目次 / 指数関数・対数関数 / 数学II

第7章 常用対数と応用

—— 底を 10 にした対数で、大きな数・小さな数の姿をつかむ ——

第6章の最後に、「$2^{50}$ は何桁の数か」を見積もると予告しました。$2^{50}$ を最後まで掛け算するのは大変ですが、底が $10$ の対数(**常用対数**)を使えば、$\log_{10} 2 = 0.3010$ という 1 つの値から、桁数も、いちばん上の位の数字も分かります。この章では、常用対数の整数部分から**桁数**と**小数首位**(小数で初めて 0 でない数字が現れる位)を、小数部分から**最高位の数字**を読み取る方法を学び、「何年後に 10 倍を超えるか」のような不等式にも使います。指数関数・対数関数の分野の最終章です。

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常用対数——10 を底にした対数

第6章の最後に予告した問いから始めます。

250 は何桁の数か2^{50} \text{ は何桁の数か}

22 を 5050 回掛ければ答えは出ますが、途中で 10 桁、15 桁と膨らんでいく数を手で掛け続けるのは現実的ではありません。2102^{10}=1024{}= 1024 が 10001000=103{}= 10^3 に近いことから、2502^{50}=(210)5{}= (2^{10})^5 は 101510^{15} くらい、と見当をつけることはできます。けれども「くらい」では、15 桁なのか 16 桁なのかが決まりません。

ここで役に立つのが、底を 1010 にした対数です。私たちがふだん使う数の書き方(10 進法)は、位が 1 つ上がるごとに 1010 倍になるしくみなので、「1010 の何乗か」を表す log⁡10\log_{10} と相性がよいのです。

底が 1010 の対数 log⁡10N\log_{10} N を、常用対数といいます。log⁡1010\log_{10} 10=1{}= 1,log⁡10100\log_{10} 100=2{}= 2,log⁡101\log_{10} 1=0{}= 0,log⁡100.01\log_{10} 0.01=−2{}= -2 のように、1010 の累乗の常用対数は整数になります。

1010 の累乗でない数の常用対数は、多くの場合、無理数です。昔から、1.001.00 から 9.999.99 までの数の常用対数を小数第 4 位まで並べた常用対数表が作られてきました。この章では、そこから次の値を借りてきます。

log⁡102\displaystyle \log_{10} 2=0.3010,\displaystyle {}= 0.3010,log⁡103\displaystyle \log_{10} 3=0.4771\displaystyle {}= 0.4771

どちらも小数第 5 位を四捨五入した近似値です(本当は log⁡102\log_{10} 2=0.30102999⋯{}= 0.30102999\cdots)。この 2 つがあれば、第4章の積・商・累乗の公式で、ほかの数の常用対数も作れます。

NN作り方log⁡10N\log_{10} N
44222^20.60200.6020
55102\dfrac{10}{2}0.69900.6990
662⋅32 \cdot 30.77810.7781
88232^30.90300.9030
99323^20.95420.9542

55 は log⁡105\log_{10} 5=log⁡1010{}= \log_{10} 10−log⁡102{}- \log_{10} 2=1{}= 1−0.3010{}- 0.3010 と、1010 を 22 で割って作るのがこつです。77 だけは 22 と 33 から作れないので、必要なときは log⁡107\log_{10} 7=0.8451{}= 0.8451 を問題文で与えます。

さて、どんな正の数 NN も、NN=1.1×1015{}= 1.1 \times 10^{15} や NN=9.5×10−7{}= 9.5 \times 10^{-7} のように、「11 以上 1010 未満の数 aa」と「1010 の累乗」の積で書けます。両辺の常用対数をとると

log⁡10N\displaystyle \log_{10} N=log⁡10(a×10n)\displaystyle {}= \log_{10} (a \times 10^n)=n\displaystyle {}= n+log⁡10a\displaystyle {}+ \log_{10} a

11≦a{}\leqq a<10{}< 10 なので 00≦log⁡10a{}\leqq \log_{10} a<1{}< 1 です。つまり、log⁡10N\log_{10} N の整数部分(nn≦log⁡10N{}\leqq \log_{10} N<n{}< n+1{}+ 1 を満たす整数 nn)が「1010 の何乗か」を、小数部分(log⁡10N\log_{10} N−n{}- n)が「aa がいくつか」を受けもっています。

公式1:常用対数と a×10na \times 10^n の形

底が 1010 の対数 log⁡10N\log_{10} N を常用対数という。正の数 NN を

N\displaystyle N=a×10n\displaystyle {}= a \times 10^n(1≦a<10, n は整数)\displaystyle (1 \leqq a < 10,\ n \text{ は整数})

と表すと

log⁡10N\displaystyle \log_{10} N=n\displaystyle {}= n+log⁡10a\displaystyle {}+ \log_{10} a(0≦log⁡10a<1)\displaystyle (0 \leqq \log_{10} a < 1)

整数部分 nn が 1010 の累乗の部分を、小数部分 log⁡10a\log_{10} a が aa を表す。

log⁡10N\log_{10} N が負のときは、整数部分に注意します。−6.02-6.02 の整数部分は −6-6 ではなく −7-7 で、−6.02-6.02=−7{}= -7+0.98{}+ 0.98 と、小数部分が 00 以上になるように分けます(第4章 j14 の −2.3-2.3→−3{}\to -3 と同じです)。

ヨーロッパのエレベーターには、地上の階を「0」と表示するものがあります。常用対数の整数部分は、この表示に似ています。11 以上 1010 未満の数は 0 階、1010 以上 100100 未満は 1 階、101510^{15} 以上 101610^{16} 未満は 15 階。11 より小さい数は地下で、10−710^{-7} 以上 10−610^{-6} 未満は −7-7 階、つまり地下 7 階です。小数部分は、その階の床から天井までのどのあたりにいるかを表します。

常用対数は底が 1010 の対数で、正の数を a×10na \times 10^n(11≦a{}\leqq a<10{}< 10)と書いたとき、整数部分が 1010 の何乗かを、小数部分が aa の大きさを表すということです。

例題1:常用対数の値

log⁡102\log_{10} 2=0.3010{}= 0.3010,log⁡103\log_{10} 3=0.4771{}= 0.4771 とします。

(1) log⁡1012\log_{10} 12

(2) log⁡105\log_{10} 5

(3) log⁡100.006\log_{10} 0.006

上の各値を求めなさい。


【解答】

(1) 1212=22×3{}= 2^2 \times 3 なので

log⁡1012\displaystyle \log_{10} 12=2log⁡102\displaystyle {}= 2\log_{10} 2+log⁡103\displaystyle {}+ \log_{10} 3=0.6020\displaystyle {}= 0.6020+0.4771\displaystyle {}+ 0.4771=1.0791‾\displaystyle {}= \underline{1.0791}

(2) 55=102{}= \dfrac{10}{2} なので log⁡105\log_{10} 5=1{}= 1−log⁡102{}- \log_{10} 2=0.6990‾{}= \underline{0.6990}

(3) 0.0060.006=6×10−3{}= 6 \times 10^{-3} なので

log⁡100.006\displaystyle \log_{10} 0.006=log⁡102\displaystyle {}= \log_{10} 2+log⁡103\displaystyle {}+ \log_{10} 3−3\displaystyle {}- 3=0.7781\displaystyle {}= 0.7781−3\displaystyle {}- 3=−2.2219‾\displaystyle {}= \underline{-2.2219}

(3) は整数部分が −3-3,小数部分が 0.77810.7781 です。6×10−36 \times 10^{-3} の「66」が小数部分に、「10−310^{-3}」が整数部分に対応しています。

桁数——整数部分を見る

NN が 3 桁の整数なら、100100≦N{}\leqq N<1000{}< 1000、つまり 10210^2≦N{}\leqq N<103{}< 10^3 です。一般に、NN が nn 桁の正の整数であることは

10n−1\displaystyle 10^{n-1}≦N\displaystyle {}\leqq N<10n\displaystyle {}< 10^n

と同じです。常用対数は右上がりの関数(第5章 公式3)なので、各辺の常用対数をとっても不等号の向きは変わらず、nn−1{}- 1≦log⁡10N{}\leqq \log_{10} N<n{}< n となります。桁数は、常用対数の整数部分に 11 を足した数です。

いよいよ 2502^{50} です。

log⁡10250\displaystyle \log_{10} 2^{50}=50log⁡102\displaystyle {}= 50\log_{10} 2=50×0.3010\displaystyle {}= 50 \times 0.3010=15.05\displaystyle {}= 15.05

1515≦15.05{}\leqq 15.05<16{}< 16 なので 101510^{15}≦250{}\leqq 2^{50}<1016{}< 10^{16} となり、2502^{50} は 16 桁の数です。実際、2502^{50}=1125899906842624{}= 1125899906842624 で、数えると 16 桁あります。

