく」ことを式の変形で説明しました。ここでは、標準形と定義が同値であることを示したうえで、双曲線が漸近線に近づくが触れないことをきちんと確かめます。さらに、楕円とは違って「1点だけを共有する直線」が接線とは限らないこと、小話1 の望遠鏡で使った反射の性質、そして焦点と準線を使って放物線・楕円・双曲線を1つの式にまとめる方法を扱います。

定義と標準形の同値性

定義1:双曲線

平面上の異なる2点 F\mathrm{F},F′\mathrm{F'} と、00<2a{}< 2a<FF′{}< \mathrm{FF'} を満たす数 aa に対して、集合

{ P∣∣PF−PF′∣=2a }\{\,\mathrm{P} \mid |\mathrm{PF} - \mathrm{PF'}| = 2a\,\}

を、F\mathrm{F},F′\mathrm{F'} を焦点とする双曲線という。F\mathrm{F},F′\mathrm{F'} を結ぶ線分の中点を中心、ee=FF′2a{}= \dfrac{\mathrm{FF'}}{2a} を離心率という。

2a2a<FF′{}< \mathrm{FF'} なので ee>1{}> 1 です。座標は、中心を原点、焦点を F(c, 0)\mathrm{F}(c,\ 0),F′(−c, 0)\mathrm{F'}(-c,\ 0)(cc>a{}> a>0{}> 0)にとります。このとき ee=ca{}= \dfrac{c}{a} です。以下では bb=c2−a2{}= \sqrt{c^2 - a^2},u(x, y)u(x,\ y)=x2a2{}= \dfrac{x^2}{a^2}−y2b2{}- \dfrac{y^2}{b^2} とおき、定義1 の双曲線を HH と書きます。

定理1:標準形との同値性と焦点までの距離

点 P(x, y)\mathrm{P}(x,\ y) について

∣PF−PF′∣\displaystyle |\mathrm{PF} - \mathrm{PF'}|=2a\displaystyle {}= 2a  ⟺  u(x, y)\displaystyle {}\iff u(x,\ y)=1\displaystyle {}= 1

が成り立つ。さらに、このとき PF\mathrm{PF}=∣ex−a∣{}= |ex - a|,PF′\mathrm{PF'}=∣ex+a∣{}= |ex + a| であり、xx≧a{}\geqq a なら PF′\mathrm{PF'}−PF{}- \mathrm{PF}=2a{}= 2a、xx≦−a{}\leqq -a なら PF\mathrm{PF}−PF′{}- \mathrm{PF'}=2a{}= 2a である。

証明 まず、任意の点 P(x, y)\mathrm{P}(x,\ y) について、b2b^2=c2{}= c^2−a2{}- a^2 と cc=ae{}= ae を用いると

PF2\displaystyle \mathrm{PF}^2−(ex−a)2\displaystyle {}- (ex - a)^2=(x2−2cx+c2+y2)\displaystyle {}= (x^2 - 2cx + c^2 + y^2)−(e2x2−2cx+a2)\displaystyle {}- (e^2x^2 - 2cx + a^2)=−b2(u(x, y)−1)\displaystyle {}= -b^2\left(u(x,\ y) - 1\right)

が成り立つ(e2e^2−1{}- 1=b2a2{}= \dfrac{b^2}{a^2},c2c^2−a2{}- a^2=b2{}= b^2 を使って整理した)。

(⟸\Longleftarrow)u(x, y)u(x,\ y)=1{}= 1 とすると、上の式から PF2\mathrm{PF}^2=(ex−a)2{}= (ex - a)^2、すなわち PF\mathrm{PF}=∣ex−a∣{}= |ex - a| である。cc を −c-c に取りかえた同じ計算で PF′\mathrm{PF'}=∣ex+a∣{}= |ex + a| となる。u(x, y)u(x,\ y)=1{}= 1 より x2a2\dfrac{x^2}{a^2}=1{}= 1+y2b2{}+ \dfrac{y^2}{b^2}≧1{}\geqq 1 なので、xx≧a{}\geqq a または xx≦−a{}\leqq -a である。