公式2:桁数

正の整数 NN について

N が n 桁\displaystyle N \text{ が } n \text{ 桁}  ⟺  10n−1\displaystyle {}\iff 10^{n-1}≦N\displaystyle {}\leqq N<10n\displaystyle {}< 10^n  ⟺  n\displaystyle {}\iff n−1\displaystyle {}- 1≦log⁡10N\displaystyle {}\leqq \log_{10} N<n\displaystyle {}< n

log⁡10N\log_{10} N の整数部分に 11 を足したものが、NN の桁数である。

整数部分が 1515 なのに答えが 16 桁になるのは、10010^0=1{}= 1 が 1 桁、10110^1=10{}= 10 が 2 桁……と、101510^{15} の時点ですでに 16 桁あるからです。

買い物で「1 万円台のイヤホン」と言えば、1000010000 円以上 2000020000 円未満のことです。桁数だけに注目するなら、もっと粗く「10410^4 円以上 10510^5 円未満=5 桁の値段」と区切ることもできます。常用対数の整数部分は、この「何桁台か」の区切りを一発で教えてくれる値札のようなものです。

正の整数の桁数は、常用対数の整数部分に 11 を足せば求まるということです。

例題2:桁数

log⁡102\log_{10} 2=0.3010{}= 0.3010,log⁡103\log_{10} 3=0.4771{}= 0.4771 とします。

(1) 3403^{40}

(2) 121012^{10}

上の各数は何桁の数かを求めなさい。


【解答】

(1) log⁡10340\log_{10} 3^{40}=40×0.4771{}= 40 \times 0.4771=19.084{}= 19.084

1919≦19.084{}\leqq 19.084<20{}< 20 より 101910^{19}≦340{}\leqq 3^{40}<1020{}< 10^{20} なので 20 桁‾\underline{20 \text{ 桁}}

(2) log⁡101210\log_{10} 12^{10}=10log⁡1012{}= 10\log_{10} 12=10×1.0791{}= 10 \times 1.0791=10.791{}= 10.791(log⁡1012\log_{10} 12 は例題1(1))

1010≦10.791{}\leqq 10.791<11{}< 11 より 101010^{10}≦1210{}\leqq 12^{10}<1011{}< 10^{11} なので 11 桁‾\underline{11 \text{ 桁}}

小数首位——負の整数部分を見る

今度は 11 より小さい数です。(12)20\left(\dfrac{1}{2}\right)^{20} を小数で書くと、小数点のあとに 00 がいくつも続きます。小数第何位に、初めて 00 でない数字が現れるでしょうか。この位を小数首位と呼ぶことがあります。

0.003‾0.00\underline{3} のように小数第 3 位に初めて 00 でない数字が現れる数は、0.0010.001≦N{}\leqq N<0.01{}< 0.01、つまり 10−310^{-3}≦N{}\leqq N<10−2{}< 10^{-2} を満たします。一般に、小数第 nn 位に初めて 00 でない数字が現れることは

10−n\displaystyle 10^{-n}≦N\displaystyle {}\leqq N<10−(n−1)\displaystyle {}< 10^{-(n-1)}

と同じです。(12)20\left(\dfrac{1}{2}\right)^{20} の常用対数は

log⁡10(12)20\displaystyle \log_{10} \left(\frac{1}{2}\right)^{20}=−20log⁡102\displaystyle {}= -20\log_{10} 2=−20×0.3010\displaystyle {}= -20 \times 0.3010=−6.02\displaystyle {}= -6.02

−7-7≦−6.02{}\leqq -6.02<−6{}< -6 なので 10−710^{-7}≦(12)20{}\leqq \left(\dfrac{1}{2}\right)^{20}<10−6{}< 10^{-6}。小数第 7 位に初めて 00 でない数字が現れます。実際、(12)20\left(\dfrac{1}{2}\right)^{20}=0.00000095367⋯{}= 0.00000095367\cdots です。

公式3:小数首位

00<N{}< N<1{}< 1 のとき、NN の小数第 nn 位に初めて 00 でない数字が現れることは、次のどちらとも同じである。

10−n\displaystyle 10^{-n}≦N\displaystyle {}\leqq N<10−(n−1)\displaystyle {}< 10^{-(n-1)}  ⟺  −n\displaystyle {}\iff -n≦log⁡10N\displaystyle {}\leqq \log_{10} N<−(n−1)\displaystyle {}< -(n - 1)

log⁡10N\log_{10} N の整数部分が −n-n なら、小数第 nn 位に初めて 00 でない数字が現れる。

よくある間違いは、−6.02-6.02 を見て「小数第 6 位」と答えることです。−6.02-6.02 は −6-6 より小さいので、−6-6 と −5-5 の間ではなく、−7-7 と −6-6 の間にあります。

公式1のエレベーターで言えば、(12)20\left(\dfrac{1}{2}\right)^{20} は −7-7 階、つまり地下 7 階にいます。地下 1 階が小数第 1 位(0.10.1 以上 11 未満)、地下 2 階が小数第 2 位……と対応させると、地下 7 階は小数第 7 位です。表示が −6.02-6.02 でも、床の位置(整数部分)は −7-7 だということを忘れなければ間違えません。

11 より小さい正の数では、常用対数の整数部分が −n-n のとき、小数第 nn 位に初めて 00 でない数字が現れるということです。

例題3:小数首位

log⁡102\log_{10} 2=0.3010{}= 0.3010,log⁡103\log_{10} 3=0.4771{}= 0.4771 とします。

(1) 0.3100.3^{10}

(2) 0.0650.06^{5}

上の各数を小数で表したとき、小数第何位に初めて 00 でない数字が現れるかを求めなさい。


【解答】

(1) log⁡100.3\log_{10} 0.3=log⁡103{}= \log_{10} 3−1{}- 1=−0.5229{}= -0.5229 なので

log⁡100.310\displaystyle \log_{10} 0.3^{10}=10×(−0.5229)\displaystyle {}= 10 \times (-0.5229)=−5.229\displaystyle {}= -5.229

−6-6≦−5.229{}\leqq -5.229<−5{}< -5 より 10−610^{-6}≦0.310{}\leqq 0.3^{10}<10−5{}< 10^{-5} なので 小数第 6 位‾\underline{\text{小数第 } 6 \text{ 位}}

(2) log⁡100.06\log_{10} 0.06=log⁡106{}= \log_{10} 6−2{}- 2=0.7781{}= 0.7781−2{}- 2=−1.2219{}= -1.2219 なので

log⁡100.065\displaystyle \log_{10} 0.06^{5}=5×(−1.2219)\displaystyle {}= 5 \times (-1.2219)=−6.1095\displaystyle {}= -6.1095

−7-7≦−6.1095{}\leqq -6.1095<−6{}< -6 より 小数第 7 位‾\underline{\text{小数第 } 7 \text{ 位}}

最高位の数字——小数部分を見る

桁数が分かったら、次は「いちばん上の位の数字は何か」です。これには小数部分を使います。

NN=a×10n{}= a \times 10^n(11≦a{}\leqq a<10{}< 10)と書いたとき、NN の最高位の数字は aa の整数部分です。たとえば aa=1.12⋯{}= 1.12\cdots なら 11,aa=3.65⋯{}= 3.65\cdots なら 33。最高位の数字が kk であることは kk≦a{}\leqq a<k{}< k+1{}+ 1 と同じで、各辺の常用対数をとると

log⁡10k\displaystyle \log_{10} k≦log⁡10a\displaystyle {}\leqq \log_{10} a<log⁡10(k+1)\displaystyle {}< \log_{10} (k + 1)

となります。log⁡10a\log_{10} a は log⁡10N\log_{10} N の小数部分でした。つまり、小数部分が log⁡101\log_{10} 1,log⁡102\log_{10} 2,……,log⁡1010\log_{10} 10 の目盛りのどの区間に入るかで、最高位の数字が決まります。

2502^{50} なら、log⁡10250\log_{10} 2^{50}=15.05{}= 15.05 の小数部分は 0.050.05 です。

log⁡101\displaystyle \log_{10} 1=0\displaystyle {}= 0≦0.05\displaystyle {}\leqq 0.05<0.3010\displaystyle {}< 0.3010=log⁡102\displaystyle {}= \log_{10} 2

なので 11≦a{}\leqq a<2{}< 2、最高位の数字は 11 です。2502^{50}=1125899906842624{}= 1125899906842624 の先頭は、たしかに 11 になっています。

1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 0.3010 0.4771 0.6020 0.6990 0.7781 0.8451 0.9030 0.9542 1 α 250:小数部分 0.05 → 最高位 1 620:小数部分 0.562 → 最高位 3 区間の数字=最高位の数字(区間の境目は log₁₀k)
公式4:最高位の数字

正の数 NN の常用対数の小数部分を α\alpha(00≦α{}\leqq \alpha<1{}< 1)とする。kk=1,{}= 1, 2,\ 2, …,\ \ldots, 9\ 9 について

N の最高位の数字が k\displaystyle N \text{ の最高位の数字が } k  ⟺  log⁡10k\displaystyle {}\iff \log_{10} k≦α\displaystyle {}\leqq \alpha<log⁡10(k+1)\displaystyle {}< \log_{10} (k + 1)

00<N{}< N<1{}< 1 のときは、小数で初めて現れる 00 でない数字が kk になる(α\alpha は log⁡10N\log_{10} N から整数部分を引いた、00 以上の値)。

目盛り log⁡101,\log_{10} 1, log⁡102,\ \log_{10} 2, …,\ \ldots, log⁡1010\ \log_{10} 10 は等間隔ではありません。図のように、11 の区間(幅 0.30100.3010)がいちばん広く、99 の区間(幅 11−0.9542{}- 0.9542=0.0458{}= 0.0458)がいちばん狭くなっています。

本棚に、幅がばらばらの仕切りが 9 つあるところを想像してください。左端の「1」の仕切りは広く、右へ行くほど細くなっています。常用対数の小数部分は「棚の左端から何 cm のところに本を置くか」で、置いた位置がどの仕切りの中に入ったかを読めば、最高位の数字が分かります。仕切りの位置(log⁡10k\log_{10} k の値)さえ覚えておけば、中身を開かなくても分類できるわけです。

最高位の数字は、常用対数の小数部分が log⁡10k\log_{10} k≦α{}\leqq \alpha<log⁡10(k+1){}< \log_{10} (k + 1) のどの区間に入るかで決まるということです。

例題4:最高位の数字

log⁡102\log_{10} 2=0.3010{}= 0.3010,log⁡103\log_{10} 3=0.4771{}= 0.4771 とします。

(1) 6206^{20} は何桁の数か、また、その最高位の数字を求めなさい。

(2) (12)20\left(\dfrac{1}{2}\right)^{20} を小数で表したとき、初めて現れる 00 でない数字を求めなさい。


【解答】

(1) log⁡10620\log_{10} 6^{20}=20×0.7781{}= 20 \times 0.7781=15.562{}= 15.562

整数部分が 1515 なので 16 桁‾\underline{16 \text{ 桁}}。小数部分 0.5620.562 は

log⁡103\displaystyle \log_{10} 3=0.4771\displaystyle {}= 0.4771≦0.562\displaystyle {}\leqq 0.562<0.6020\displaystyle {}< 0.6020=log⁡104\displaystyle {}= \log_{10} 4

なので、最高位の数字は 3‾\underline{3} です(実際 6206^{20}=3656158440062976{}= 3656158440062976)。

(2) log⁡10(12)20\log_{10} \left(\dfrac{1}{2}\right)^{20}=−6.02{}= -6.02=−7{}= -7+0.98{}+ 0.98

小数部分は 0.980.98 で、log⁡109\log_{10} 9=0.9542{}= 0.9542≦0.98{}\leqq 0.98<1{}< 1 なので、初めて現れる 00 でない数字は 9‾\underline{9} です(0.00000095367⋯0.00000095367\cdots)。

(2) で −6.02-6.02 の「0.020.02」を小数部分と読むと、11 の区間に入って間違えます。負の数は、必ず 00 以上の小数部分が残るように分けます。

常用対数を使う不等式——「初めて超える」と桁数の条件

「毎年 1.21.2 倍に増えるものが、初めて 1010 倍を超えるのは何年後か」という問いは、1.2n1.2^n>10{}> 10 を満たす最小の自然数 nn を求める問題です。両辺の常用対数をとると(両辺は正で、底 1010>1{}> 1 なので向きはそのまま)

nlog⁡101.2\displaystyle n\log_{10} 1.2>1\displaystyle {}> 1

log⁡101.2\log_{10} 1.2=log⁡101210{}= \log_{10} \dfrac{12}{10}=1.0791{}= 1.0791−1{}- 1=0.0791{}= 0.0791 は正なので、両辺を割って nn>10.0791{}> \dfrac{1}{0.0791}=12.6⋯{}= 12.6\cdots。最小の自然数は nn=13{}= 13 です。

割る数 log⁡100.9\log_{10} 0.9=−0.0458{}= -0.0458 のように負の数で割るときは、不等号の向きが逆になります。第6章 例題2 と同じく、式の見た目ではなく値の正負を確かめてから割りましょう。

桁数から逆に nn の範囲を決める問題もあります。「3n3^n が 10 桁の数になる」なら、公式2から

9\displaystyle 9≦nlog⁡103\displaystyle {}\leqq n\log_{10} 3<10\displaystyle {}< 10

で、これを満たす自然数 nn を探します。

公式5:常用対数を使う不等式
  1. ana^n>M{}> M のような不等式は、両辺の常用対数をとって nlog⁡10an\log_{10} a>log⁡10M{}> \log_{10} M とし、log⁡10a\log_{10} a で割る(log⁡10a\log_{10} a<0{}< 0 なら不等号の向きが逆)。条件を満たす最小の自然数を答える
  2. 「ana^n が mm 桁」は mm−1{}- 1≦nlog⁡10a{}\leqq n\log_{10} a<m{}< m、「小数第 mm 位に初めて 00 でない数字」は −m-m≦nlog⁡10a{}\leqq n\log_{10} a<−(m−1){}< -(m - 1) と書きかえて、nn の範囲を求める

マラソンのコースには 1 km ごとに距離の標識が立っています。「スタートから 12.612.6 km の地点を初めて越えるのは、何本目の標識か」と聞かれたら、12.612.6 本目という標識は無いので、1313 本目です。nn>12.6⋯{}> 12.6\cdots から最小の自然数 1313 を選ぶのは、この数え方と同じです。

ana^n についての不等式は、両辺の常用対数をとって log⁡10a\log_{10} a の正負に注意しながら割り、自然数 nn の範囲を読み取ればよいということです。

例題5:常用対数を使う不等式

log⁡102\log_{10} 2=0.3010{}= 0.3010,log⁡103\log_{10} 3=0.4771{}= 0.4771 とします。

(1) ある量が 1 年ごとに 1.21.2 倍に増えるとき、初めてもとの量の 1010 倍を超えるのは何年後かを求めなさい。

(2) 3n3^n が 10 桁の数となるような自然数 nn をすべて求めなさい。


【解答】

(1) nn 年後の量はもとの 1.2n1.2^n 倍なので、1.2n1.2^n>10{}> 10 を満たす最小の自然数 nn を求めます。両辺の常用対数をとって

nlog⁡101.2\displaystyle n\log_{10} 1.2>1,\displaystyle {}> 1,log⁡101.2\displaystyle \log_{10} 1.2=2log⁡102\displaystyle {}= 2\log_{10} 2+log⁡103\displaystyle {}+ \log_{10} 3−1\displaystyle {}- 1=0.0791\displaystyle {}= 0.0791

0.07910.0791>0{}> 0 なので nn>10.0791{}> \dfrac{1}{0.0791}=12.64⋯{}= 12.64\cdots。最小の自然数は 1313 なので 13 年後‾\underline{13 \text{ 年後}}

(確かめ:1.2121.2^{12}=8.91⋯{}= 8.91\cdots,1.2131.2^{13}=10.69⋯{}= 10.69\cdots)

(2) 10910^9≦3n{}\leqq 3^n<1010{}< 10^{10} なので、常用対数をとって

9\displaystyle 9≦0.4771n\displaystyle {}\leqq 0.4771n<10,\displaystyle {}< 10,18.86⋯\displaystyle 18.86\cdots≦n\displaystyle {}\leqq n<20.96⋯\displaystyle {}< 20.96\cdotsn=19,‾\displaystyle \underline{\rule[-0.1944em]{0em}{0.8389em}n = 19,} 20‾\displaystyle \underline{\rule[-0.1944em]{0em}{0.8389em}\ 20}

(確かめ:3193^{19}=1162261467{}= 1162261467,3203^{20}=3486784401{}= 3486784401 はどちらも 10 桁)

この章のまとめ——整数部分は「位」、小数部分は「数字」

知りたいこと見るところと条件
正の整数 NN の桁数log⁡10N\log_{10} N の整数部分。n−1≦log⁡10N<nn - 1 \leqq \log_{10} N < n なら nn 桁
0<N<10 < N < 1 の小数首位log⁡10N\log_{10} N の整数部分(負)。−n≦log⁡10N<−(n−1)-n \leqq \log_{10} N < -(n - 1) なら小数第 nn 位
最高位の数字log⁡10N\log_{10} N の小数部分 α\alpha。log⁡10k≦α<log⁡10(k+1)\log_{10} k \leqq \alpha < \log_{10} (k + 1) なら kk
初めて超える nn両辺の常用対数。log⁡10a<0\log_{10} a < 0 で割るときは向きが逆

これで指数関数・対数関数の分野は終わりです。第1章で「電卓の ×a\times a ボタンを押す回数」として指数を広げ、第4章でその回数を逆に問う対数を作り、第5章・第6章でグラフと方程式・不等式を扱い、最後に底を 1010 にして大きな数の姿を読み取りました。数学IIIの微分では、底を 1010 ではなく ee=2.718⋯{}= 2.718\cdots という特別な数にした対数(自然対数)が主役になり、ここで学んだ対数の性質がそのまま道具として使われます。