  • xx≧a{}\geqq a のとき、exex≧ea{}\geqq ea=c{}= c>a{}> a なので exex−a{}- a>0{}> 0,exex+a{}+ a>0{}> 0 で、PF′\mathrm{PF'}−PF{}- \mathrm{PF}=(ex+a){}= (ex + a)−(ex−a){}- (ex - a)=2a{}= 2a。
  • xx≦−a{}\leqq -a のとき、exex+a{}+ a≦−c{}\leqq -c+a{}+ a<0{}< 0,exex−a{}- a<0{}< 0 なので、PF\mathrm{PF}−PF′{}- \mathrm{PF'}=(a−ex){}= (a - ex)−(−ex−a){}- (-ex - a)=2a{}= 2a。

いずれの場合も ∣PF−PF′∣|\mathrm{PF} - \mathrm{PF'}|=2a{}= 2a である。

(⟹\Longrightarrow)PF′\mathrm{PF'}−PF{}- \mathrm{PF}=2aσ{}= 2a\sigma(σ\sigma は 11 か −1-1)とする。PF′2\mathrm{PF'}^2−PF2{}- \mathrm{PF}^2=4cx{}= 4cx の左辺を因数分解して 2aσ(PF′+PF)2a\sigma(\mathrm{PF'} + \mathrm{PF})=4cx{}= 4cx、よって PF′\mathrm{PF'}+PF{}+ \mathrm{PF}=2σex{}= 2\sigma ex(σ2\sigma^2=1{}= 1 を用いた)である。和と差から PF\mathrm{PF}=σ(ex−a){}= \sigma(ex - a) で、両辺を2乗すると PF2\mathrm{PF}^2=(ex−a)2{}= (ex - a)^2 となる。最初の式から u(x, y)u(x,\ y)=1{}= 1 を得る。(証明終)

楕円(第6章 定理1)と同じく、PF2\mathrm{PF}^2 と (ex−a)2(ex - a)^2 の差が uu−1{}- 1 の定数倍になっていることが、証明の中心です。楕円ではその定数が b2b^2、双曲線では −b2-b^2 で、符号だけが違います。

漸近線に近づくこと

定理2:漸近線

直線 ℓ:bx\ell : bx−ay{}- ay=0{}= 0(yy=bax{}= \dfrac{b}{a}x)について、次が成り立つ。

(1) HH と ℓ\ell は共有点をもたない。

(2) 任意の正の数 ε\varepsilon に対して、HH 上の第1象限の点 P(x, y)\mathrm{P}(x,\ y) で xx>a2bc ε{}> \dfrac{a^2b}{c\,\varepsilon} を満たすものは、どれも ℓ\ell との距離が ε\varepsilon より小さい。

証明 (1) ℓ\ell 上の点は xa\dfrac{x}{a}=yb{}= \dfrac{y}{b} を満たすので、u(x, y)u(x,\ y)=(xa−yb)(xa+yb){}= \left(\dfrac{x}{a} - \dfrac{y}{b}\right)\left(\dfrac{x}{a} + \dfrac{y}{b}\right)=0{}= 0≠1{}\neq 1 である。

(2) P\mathrm{P} と ℓ\ell の距離を dd とすると、点と直線の距離の公式から

d\displaystyle d=∣bx−ay∣a2+b2\displaystyle {}= \frac{|bx - ay|}{\sqrt{a^2 + b^2}}=abc∣xa−yb∣\displaystyle {}= \frac{ab}{c}\left|\frac{x}{a} - \frac{y}{b}\right|

である。P\mathrm{P} は HH 上にあるので (xa−yb)(xa+yb)\left(\dfrac{x}{a} - \dfrac{y}{b}\right)\left(\dfrac{x}{a} + \dfrac{y}{b}\right)=1{}= 1 で、第1象限では xa\dfrac{x}{a}+yb{}+ \dfrac{y}{b}≧xa{}\geqq \dfrac{x}{a}>0{}> 0 だから

d\displaystyle d=abc⋅1xa+yb\displaystyle {}= \frac{ab}{c} \cdot \frac{1}{\dfrac{x}{a} + \dfrac{y}{b}}≦abc⋅ax\displaystyle {}\leqq \frac{ab}{c} \cdot \frac{a}{x}=a2bcx\displaystyle {}= \frac{a^2b}{cx}