基礎確認問題(全5問)

まずは公式をそのまま使う、ごく簡単な問題で確認しましょう。

問1

log⁡101000\log_{10} 1000 の値を求めなさい。

つまずいたときは:
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答え

3‾\underline{3}(10001000=103{}= 10^3)

自己採点:
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問2

log⁡100.01\log_{10} 0.01 の値を求めなさい。

つまずいたときは:
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答え

−2‾\underline{-2}(0.010.01=10−2{}= 10^{-2})

自己採点:
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問3

log⁡102\log_{10} 2=0.3010{}= 0.3010,log⁡103\log_{10} 3=0.4771{}= 0.4771 とします。log⁡106\log_{10} 6 の値を求めなさい。

つまずいたときは:
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答え

0.7781‾\underline{0.7781}(log⁡102\log_{10} 2+log⁡103{}+ \log_{10} 3)

自己採点:
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問4

log⁡102\log_{10} 2=0.3010{}= 0.3010 とします。2102^{10} は何桁の数かを求めなさい。

つまずいたときは:
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答え

4 桁‾\underline{4 \text{ 桁}}(log⁡10210\log_{10} 2^{10}=3.010{}= 3.010 で、整数部分 33 に 11 を足す。2102^{10}=1024{}= 1024)

自己採点:
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問5

正の数 xx について log⁡10x\log_{10} x=−2.4{}= -2.4 のとき、xx を小数で表すと、小数第何位に初めて 00 でない数字が現れるかを求めなさい。

つまずいたときは:
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答え

小数第 3 位‾\underline{\text{小数第 } 3 \text{ 位}}(−3-3≦−2.4{}\leqq -2.4<−2{}< -2 より 10−310^{-3}≦x{}\leqq x<10−2{}< 10^{-2})

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実践問題(全20問)

難易度マークは ★=基礎、★★=標準、★★★=入試レベルです。★から順に取り組みましょう。

問1 ★

log⁡102\log_{10} 2=0.3010{}= 0.3010,log⁡103\log_{10} 3=0.4771{}= 0.4771 とします。

(1) log⁡1018\log_{10} 18

(2) log⁡101.5\log_{10} 1.5

(3) log⁡100.25\log_{10} 0.25

(4) log⁡1045\log_{10} 45

上の各値を求めなさい。

つまずいたときは:
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答え

(1) 1.25521.2552 (2) 0.17610.1761 (3) −0.6020-0.6020 (4) 1.65321.6532

解説

22 と 33 と 1010 の積・商に分けて、第4章の積・商・累乗の公式を使います。

(1) 1818=2×32{}= 2 \times 3^2 なので log⁡1018\log_{10} 18=0.3010{}= 0.3010+2×0.4771{}+ 2 \times 0.4771=1.2552‾{}= \underline{1.2552}

(2) 1.51.5=32{}= \dfrac{3}{2} なので log⁡101.5\log_{10} 1.5=0.4771{}= 0.4771−0.3010{}- 0.3010=0.1761‾{}= \underline{0.1761}

(3) 0.250.25=14{}= \dfrac{1}{4}=2−2{}= 2^{-2} なので log⁡100.25\log_{10} 0.25=−2×0.3010{}= -2 \times 0.3010=−0.6020‾{}= \underline{-0.6020}

(4) 4545=902{}= \dfrac{90}{2}=32×102{}= \dfrac{3^2 \times 10}{2} なので

log⁡1045\displaystyle \log_{10} 45=2×0.4771\displaystyle {}= 2 \times 0.4771+1\displaystyle {}+ 1−0.3010\displaystyle {}- 0.3010=1.6532‾\displaystyle {}= \underline{1.6532}

55 を含む数は、55=102{}= \dfrac{10}{2} として 1010 と 22 に分けます。

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問2 ★

log⁡102\log_{10} 2=0.3010{}= 0.3010,log⁡103\log_{10} 3=0.4771{}= 0.4771 とします。

(1) 2302^{30}

(2) 3203^{20}

上の各数は何桁の数かを求めなさい。

つまずいたときは:
答えを見る
答え

(1) 1010 桁 (2) 1010 桁

解説

常用対数の整数部分に 11 を足します。

(1) log⁡10230\log_{10} 2^{30}=30×0.3010{}= 30 \times 0.3010=9.03{}= 9.03。99≦9.03{}\leqq 9.03<10{}< 10 より 10910^9≦230{}\leqq 2^{30}<1010{}< 10^{10} なので 10 桁‾\underline{10 \text{ 桁}}

(2) log⁡10320\log_{10} 3^{20}=20×0.4771{}= 20 \times 0.4771=9.542{}= 9.542。99≦9.542{}\leqq 9.542<10{}< 10 なので 10 桁‾\underline{10 \text{ 桁}}

実際、2302^{30}=1073741824{}= 1073741824,3203^{20}=3486784401{}= 3486784401 で、どちらも 10 桁です。

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問3 ★

log⁡102\log_{10} 2=0.3010{}= 0.3010,log⁡103\log_{10} 3=0.4771{}= 0.4771 とします。

(1) 6156^{15}

(2) 152015^{20}

上の各数は何桁の数かを求めなさい。

つまずいたときは:
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答え

(1) 1212 桁 (2) 2424 桁

解説

(1) log⁡106\log_{10} 6=0.3010{}= 0.3010+0.4771{}+ 0.4771=0.7781{}= 0.7781 なので

log⁡10615\displaystyle \log_{10} 6^{15}=15×0.7781\displaystyle {}= 15 \times 0.7781=11.6715\displaystyle {}= 11.6715

1111≦11.6715{}\leqq 11.6715<12{}< 12 なので 12 桁‾\underline{12 \text{ 桁}}

(2) 1515=3×102{}= \dfrac{3 \times 10}{2} なので log⁡1015\log_{10} 15=0.4771{}= 0.4771+1{}+ 1−0.3010{}- 0.3010=1.1761{}= 1.1761。

log⁡101520\displaystyle \log_{10} 15^{20}=20×1.1761\displaystyle {}= 20 \times 1.1761=23.522\displaystyle {}= 23.522

2323≦23.522{}\leqq 23.522<24{}< 24 なので 24 桁‾\underline{24 \text{ 桁}}

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問4 ★

log⁡102\log_{10} 2=0.3010{}= 0.3010,log⁡103\log_{10} 3=0.4771{}= 0.4771 とします。

(1) (12)30\left(\dfrac{1}{2}\right)^{30}

(2) (23)10\left(\dfrac{2}{3}\right)^{10}

上の各数を小数で表したとき、小数第何位に初めて 00 でない数字が現れるかを求めなさい。

つまずいたときは:
答えを見る
答え

(1) 小数第 1010 位 (2) 小数第 22 位

解説

常用対数の整数部分が −n-n なら小数第 nn 位です。

(1) log⁡10(12)30\log_{10} \left(\dfrac{1}{2}\right)^{30}=−30×0.3010{}= -30 \times 0.3010=−9.03{}= -9.03。−10-10≦−9.03{}\leqq -9.03<−9{}< -9 より 10−1010^{-10}≦(12)30{}\leqq \left(\dfrac{1}{2}\right)^{30}<10−9{}< 10^{-9} なので 小数第 10 位‾\underline{\text{小数第 } 10 \text{ 位}}

(2) log⁡1023\log_{10} \dfrac{2}{3}=0.3010{}= 0.3010−0.4771{}- 0.4771=−0.1761{}= -0.1761 なので

log⁡10(23)10\displaystyle \log_{10} \left(\frac{2}{3}\right)^{10}=−1.761\displaystyle {}= -1.761

−2-2≦−1.761{}\leqq -1.761<−1{}< -1 なので 小数第 2 位‾\underline{\text{小数第 } 2 \text{ 位}}

(1) を「−9.03-9.03 だから小数第 9 位」とするのはよくある間違いです。−9.03-9.03 は −9-9 より小さい数です。

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問5 ★

log⁡102\log_{10} 2=0.3010{}= 0.3010,log⁡103\log_{10} 3=0.4771{}= 0.4771 とします。

(1) 2302^{30}

(2) 3203^{20}

上の各数の最高位の数字を求めなさい。

つまずいたときは:
答えを見る
答え

(1) 11 (2) 33

解説

常用対数の小数部分が、log⁡10k\log_{10} k の目盛りのどの区間に入るかを見ます。

(1) log⁡10230\log_{10} 2^{30}=9.03{}= 9.03 の小数部分は 0.030.03。00≦0.03{}\leqq 0.03<0.3010{}< 0.3010=log⁡102{}= \log_{10} 2 なので 1‾\underline{1}

(2) log⁡10320\log_{10} 3^{20}=9.542{}= 9.542 の小数部分は 0.5420.542。

log⁡103\displaystyle \log_{10} 3=0.4771\displaystyle {}= 0.4771≦0.542\displaystyle {}\leqq 0.542<0.6020\displaystyle {}< 0.6020=log⁡104\displaystyle {}= \log_{10} 4

なので 3‾\underline{3}

j02 の実際の値 2302^{30}=1073741824{}= 1073741824,3203^{20}=3486784401{}= 3486784401 と合っています。

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問6 ★

log⁡10x\log_{10} x の整数部分が 33 となる正の整数 xx の個数を求めなさい。

つまずいたときは:
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答え

90009000 個

解説

log⁡10x\log_{10} x の整数部分が 33 ということは

3\displaystyle 3≦log⁡10x\displaystyle {}\leqq \log_{10} x<4,\displaystyle {}< 4,103\displaystyle 10^3≦x\displaystyle {}\leqq x<104\displaystyle {}< 10^4

つまり xx は 10001000 以上 99999999 以下の整数(4 桁の整数)です。個数は 99999999−1000{}- 1000+1{}+ 1=9000 個‾{}= \underline{9000 \text{ 個}}

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問7 ★

log⁡102\log_{10} 2=0.3010{}= 0.3010 とします。不等式 2n2^n>106{}> 10^6 を満たす最小の自然数 nn を求めなさい。

つまずいたときは:
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答え

nn=20{}= 20

解説

両辺は正なので常用対数をとれます。底 1010>1{}> 1 なので向きはそのままです。

nlog⁡102\displaystyle n\log_{10} 2>6,\displaystyle {}> 6,0.3010n\displaystyle 0.3010n>6,\displaystyle {}> 6,n\displaystyle n>60.3010\displaystyle {}> \frac{6}{0.3010}=19.93⋯\displaystyle {}= 19.93\cdots

最小の自然数は n=20‾\underline{n = 20}

確かめると、2192^{19}=524288{}= 524288<106{}< 10^6,2202^{20}=1048576{}= 1048576>106{}> 10^6 です。

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問8 ★

log⁡103\log_{10} 3=0.4771{}= 0.4771 とします。1 枚通るごとに光の強さが 10%10\% 減るフィルターがあります。このフィルターを何枚重ねると、光の強さが初めてもとの 110\dfrac{1}{10} より小さくなるかを求めなさい。

つまずいたときは:
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答え

2222 枚

解説

nn 枚通ると光の強さはもとの 0.9n0.9^n 倍なので、0.9n0.9^n<0.1{}< 0.1 を満たす最小の自然数 nn を求めます。両辺の常用対数をとって

nlog⁡100.9\displaystyle n\log_{10} 0.9<−1\displaystyle {}< -1

log⁡100.9\log_{10} 0.9=log⁡10910{}= \log_{10} \dfrac{9}{10}=2×0.4771{}= 2 \times 0.4771−1{}- 1=−0.0458{}= -0.0458 は負なので、割ると不等号の向きが逆になります。

−0.0458n\displaystyle -0.0458n<−1,\displaystyle {}< -1,n\displaystyle n>10.0458\displaystyle {}> \frac{1}{0.0458}=21.8⋯\displaystyle {}= 21.8\cdots

最小の自然数は 2222 なので 22 枚‾\underline{22 \text{ 枚}}

(確かめ:0.9210.9^{21}=0.109⋯{}= 0.109\cdots,0.9220.9^{22}=0.098⋯{}= 0.098\cdots)

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問9 ★★

log⁡102\log_{10} 2=0.3010{}= 0.3010,log⁡103\log_{10} 3=0.4771{}= 0.4771 とします。5305^{30} は何桁の数か、また、その最高位の数字を求めなさい。

つまずいたときは:
答えを見る
答え

2121 桁,最高位の数字は 99

解説

log⁡105\log_{10} 5=1{}= 1−log⁡102{}- \log_{10} 2=0.6990{}= 0.6990 なので

log⁡10530\displaystyle \log_{10} 5^{30}=30×0.6990\displaystyle {}= 30 \times 0.6990=20.97\displaystyle {}= 20.97

整数部分が 2020 なので 21 桁‾\underline{21 \text{ 桁}}。

小数部分は 0.970.97。log⁡109\log_{10} 9=2×0.4771{}= 2 \times 0.4771=0.9542{}= 0.9542 で、0.95420.9542≦0.97{}\leqq 0.97<1{}< 1 なので、最高位の数字は 9‾\underline{9}

実際、5305^{30}=931322574615478515625{}= 931322574615478515625 です。

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問10 ★★

log⁡102\log_{10} 2=0.3010{}= 0.3010,log⁡103\log_{10} 3=0.4771{}= 0.4771 とします。182018^{20} は何桁の数か、また、その最高位の数字を求めなさい。

つまずいたときは:
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答え

2626 桁,最高位の数字は 11

解説

log⁡1018\log_{10} 18=0.3010{}= 0.3010+2×0.4771{}+ 2 \times 0.4771=1.2552{}= 1.2552 なので

log⁡101820\displaystyle \log_{10} 18^{20}=20×1.2552\displaystyle {}= 20 \times 1.2552=25.104\displaystyle {}= 25.104

整数部分が 2525 なので 26 桁‾\underline{26 \text{ 桁}}。小数部分 0.1040.104 は 00≦0.104{}\leqq 0.104<0.3010{}< 0.3010=log⁡102{}= \log_{10} 2 なので、最高位の数字は 1‾\underline{1}

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問11 ★★

log⁡102\log_{10} 2=0.3010{}= 0.3010 とします。2n2^n が 15 桁の数となるような自然数 nn をすべて求めなさい。

つまずいたときは:
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答え

nn=47,{}= 47, 48,\ 48, 49\ 49

解説

2n2^n が 15 桁   ⟺  1014\iff 10^{14}≦2n{}\leqq 2^n<1015{}< 10^{15} です。常用対数をとって

14\displaystyle 14≦0.3010n\displaystyle {}\leqq 0.3010n<15\displaystyle {}< 15

0.30100.3010>0{}> 0 で割ると

46.51⋯\displaystyle 46.51\cdots≦n\displaystyle {}\leqq n<49.83⋯\displaystyle {}< 49.83\cdots

これを満たす自然数は n=47,‾\underline{\rule[-0.1944em]{0em}{0.8389em}n = 47,} 48,‾\underline{\rule[-0.1944em]{0em}{0.8389em}\ 48,} 49‾\underline{\rule[-0.1944em]{0em}{0.8389em}\ 49}

(確かめ:2462^{46}=70368744177664{}= 70368744177664 は 14 桁、2502^{50}=1125899906842624{}= 1125899906842624 は 16 桁)

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問12 ★★

log⁡102\log_{10} 2=0.3010{}= 0.3010,log⁡103\log_{10} 3=0.4771{}= 0.4771 とします。0.3200.3^{20} を小数で表したとき、小数第何位に初めて 00 でない数字が現れるか、また、その数字を求めなさい。

つまずいたときは:
答えを見る
答え

小数第 1111 位,その数字は 33

解説

log⁡100.3\log_{10} 0.3=0.4771{}= 0.4771−1{}- 1=−0.5229{}= -0.5229 なので

log⁡100.320\displaystyle \log_{10} 0.3^{20}=20×(−0.5229)\displaystyle {}= 20 \times (-0.5229)=−10.458\displaystyle {}= -10.458=−11\displaystyle {}= -11+0.542\displaystyle {}+ 0.542

整数部分が −11-11 なので 小数第 11 位‾\underline{\text{小数第 } 11 \text{ 位}}。

小数部分 0.5420.542 は log⁡103\log_{10} 3=0.4771{}= 0.4771≦0.542{}\leqq 0.542<0.6020{}< 0.6020=log⁡104{}= \log_{10} 4 なので、その数字は 3‾\underline{3}

実際、0.3200.3^{20}=0.00000000003486⋯{}= 0.00000000003486\cdots です。小数部分を「−0.458-0.458」と読まないように、00 以上になるよう −11-11+0.542{}+ 0.542 と分けます。

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問13 ★★

log⁡102\log_{10} 2=0.3010{}= 0.3010,log⁡103\log_{10} 3=0.4771{}= 0.4771 とします。3 つの数 2302^{30},3193^{19},5135^{13} の大小を不等号で表しなさい。

つまずいたときは:
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答え

2302^{30}<319{}< 3^{19}<513{}< 5^{13}

解説

底 1010>1{}> 1 の常用対数は右上がりなので、常用対数の大小がそのまま数の大小になります。

log⁡10230\displaystyle \log_{10} 2^{30}=30×0.3010\displaystyle {}= 30 \times 0.3010=9.03\displaystyle {}= 9.03 log⁡10319\displaystyle \log_{10} 3^{19}=19×0.4771\displaystyle {}= 19 \times 0.4771=9.0649\displaystyle {}= 9.0649 log⁡10513\displaystyle \log_{10} 5^{13}=13×(1−0.3010)\displaystyle {}= 13 \times (1 - 0.3010)=13×0.6990\displaystyle {}= 13 \times 0.6990=9.087\displaystyle {}= 9.087