となる。xx>a2bc ε{}> \dfrac{a^2b}{c\,\varepsilon} なら a2bcx\dfrac{a^2b}{cx}<ε{}< \varepsilon なので、dd<ε{}< \varepsilon である。(証明終)

(1) と (2) を合わせると、「どれだけ小さな ε\varepsilon を決めても、十分遠くでは距離が ε\varepsilon 未満になる。しかし距離が 00 になることはない」となります。これが「いくらでも近づくが触れない」の正確な意味です。対称性から、ほかの象限やもう1本の漸近線 bxbx+ay{}+ ay=0{}= 0 についても同じことが言えます。

証明の途中で、2本の漸近線までの距離の積が

∣bx−ay∣c⋅∣bx+ay∣c\displaystyle \frac{|bx - ay|}{c} \cdot \frac{|bx + ay|}{c}=a2b2c2 ∣u(x, y)∣\displaystyle {}= \frac{a^2b^2}{c^2}\,|u(x,\ y)|=a2b2a2+b2\displaystyle {}= \frac{a^2b^2}{a^2 + b^2}

と一定になることも分かります(実践 問9 の一般形)。片方の距離が 00 に近づくと、もう片方はいくらでも大きくなります。

1点だけを共有する直線

図形と方程式 第7章では、円の内部を不等式で表しました。双曲線でも、次のように2つの領域を定めます。

定義2:双曲線の内部と外部

領域 {(x, y)∣u(x, y)>1}\{(x,\ y) \mid u(x,\ y) > 1\} を HH の内部、{(x, y)∣u(x, y)<1}\{(x,\ y) \mid u(x,\ y) < 1\} を HH の外部という。

内部は、右の枝と左の枝に「抱えこまれた」2つの部分で、焦点 (±c, 0)(\pm c,\ 0) を含みます(u(c, 0)u(c,\ 0)=e2{}= e^2>1{}> 1)。外部は、原点を含む、2つの枝にはさまれた部分です。

第6章の厳密定義のページでは、楕円とただ1点を共有する直線は、その点以外がすべて楕円の外部にあることを示しました。双曲線では、そうはなりません。

定理3:漸近線に平行な直線

kk≠0{}\neq 0 とする。直線 m:ym : y=bax{}= \dfrac{b}{a}x+k{}+ k は HH とただ1点を共有し、mm はその点を境に、HH の内部にある部分と外部にある部分に分かれる。

証明 mm 上の点 (x, bax+k)\left(x,\ \dfrac{b}{a}x + k\right) について

u\displaystyle u=x2a2\displaystyle {}= \frac{x^2}{a^2}−(xa+kb)2\displaystyle {}- \left(\frac{x}{a} + \frac{k}{b}\right)^2=−2kabx\displaystyle {}= -\frac{2k}{ab}x−k2b2\displaystyle {}- \frac{k^2}{b^2}

である。これは xx の1次式で、xx の係数 −2kab-\dfrac{2k}{ab} は 00 でない。よって uu=1{}= 1 となる xx はただ1つであり、その値の一方の側では uu>1{}> 1(内部)、他方の側では uu<1{}< 1(外部)となる。(証明終)

直線 mm は、双曲線とただ1点を共有しながら、その点で双曲線を横切っています。二次関数 第6章では、放物線に「yy 軸に平行でない直線が重解で接する」ことを接線の定義にしました。双曲線では、共有点の個数だけで接線を決めることはできず、第8章で重解(または次の定理4 の性質)を使って接線を定めます。

定理4:反射の性質

HH 上の点 P(x1, y1)\mathrm{P}(x_1,\ y_1)(y1y_1≠0{}\neq 0)に対し、直線

ℓP:x1xa2\displaystyle \ell_{\mathrm{P}} : \frac{x_1 x}{a^2}−y1yb2\displaystyle {}- \frac{y_1 y}{b^2}=1\displaystyle {}= 1

を考える。

(1) ℓP\ell_{\mathrm{P}} は P\mathrm{P} を通り、ℓP\ell_{\mathrm{P}} 上の P\mathrm{P} 以外の点はすべて HH の外部にある。

(2) ℓP\ell_{\mathrm{P}} は ∠FPF′\angle\mathrm{FPF'} を2等分する。

証明 (1) u(x1, y1)u(x_1,\ y_1)=1{}= 1 なので P\mathrm{P} は ℓP\ell_{\mathrm{P}} 上にある。任意の点 (x, y)(x,\ y) について

(x−x1a)2\displaystyle \left(\frac{x - x_1}{a}\right)^2−(y−y1b)2\displaystyle {}- \left(\frac{y - y_1}{b}\right)^2=u(x, y)\displaystyle {}= u(x,\ y)−2(x1xa2−y1yb2)\displaystyle {}- 2\left(\frac{x_1x}{a^2} - \frac{y_1y}{b^2}\right)+u(x1, y1)\displaystyle {}+ u(x_1,\ y_1)

が成り立つ。(x, y)(x,\ y) が ℓP\ell_{\mathrm{P}} 上にあれば、右辺は u(x, y)u(x,\ y)−2{}- 2+1{}+ 1=u(x, y){}= u(x,\ y)−1{}- 1 である。

一方、ℓP\ell_{\mathrm{P}} の向きのベクトルは (a2y1, b2x1)(a^2y_1,\ b^2x_1) なので(x1a2⋅a2y1\dfrac{x_1}{a^2} \cdot a^2y_1−y1b2⋅b2x1{}- \dfrac{y_1}{b^2} \cdot b^2x_1=0{}= 0)、ℓP\ell_{\mathrm{P}} 上の点は xx−x1{}- x_1=ta2y1{}= ta^2y_1,yy−y1{}- y_1=tb2x1{}= tb^2x_1(tt は実数)と書ける。左辺に代入すると

u(x, y)\displaystyle u(x,\ y)−1\displaystyle {}- 1=t2(a2y12−b2x12)\displaystyle {}= t^2(a^2y_1^2 - b^2x_1^2)=−t2a2b2 u(x1, y1)\displaystyle {}= -t^2a^2b^2\,u(x_1,\ y_1)=−t2a2b2\displaystyle {}= -t^2a^2b^2

である。tt≠0{}\neq 0 なら右辺は負なので、u(x, y)u(x,\ y)<1{}< 1 となる。

(2) 対称性から x1x_1≧a{}\geqq a(右の枝)の場合を示せば十分である。ℓP\ell_{\mathrm{P}} と xx 軸の交点は T(a2x1, 0)\mathrm{T}\left(\dfrac{a^2}{x_1},\ 0\right) で、00<a2x1{}< \dfrac{a^2}{x_1}≦a{}\leqq a<c{}< c より、T\mathrm{T} は線分 FF′\mathrm{FF'} 上にある。

TF′:TF\displaystyle \mathrm{TF'} : \mathrm{TF}=(c+a2x1):(c−a2x1)\displaystyle {}= \left(c + \frac{a^2}{x_1}\right) : \left(c - \frac{a^2}{x_1}\right)=(cx1+a2):(cx1−a2)\displaystyle {}= (cx_1 + a^2) : (cx_1 - a^2)=(ex1+a):(ex1−a)\displaystyle {}= (ex_1 + a) : (ex_1 - a)

であり、定理1 より右辺は PF′:PF\mathrm{PF'} : \mathrm{PF} に等しい。辺 FF′\mathrm{FF'} 上の点 T\mathrm{T} が TF′:TF\mathrm{TF'} : \mathrm{TF}=PF′:PF{}= \mathrm{PF'} : \mathrm{PF} を満たすので、角の二等分線と比の定理の逆(図形の性質 第1章)により、PT\mathrm{PT} は ∠FPF′\angle\mathrm{FPF'} の二等分線である。(証明終)

(1) は、ℓP\ell_{\mathrm{P}} が定理3 の直線と違って双曲線を横切らず、P\mathrm{P} で「接している」ことを表しています。第8章では、この ℓP\ell_{\mathrm{P}} を P\mathrm{P} における接線と呼びます。