9.039.03<9.0649{}< 9.0649<9.087{}< 9.087 なので 230<319<513‾\underline{2^{30} < 3^{19} < 5^{13}}

3 つとも 10 桁の数で、最高位もすべて 11 です(10737418241073741824,11622614671162261467,12207031251220703125)。桁数や最高位だけでは比べられないとき、常用対数の値そのものを比べます。

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問14 ★★

log⁡102\log_{10} 2=0.3010{}= 0.3010,log⁡103\log_{10} 3=0.4771{}= 0.4771 とします。ある量が 1 年ごとに 8%8\% ずつ増えるとき、初めてもとの量の 33 倍を超えるのは何年後かを求めなさい。

つまずいたときは:
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答え

1515 年後

解説

nn 年後の量はもとの 1.08n1.08^n 倍なので、1.08n1.08^n>3{}> 3 を満たす最小の自然数 nn を求めます。

1.081.08=108100{}= \dfrac{108}{100}=22×33102{}= \dfrac{2^2 \times 3^3}{10^2} なので

log⁡101.08\displaystyle \log_{10} 1.08=2×0.3010\displaystyle {}= 2 \times 0.3010+3×0.4771\displaystyle {}+ 3 \times 0.4771−2\displaystyle {}- 2=0.0333\displaystyle {}= 0.0333

両辺の常用対数をとって、0.03330.0333>0{}> 0 で割ると

0.0333n\displaystyle 0.0333n>0.4771,\displaystyle {}> 0.4771,n\displaystyle n>0.47710.0333\displaystyle {}> \frac{0.4771}{0.0333}=14.3⋯\displaystyle {}= 14.3\cdots

最小の自然数は 1515 なので 15 年後‾\underline{15 \text{ 年後}}

(確かめ:1.08141.08^{14}=2.93⋯{}= 2.93\cdots,1.08151.08^{15}=3.17⋯{}= 3.17\cdots)

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問15 ★★

log⁡102\log_{10} 2=0.3010{}= 0.3010 とします。0.2n0.2^n を小数で表したとき、小数第 10 位に初めて 00 でない数字が現れるような自然数 nn をすべて求めなさい。

つまずいたときは:
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答え

nn=13,{}= 13, 14\ 14

解説

小数第 10 位に初めて 00 でない数字が現れる   ⟺  10−10\iff 10^{-10}≦0.2n{}\leqq 0.2^n<10−9{}< 10^{-9} です。

log⁡100.2\log_{10} 0.2=0.3010{}= 0.3010−1{}- 1=−0.6990{}= -0.6990 なので、常用対数をとって

−10\displaystyle -10≦−0.6990n\displaystyle {}\leqq -0.6990n<−9\displaystyle {}< -9

各辺を −0.6990-0.6990(負)で割ると不等号の向きが逆になり

90.6990\displaystyle \frac{9}{0.6990}<n\displaystyle {}< n≦100.6990,\displaystyle {}\leqq \frac{10}{0.6990},12.87⋯\displaystyle 12.87\cdots<n\displaystyle {}< n≦14.30⋯\displaystyle {}\leqq 14.30\cdots n=13,‾\displaystyle \underline{\rule[-0.1944em]{0em}{0.8389em}n = 13,} 14‾\displaystyle \underline{\rule[-0.1944em]{0em}{0.8389em}\ 14}

(確かめ:0.2130.2^{13}=0.0000000008192{}= 0.0000000008192,0.2140.2^{14}=0.00000000016384{}= 0.00000000016384)

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問16 ★★

log⁡102\log_{10} 2=0.3010{}= 0.3010,log⁡103\log_{10} 3=0.4771{}= 0.4771,log⁡107\log_{10} 7=0.8451{}= 0.8451 とします。(32)50\left(\dfrac{3}{2}\right)^{50} の整数部分は何桁か、また、その最高位の数字を求めなさい。

つまずいたときは:
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答え

99 桁,最高位の数字は 66

解説

log⁡1032\log_{10} \dfrac{3}{2}=0.4771{}= 0.4771−0.3010{}- 0.3010=0.1761{}= 0.1761 なので

log⁡10(32)50\displaystyle \log_{10} \left(\frac{3}{2}\right)^{50}=50×0.1761\displaystyle {}= 50 \times 0.1761=8.805\displaystyle {}= 8.805

88≦8.805{}\leqq 8.805<9{}< 9 より 10810^8≦(32)50{}\leqq \left(\dfrac{3}{2}\right)^{50}<109{}< 10^9 なので、整数部分は 9 桁‾\underline{9 \text{ 桁}}。

小数部分 0.8050.805 は、log⁡106\log_{10} 6=0.7781{}= 0.7781 と log⁡107\log_{10} 7=0.8451{}= 0.8451 の間にあります。

log⁡106\displaystyle \log_{10} 6≦0.805\displaystyle {}\leqq 0.805<log⁡107\displaystyle {}< \log_{10} 7

なので、最高位の数字は 6‾\underline{6}

log⁡108\log_{10} 8=0.9030{}= 0.9030 しか分からないと、「66 か 77」までしか決まりません。log⁡107\log_{10} 7 が与えられているのはそのためです。(実際 (32)50\left(\dfrac{3}{2}\right)^{50}=637621500.2⋯{}= 637621500.2\cdots)

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問17 ★★★

log⁡102\log_{10} 2=0.3010{}= 0.3010 とします。自然数 nn について 4n4^n が 20 桁の数であるとき、nn の値をすべて求め、それぞれのときの 8n8^n の桁数を求めなさい。

つまずいたときは:
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答え

nn=32{}= 32 のとき 8n8^n は 2929 桁,nn=33{}= 33 のとき 8n8^n は 3030 桁

解説

log⁡104\log_{10} 4=0.6020{}= 0.6020 なので、4n4^n が 20 桁であることは

19\displaystyle 19≦0.6020n\displaystyle {}\leqq 0.6020n<20,\displaystyle {}< 20,31.56⋯\displaystyle 31.56\cdots≦n\displaystyle {}\leqq n<33.22⋯\displaystyle {}< 33.22\cdots

よって nn=32,{}= 32, 33\ 33。

log⁡108\log_{10} 8=0.9030{}= 0.9030 なので

  • nn=32{}= 32 のとき:log⁡10832\log_{10} 8^{32}=32×0.9030{}= 32 \times 0.9030=28.896{}= 28.896 で 2929 桁
  • nn=33{}= 33 のとき:log⁡10833\log_{10} 8^{33}=33×0.9030{}= 33 \times 0.9030=29.799{}= 29.799 で 3030 桁
n=32 のとき 29 桁,‾\displaystyle \underline{\rule[-0.1944em]{0em}{0.8778em}n = 32 \text{ のとき } 29 \text{ 桁},}n=33 のとき 30 桁‾\displaystyle \underline{\rule[-0.1944em]{0em}{0.8778em}\quad n = 33 \text{ のとき } 30 \text{ 桁}}

4n4^n の桁数が同じでも、8n8^n=4n×2n{}= 4^n \times 2^n の桁数は nn によって変わります。nn の候補を 1 つずつ確かめるのが確実です。

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問18 ★★★

log⁡102\log_{10} 2=0.3010{}= 0.3010,log⁡103\log_{10} 3=0.4771{}= 0.4771 とします。2n2^n が 16 桁の数で、その最高位の数字が 44 であるような自然数 nn を求めなさい。

つまずいたときは:
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答え

nn=52{}= 52

解説

まず桁数から nn の候補を絞ります。

15\displaystyle 15≦0.3010n\displaystyle {}\leqq 0.3010n<16,\displaystyle {}< 16,49.83⋯\displaystyle 49.83\cdots≦n\displaystyle {}\leqq n<53.15⋯\displaystyle {}< 53.15\cdots

なので nn=50,{}= 50, 51,\ 51, 52,\ 52, 53\ 53。

最高位の数字が 44 であるのは、小数部分 α\alpha が log⁡104\log_{10} 4=0.6020{}= 0.6020≦α{}\leqq \alpha<0.6990{}< 0.6990=log⁡105{}= \log_{10} 5 を満たすときです。候補ごとに 0.3010n0.3010n を計算すると

nn0.3010n0.3010n小数部分
505015.05015.0500.0500.050
515115.35115.3510.3510.351
525215.65215.6520.6520.652
535315.95315.9530.9530.953

0.60200.6020≦α{}\leqq \alpha<0.6990{}< 0.6990 に入るのは nn=52{}= 52 だけなので n=52‾\underline{n = 52}

実際、2522^{52}=4503599627370496{}= 4503599627370496 です。

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問19 ★★★

log⁡102\log_{10} 2=0.3010{}= 0.3010,log⁡103\log_{10} 3=0.4771{}= 0.4771 とします。31003^{100} の桁数、最高位の数字、一の位の数字をそれぞれ求めなさい。