(2) から、小話1 の反射の性質が分かります。∠FPF′\angle\mathrm{FPF'} の二等分線 ℓP\ell_{\mathrm{P}} を鏡の面とみると、ℓP\ell_{\mathrm{P}} に関して半直線 PF\mathrm{PF} と半直線 PF′\mathrm{PF'} は対称です。焦点 F\mathrm{F} に向かって進んできた光(F′\mathrm{F'} と同じ側から来る光)は、P\mathrm{P} で反射すると、反射の法則(入射角 == 反射角)により、向きが半直線 PF\mathrm{PF} の方向から半直線 PF′\mathrm{PF'} の方向に折り返されます。つまり、F\mathrm{F} を目指していた光は F′\mathrm{F'} に向かいます。

第6章 定理4 では、楕円の接線が ∠FPF′\angle\mathrm{FPF'} の外角の二等分線になっていました。双曲線では内角の二等分線です。同じ焦点をもつ楕円と双曲線が交わる点では、2本の接線は内角と外角の二等分線なので、たがいに垂直になります(実践 問19 の2つの曲線は、共有点で直角に交わっています)。

焦点と準線による統一

第5章の厳密定義のページでは「PF\mathrm{PF}=e⋅d(P, ℓ){}= e \cdot d(\mathrm{P},\ \ell) を満たす点の集まりは、ee<1{}< 1 なら楕円、ee=1{}= 1 なら放物線、ee>1{}> 1 なら双曲線」と紹介し、第6章で楕円の場合を確かめました。双曲線も含めて、まとめて証明します。

定理5:焦点・準線と離心率

aa>0{}> 0,ee>0{}> 0,ee≠1{}\neq 1 とし、点 F(ae, 0)\mathrm{F}(ae,\ 0) と直線 ℓ:x\ell : x=ae{}= \dfrac{a}{e} をとる。点 P(x, y)\mathrm{P}(x,\ y) について

PF\displaystyle \mathrm{PF}=e⋅d(P, ℓ)\displaystyle {}= e \cdot d(\mathrm{P},\ \ell)  ⟺  x2a2\displaystyle {}\iff \frac{x^2}{a^2}+y2a2(1−e2)\displaystyle {}+ \frac{y^2}{a^2(1 - e^2)}=1\displaystyle {}= 1

が成り立つ。とくに

  • 00<e{}< e<1{}< 1 のとき、右辺は b2b^2=a2(1−e2){}= a^2(1 - e^2) とおいた楕円 x2a2\dfrac{x^2}{a^2}+y2b2{}+ \dfrac{y^2}{b^2}=1{}= 1 で、F\mathrm{F} はその焦点、離心率は ee である。
  • ee>1{}> 1 のとき、右辺は b2b^2=a2(e2−1){}= a^2(e^2 - 1) とおいた双曲線 x2a2\dfrac{x^2}{a^2}−y2b2{}- \dfrac{y^2}{b^2}=1{}= 1 で、F\mathrm{F} はその焦点、離心率は ee である。

証明 d(P, ℓ)d(\mathrm{P},\ \ell)=∣x−ae∣{}= \left|x - \dfrac{a}{e}\right| である。両辺は 00 以上なので、2乗しても同値である。

(x−ae)2\displaystyle (x - ae)^2+y2\displaystyle {}+ y^2=e2(x−ae)2\displaystyle {}= e^2\left(x - \frac{a}{e}\right)^2  ⟺  x2\displaystyle {}\iff x^2−2aex\displaystyle {}- 2aex+a2e2\displaystyle {}+ a^2e^2+y2\displaystyle {}+ y^2=e2x2\displaystyle {}= e^2x^2−2aex\displaystyle {}- 2aex+a2\displaystyle {}+ a^2

整理すると (1−e2)x2(1 - e^2)x^2+y2{}+ y^2=a2(1−e2){}= a^2(1 - e^2) で、11−e2{}- e^2≠0{}\neq 0 なので両辺を a2(1−e2)a^2(1 - e^2) で割って右辺の式を得る。

00<e{}< e<1{}< 1 のとき、焦点までの距離は a2−b2\sqrt{a^2 - b^2}=a2e2{}= \sqrt{a^2e^2}=ae{}= ae で、F\mathrm{F} は焦点である。ee>1{}> 1 のとき、a2+b2\sqrt{a^2 + b^2}=a2e2{}= \sqrt{a^2e^2}=ae{}= ae で、同じく F\mathrm{F} は焦点である。どちらも離心率は aea\dfrac{ae}{a}=e{}= e である。(証明終)

この直線 ℓ:x\ell : x=ae{}= \dfrac{a}{e} を、焦点 F\mathrm{F} に対する準線といいます。双曲線 x2a2\dfrac{x^2}{a^2}−y2b2{}- \dfrac{y^2}{b^2}=1{}= 1 の準線は xx=±ae{}= \pm\dfrac{a}{e} の2本で、どちらも2つの頂点の間(原点と頂点の間)にあります。

(数値の確かめ)例題6 の双曲線 x24\dfrac{x^2}{4}−y212{}- \dfrac{y^2}{12}=1{}= 1 は aa=2{}= 2,ee=2{}= 2 で、準線は xx=1{}= 1 です。点 P(4, 6)\mathrm{P}(4,\ 6) では PF\mathrm{PF}=6{}= 6、準線までの距離は 33 で、たしかに 66=2×3{}= 2 \times 3 です。

離心率曲線章
0<e<10 < e < 1楕円第6章
e=1e = 1放物線第5章
e>1e > 1双曲線第7章

「焦点からの距離」と「準線からの距離」の比 ee という1つの数で、3つの曲線が一列に並びます。焦点と準線の距離を一定にしたまま ee を 11 より小さい側から大きくしていくと、閉じた楕円が細長く伸び、ee=1{}= 1 で片側が開いて放物線になり、ee>1{}> 1 でもう1本の枝が反対側から現れて双曲線になる、という連続した変化として見ることができます。なお、円は ee=0{}= 0 の楕円とみなしますが、定理5 の形では表せません(ee→0{}\to 0 のとき準線は無限の遠くへ離れていきます)。

双曲線の形と離心率

第5章ではすべての放物線が相似であること、第6章では楕円の形が離心率で決まることを学びました。双曲線についても同じことが言えます。

定理6:双曲線の相似

2つの双曲線 x2a2\dfrac{x^2}{a^2}−y2b2{}- \dfrac{y^2}{b^2}=1{}= 1 と x2a′2\dfrac{x^2}{a'^2}−y2b′2{}- \dfrac{y^2}{b'^2}=1{}= 1 について、離心率が等しければ、2つの双曲線は相似である。

証明 離心率が等しいとき、ba\dfrac{b}{a}=e2−1{}= \sqrt{e^2 - 1}=b′a′{}= \dfrac{b'}{a'} である。kk=a′a{}= \dfrac{a'}{a} とおくと b′b'=kb{}= kb である。原点を中心として kk 倍に拡大する写像 (x, y)(x,\ y)↦(kx, ky){}\mapsto (kx,\ ky) で、点 (x, y)(x,\ y) が移る先を (X, Y)(X,\ Y) とすると

X2a′2\displaystyle \frac{X^2}{a'^2}−Y2b′2\displaystyle {}- \frac{Y^2}{b'^2}=k2x2k2a2\displaystyle {}= \frac{k^2x^2}{k^2a^2}−k2y2k2b2\displaystyle {}- \frac{k^2y^2}{k^2b^2}=x2a2\displaystyle {}= \frac{x^2}{a^2}−y2b2\displaystyle {}- \frac{y^2}{b^2}

なので、1つ目の双曲線はちょうど2つ目の双曲線に移る。(証明終)

逆に、離心率が違う双曲線は相似ではありません。相似な図形では角の大きさが変わらず、漸近線どうしのなす角は離心率で決まる(傾き ba\dfrac{b}{a}=e2−1{}= \sqrt{e^2 - 1})からです(ここでは概略にとどめます)。とくに、直角双曲線(ee=2{}= \sqrt{2})はすべて相似で、反比例のグラフ xyxy=k{}= k も、大きさが違うだけの同じ形の曲線です。

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