つまずいたときは:
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答え

4848 桁,最高位の数字は 55,一の位の数字は 11

解説

桁数と最高位 log⁡103100\log_{10} 3^{100}=100×0.4771{}= 100 \times 0.4771=47.71{}= 47.71。整数部分が 4747 なので 48 桁‾\underline{48 \text{ 桁}}。

小数部分 0.710.71 は、log⁡105\log_{10} 5=1{}= 1−0.3010{}- 0.3010=0.6990{}= 0.6990 と log⁡106\log_{10} 6=0.7781{}= 0.7781 の間にあるので、最高位の数字は 5‾\underline{5}

一の位 一の位は常用対数では分かりません。一の位だけを掛けていくと、313^1=3{}= 3,323^2=9{}= 9,333^3=27{}= 27,343^4=81{}= 81 で、一の位は 3,3, 9,\ 9, 7,\ 7, 1\ 1 の 4 つをくり返します。100100=4×25{}= 4 \times 25 なので、31003^{100} の一の位は 343^4 と同じ 1‾\underline{1}

常用対数が教えてくれるのは「上のほうの位」、一の位は「下のほうの位」で、別の道具が要ります。

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問20 ★★★

log⁡102\log_{10} 2 の近似値は使わず、2102^{10}=1024{}= 1024,2132^{13}=8192{}= 8192 であることだけを用います。

(1) 0.30.3<log⁡102{}< \log_{10} 2<413{}< \dfrac{4}{13} であることを示しなさい。

(2) (1) を用いて、21002^{100} は何桁の数かを求めなさい。

つまずいたときは:
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答え

(1) 解説の証明 (2) 3131 桁

解説

(1) 2102^{10}=1024{}= 1024>1000{}> 1000=103{}= 10^3 なので、両辺の常用対数をとると(底 1010>1{}> 1 で向きはそのまま)

10log⁡102\displaystyle 10\log_{10} 2>3,\displaystyle {}> 3,log⁡102\displaystyle \log_{10} 2>0.3\displaystyle {}> 0.3

2132^{13}=8192{}= 8192<10000{}< 10000=104{}= 10^4 なので、同じように

13log⁡102\displaystyle 13\log_{10} 2<4,\displaystyle {}< 4,log⁡102\displaystyle \log_{10} 2<413\displaystyle {}< \frac{4}{13}

よって 0.30.3<log⁡102{}< \log_{10} 2<413{}< \dfrac{4}{13} です。(証明終)

(2) (1) の各辺を 100100 倍すると

30\displaystyle 30<100log⁡102\displaystyle {}< 100\log_{10} 2<40013\displaystyle {}< \frac{400}{13}=30.76⋯\displaystyle {}= 30.76\cdots

log⁡102100\log_{10} 2^{100} は 3030 と 3131 の間にあるので、103010^{30}<2100{}< 2^{100}<1031{}< 10^{31} となり、31 桁‾\underline{31 \text{ 桁}}

413\dfrac{4}{13}=0.3076⋯{}= 0.3076\cdots は 0.30100.3010 よりだいぶ粗い値ですが、それでも 100100 倍して整数をまたがなければ桁数は決まります。逆に言えば、近似値を使った答えは「整数をまたがないか」を気にする必要があります(厳密定義の補足)。

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数学小話コーナー

ブリッグズの常用対数表と、計算尺の目盛り

第4章の小話で、ネイピアが 1614 年に対数を発表した話をしました。この発表に強く心を動かされたのが、ロンドンの数学教授ヘンリー・ブリッグズです。ブリッグズは 1615 年、はるばるスコットランドのネイピアを訪ね、「11 の対数を 00、1010 の対数を 11 にしたほうが使いやすい」と話し合ったと伝えられています(※会話の中身には諸説あり)。10 進法で書いた数と相性のよい、底 1010 の対数、つまり常用対数の出発点です。

ネイピアは 1617 年に亡くなり、仕事はブリッグズが引き継ぎました。1617 年に 11 から 10001000 までの常用対数表を、1624 年の『対数算術』では 11 から 2000020000 までと 9000090000 から 100000100000 までを、なんと小数第 14 位まで計算して出版しています。あいだの抜けていた部分は、1628 年にオランダのフラックが埋めました。電卓の無い時代に、この表が天文学者や航海士の掛け算を支えたのです。

対数表と並んで活躍したのが計算尺です。この章の図のように、ものさしに log⁡101,\log_{10} 1, log⁡102,\ \log_{10} 2, …\ \ldots の位置で 1,1, 2,\ 2, …\ \ldots の目盛りを打ちます。すると目盛り 22 までの長さは log⁡102\log_{10} 2、目盛り 33 までの長さは log⁡103\log_{10} 3 です。こういうものさしを 2 本用意し、片方の 11 をもう片方の 22 に合わせてすべらせると、長さが足し算されて log⁡102\log_{10} 2+log⁡103{}+ \log_{10} 3=log⁡106{}= \log_{10} 6、つまりもう片方のものさしの目盛り 66 の位置に答えが現れます。掛け算を「長さの足し算」に変える道具で、1620 年ごろにガンターが対数目盛りのものさしを、その少しあとにオートレッドが 2 本をすべらせる形を考えたとされます(※諸説あり)。

豆知識

昔の教科書では、常用対数の整数部分を指標、小数部分を仮数と呼んでいました。常用対数表に載っているのは仮数だけです。指標は桁数を見れば分かるので、1.001.00 から 9.999.99 までの表が 1 冊あれば、23402340 でも 0.02340.0234 でも同じ行(2.342.34 の行)を引けばよかったのです。

先頭に「1」が多いのはなぜ?——ベンフォードの法則

1881 年、天文学者のサイモン・ニューカムは、図書館の対数表の最初のほうのページ、つまり 11 で始まる数のページばかりが手あかで汚れていることに気づきました。世の中で計算に使われる数は、11 で始まるものが多いのではないか。1938 年には物理学者のフランク・ベンフォードが、川の流域面積や町の人口、物理定数など 2 万件あまりのデータを調べ、同じ傾向を確かめました。

ベンフォードの法則によると、最高位の数字が dd である割合は

log⁡10(1+1d)\displaystyle \log_{10} \left(1 + \frac{1}{d}\right)=log⁡10(d+1)\displaystyle {}= \log_{10} (d + 1)−log⁡10d\displaystyle {}- \log_{10} d

です。dd=1{}= 1 なら log⁡102\log_{10} 2=0.301{}= 0.301 で約 30%30\%、dd=9{}= 9 なら 11−log⁡109{}- \log_{10} 9=0.046{}= 0.046 で約 5%5\%。「どの数字も 19\dfrac{1}{9} ずつ」ではないのです。

この式、どこかで見覚えがありませんか。この章の図で、00 から 11 までを log⁡10k\log_{10} k の目盛りで仕切ったときの、各区間の幅そのものです。常用対数の小数部分が 00 から 11 までにまんべんなく散らばるようなデータなら、最高位の数字は区間の幅の割合で現れます。いちばん広い 11 の区間に入る数が最も多くなるわけです。

2n2^n の最高位を nn=1{}= 1 から順に並べると、2,2, 4,\ 4, 8,\ 8, 1,\ 1, 3,\ 3, 6,\ 6, 1,\ 1, 2,\ 2, 5,\ 5, 1,\ 1, …\ \ldots となります。nn=1{}= 1 から 100100 までの 100 個で数えると、11 で始まるものは 3030 個、99 で始まるものは 55 個で、法則の予想(約 3030 個と約 55 個)とよく合います。

豆知識

作り話の数字は、人が「ばらけるように」考えるので、ベンフォードの法則からずれやすいといわれます。この性質を利用して、会計データの不自然さを見つける手がかりにする方法が研究されています。ただし、電話番号や身長のように範囲が決まっている数には当てはまりません。

デシベル——10 倍を「10 足す」に変える単位

第5章の小話で、人の感覚は刺激の「差」ではなく「比」に反応する、というウェーバー・フェヒナーの法則を紹介し、デシベルの話を予告しました。

音の強さ(1 平方メートルあたりのエネルギー)は、人がやっと聞き取れる音から、そばで聞くジェット機の音まで、11 兆倍以上も開きがあります。これをそのまま数字で書くと桁が多すぎて扱いにくいので、基準の強さ I0I_0 に対して

L\displaystyle L=10log⁡10II0\displaystyle {}= 10\log_{10} \frac{I}{I_0}[dB]\displaystyle [\text{dB}]

と常用対数で表します。これがデシベルです。音の強さが 1010 倍になると LL は 1010 増え、100100 倍なら 2020 増えます。掛け算の世界を、足し算の目盛りに変えているわけです。

では、同じ音を出すスピーカーを 2 台にすると、何デシベル増えるでしょう。強さは 22 倍なので、増える量は 10log⁡10210\log_{10} 2=10×0.3010{}= 10 \times 0.3010≒3{}\fallingdotseq 3 デシベルです。2 台で「2 倍の 120 dB」にはならず、60 dB が 63 dB になる程度なのです。ふつうの会話が約 60 dB、電車の車内が約 80 dB と言われるので(※場所や測り方で幅があります)、80 dB は会話の 100100 倍の強さの音です。

名前の「ベル」は電話の発明で知られるグラハム・ベルにちなんだ単位で、その 110\dfrac{1}{10} を表す「デシ」を付けたのがデシベルです。

豆知識

水溶液の酸性・アルカリ性を表す pH も常用対数です。水素イオンの濃度を [H+][\mathrm{H}^+] とすると pH\mathrm{pH}=−log⁡10[H+]{}= -\log_{10} [\mathrm{H}^+]。中性の水が pH 7 で、pH が 11 小さくなると水素イオンの濃さは 1010 倍になります。レモン汁(pH 2 くらい ※目安)は、中性の水より水素イオンが約 10510^5 倍、つまり 10 万倍濃いことになります。

厳密定義(発展)

※ここは発展ページです。本文では「整数部分に 1 を足すと桁数」「小数部分で最高位の数字」を公式として使いました。ここでは、整数部分と小数部分を正確に定義し、正の数が a×10na \times 10^n の形にただ 1 通りに書けることから、これらの公式を証明します。最後に、log⁡102\log_{10} 2=0.3010{}= 0.3010 という近似値で桁数を決めてよいのはどんなときかを考えます。

定義1:整数部分と小数部分

実数 xx に対して、nn≦x{}\leqq x<n{}< n+1{}+ 1 を満たす整数 nn はただ 1 つ存在する。この nn を xx の整数部分といい、[x][x] で表す(ガウス記号)。また、xx−[x]{}- [x] を xx の小数部分という。小数部分はつねに 00≦x{}\leqq x−[x]{}- [x]<1{}< 1 を満たす。

たとえば [15.05][15.05]=15{}= 15,[−6.02][-6.02]=−7{}= -7 です。「nn がただ 1 つ存在する」ことは、整数が 11 刻みで数直線を区切っていること(実数の性質)として認めます。本文の「−6.02-6.02=−7{}= -7+0.98{}+ 0.98 と分ける」は、この定義にしたがった分け方です。

定理1:a×10na \times 10^n の形の存在と一意性

正の数 NN は

N\displaystyle N=a×10n\displaystyle {}= a \times 10^n(1≦a<10, n は整数)\displaystyle (1 \leqq a < 10,\ n \text{ は整数})

の形にただ 1 通りに表せる。このとき nn=[log⁡10N]{}= [\log_{10} N],log⁡10a\log_{10} a=log⁡10N{}= \log_{10} N−n{}- n(log⁡10N\log_{10} N の小数部分)である。

証明 (存在)nn=[log⁡10N]{}= [\log_{10} N],α\alpha=log⁡10N{}= \log_{10} N−n{}- n とおくと、定義1より 00≦α{}\leqq \alpha<1{}< 1。aa=10α{}= 10^{\alpha} とおくと、指数関数 10x10^x は単調に増加するので 10010^0≦10α{}\leqq 10^{\alpha}<101{}< 10^1、すなわち 11≦a{}\leqq a<10{}< 10。さらに

a×10n\displaystyle a \times 10^n=10α+n\displaystyle {}= 10^{\alpha + n}=10log⁡10N\displaystyle {}= 10^{\log_{10} N}=N\displaystyle {}= N

(一意性)NN=a×10n{}= a \times 10^n=b×10m{}= b \times 10^m(11≦a{}\leqq a<10{}< 10,11≦b{}\leqq b<10{}< 10,nn,mm は整数)とする。常用対数をとると log⁡10N\log_{10} N=n{}= n+log⁡10a{}+ \log_{10} a=m{}= m+log⁡10b{}+ \log_{10} b で、00≦log⁡10a{}\leqq \log_{10} a<1{}< 1,00≦log⁡10b{}\leqq \log_{10} b<1{}< 1 なので、nn も mm も「log⁡10N\log_{10} N 以下で差が 11 未満の整数」、つまり log⁡10N\log_{10} N の整数部分である。定義1の一意性から nn=m{}= m。すると aa=N10n{}= \dfrac{N}{10^n}=b{}= b である。(証明終)

理科で使う 6.02×10236.02 \times 10^{23} のような書き方(指数表記)が、どんな正の数にも 1 通りに決まるのは、この定理のおかげです。

正の整数 NN が「dd 桁である」とは、10 進法で書いたときの 00 でない最も上の位が 10d−110^{d-1} の位であること、すなわち 10d−110^{d-1}≦N{}\leqq N<10d{}< 10^d であることをいいます。

定理2:桁数・小数首位・最高位の数字
  1. 正の整数 NN の桁数は [log⁡10N][\log_{10} N]+1{}+ 1 である。
  2. 00<N{}< N<1{}< 1 で [log⁡10N][\log_{10} N]=−m{}= -m のとき、NN を小数で表すと、小数第 mm 位に初めて 00 でない数字が現れる。
  3. 正の数 NN の最高位の数字(00<N{}< N<1{}< 1 なら初めて現れる 00 でない数字)を kk とすると、log⁡10N\log_{10} N の小数部分 α\alpha について log⁡10k\log_{10} k≦α{}\leqq \alpha<log⁡10(k+1){}< \log_{10} (k + 1) である。

証明 定理1で NN=a×10n{}= a \times 10^n(11≦a{}\leqq a<10{}< 10,nn=[log⁡10N]{}= [\log_{10} N])と表す。

  1. NN が dd 桁   ⟺  10d−1\iff 10^{d-1}≦N{}\leqq N<10d{}< 10^d  ⟺  d{}\iff d−1{}- 1≦log⁡10N{}\leqq \log_{10} N<d{}< d(常用対数の単調性)  ⟺  [log⁡10N]\iff [\log_{10} N]=d{}= d−1{}- 1。よって dd=[log⁡10N]{}= [\log_{10} N]+1{}+ 1。
  2. 10−m10^{-m}≦N{}\leqq N<10−m+1{}< 10^{-m+1} なので、NN は 0.0⋯0⏟m−1 個10.\underbrace{0 \cdots 0}_{m - 1 \text{ 個}}1 以上、0.0⋯0⏟m−2 個10.\underbrace{0 \cdots 0}_{m - 2 \text{ 個}}1 未満である。前者より小数第 mm 位までに 00 でない数字が現れ、後者より小数第 mm−1{}- 1 位までは 00 である。
  3. NN=a×10n{}= a \times 10^n の 00 でない最も上の位の数字は、aa の整数部分 kk である(10n10^n を掛けても数字の並びは変わらない)。kk≦a{}\leqq a<k{}< k+1{}+ 1 の各辺の常用対数をとって log⁡10k\log_{10} k≦log⁡10a{}\leqq \log_{10} a<log⁡10(k+1){}< \log_{10} (k + 1)。定理1より log⁡10a\log_{10} a=α{}= \alpha である。(証明終)

本文の公式2〜4は、この定理を表の値で使ったものです。

補足:近似値で桁数を決めてよいのはいつか

本文では log⁡102\log_{10} 2=0.3010{}= 0.3010 として計算しましたが、これは小数第 5 位を四捨五入した値なので、本当の値について分かっているのは

0.30095\displaystyle 0.30095≦log⁡102\displaystyle {}\leqq \log_{10} 2<0.30105\displaystyle {}< 0.30105

だけです。2502^{50} なら、50log⁡10250\log_{10} 2 は 15.047515.0475 以上 15.052515.0525 未満。どちらの端でも整数部分は 1515 なので、「16 桁」は近似値でも確実に正しい答えです。

ところが 21962^{196} ではどうでしょう。

196×0.3010\displaystyle 196 \times 0.3010=58.996\displaystyle {}= 58.996

これを信じると整数部分は 5858 で「59 桁」になります。しかし誤差まで考えると、196log⁡102196\log_{10} 2 は 58.986⋯58.986\cdots 以上 59.005⋯59.005\cdots 未満のどこかで、5959 をまたいでしまいます。本当の値は 196×0.30102999⋯196 \times 0.30102999\cdots=59.0018⋯{}= 59.0018\cdots で、21962^{196}=1.0043⋯×1059{}= 1.0043\cdots \times 10^{59} は 60 桁です。近似値 0.30100.3010 は、この問題には粗すぎたのです。

一般に、nlog⁡102n\log_{10} 2 を近似値で計算した結果が整数に近すぎるとき(誤差 n×0.00005n \times 0.00005 の幅の中に整数が入るとき)は、その近似値では桁数を決められません。入試や教科書の問題は、そういう数を避けて作られています。実践 j20 で 413\dfrac{4}{13} という粗い上からの評価でも 21002^{100} の桁数が決まったのも、30.76⋯30.76\cdots が 3131 に届かないという「整数をまたがない」ことを確かめたからでした。近似値で答えを出すとき、数学が本当に保証しているのは「幅のある範囲」だということを覚えておくと、計算の結果を正しく疑えるようになります。

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